京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】やりたいことが絶対見つかる神ふせん 坂下仁 ダイヤモンド社

今週のお題「ほろ苦い思い出」

ほろ苦いと言えば、やっぱりコーヒーですね。私は、コーヒーを毎日飲んでいます。ブラックで飲むので苦いのですが、お供に食べるチョコの甘さがコーヒーのおいしさを際立たせているような気がします。スイカと塩の関係と同じかもしれません。昔、海水浴に行った時、砂浜でスイカ割りをしたことを思い出しました。思い出すと言えば、メモですが、最近はふせんを使う人も多いと思います。ふせんを使う事でやりたいことが見つかるというすんごい本を紹介します。(笑)

【1.本書の紹介】

あなたはふせんをお使いでしょうか?
 
私はふだん、仕事や日常生活で使っています。
 
ちょっと書いて、貼って。
 
とても便利ですね。
 
仕事や日常生活において、ふせんのおかげで、忘れ事が減った気がします。
 
しかし、ふせんをこの使い方だけで終わらせると、もったいないようです。
 
実は、使い方をちょっと変えるだけで、自分のやりたいことが見つかるそうです!
 
さて、ふせんをどう使えば、自分のやりたいことや人生の目的が見つかるのでしょうか?

【2.本書のポイント】

ふせんを使えば、「やりたいこと」が必ず見つかります。シール遊びのようにふせんを貼るだけで、ドーパミンがドバドバ溢れ出て、頭が冴えわたるからです。
 
心底「やりたいこと」など1番大切なものは、インターネットを探しても見つかりません。大切なものは、自分の脳内か、目の前に広がるリアルな空間にしか存在していないからです。
 
ふせんをメモ帳代わりに使ってみました。思考がクリアになり、仕事がはかどり始めたのです。潜在意識を使いこなせるようになったからです。驚いたのは、「やりたいこと」が見つかったことです。
 
緩和ケアの介護で数多くの患者を看取ってきたブロニー・ウェアによると、死ぬ瞬間の後悔の第1位は、「自分に正直な人生を生きればよかった」です。
 
ふせんは、アナログなのに、並び替えや編集が瞬時にできる。
 
ふせんの力を借りれば、顕在意識と潜在意識のそれぞれの良さを上手に引き出せます。
 
「人生の目的」とは、自分の気持ちに正直になって、困っている人を助けたり、願いを叶えたりするお手伝いをすること。
 
ふせんを使えば、誰でも「人生の目的」を簡単に見つけられます。付箋には、自分の正直な気持ちが現れるからです。
 
ふせんほど、人の脳の特性にマッチした思考ツールは無い。
 
ふせんを貼ると、達成感が得られます。達成感が得られると、脳内物質のドーパミンがドバト出ます。ドーパミンが出ると、人はときめきを感じて、脳の能力が上がります。
 
ふせんで見つかる「やりたいこと」のほとんどは、「自分にでもできること」です。
 
ふせんには絵馬や短冊と同じ効果がある。
写真

やりたいことは、価値観と関心事次第です。言語化できれば、潜在意識が自分と認識し、本腰を入れます。9割成功したも同然です。
 
「なぜそう感じたのか」「なぜそうしたのか」、その理由や動機(WHY)が価値観です。
【価値観】正しい・大切・善だと思うこと(信念・信条・行動指針)
 
ふせんそのというもの(WHAT)や、ふせんの活用法(HOW)が関心事です。
【関心事】興味があること、気になること、極めたいこと、大好きなこと
ヒトにとっての価値観は「心の設計図」。「体の設計図」であるDNA以上に大切なのです。
 
人生の目的=自分の価値観×世の中のニーズ
私の人生の目的は〇〇という価値観の実現のために、●●というニーズに応えること。
私の人生の目的は〇〇と言う関心事を極めるために、●●というニーズに応えること。
 
稼げるライフワークのビジネス一覧

当たり前なので意識しませんが、感謝できればお金を支払うし、感謝できないことにはお金を支払いたくない。お金とは感謝の気持ちだから。
 
人は、将来の人類に対してさえ、貢献し続けることができる。それが思想、哲学、理論、科学、文学、芸術、文化、伝統です。
 
人は無知で思い込みの塊だからこそ、読書が不可欠です。
 
愚痴が出るということは、何か問題が起きた証拠。起きた問題をポジティブに考えれば、それは「課題」になります。
 
「時間がない」人は、本から時間の捻出法を学びましょう。
「お金がない」人は家計を見直しましょう。
「自信がない」人こそ、ふせんを使いこなしてください。
「家族の理解が得られない」人は、自分の事は一旦脇において、家族の「やりたいこと」を応援しましょう。
 
【目次】
序章 ふせんを使えば、人生が180度好転する!
第1章 ふせんで「考え」を言語化する
第2章 ふせんで「自分探し」をする
第3章 ふせんで「考え」を熟成させる
第4章 ふせんで見つかった「やりたいこと」でお金を稼ぐ
第5章 ふせんで自分の人生が思い通りになる
終章 仕事と趣味からでも「やりたいこと」が見つかる

【3.本書の感想】

子どもの頃は使っていなかったと思いますが、知らないうちに、ふせんが生活の中に溶け込んでいますね。

 

アイデアを出すワークショップなどでは、必ずふせんが登場します。

 

書いたふせんを壁などに貼って、前後左右を入れ替えたりして、ストーリーをつなげたりしている様子を見たとこがあると思います。

 

こんなことができるのも、ふせんが普及したからだと思います。

 

ふせんによっていろんなアイデアが具現化されていますので、ふせんの発明は、様々な発明にもつながっているのだと思います。

 

そう考えるとふせんの影響力は、とてつもないですね。

 

さらに、ふせんで、人生の目的を見つけることができるというのは、ふせんってどれだけすごいのだろう!と思ったりします。

 

確かに、ふせんに記入する時って、ノートとは違う気分ですね。

 

そして、貼り付けるというのもメモ用紙とは違う感覚ですね。

 

脳が今までの感覚とは違う状態で、書くことで、普段とは違ったテンションになっているのかもしれません。

 

頭の中で考えていることを書き出してみる。

 

素直な気持ちのまま書き出してみる。

 

そこから、本当に自分のやりたいことのヒントが出てくるのだと思います。

 

自分の人生の目的がわからなくて困っている方は、ふせんの新しい使い方を知りたい方は是非、読んでみてください!

やりたいことが絶対見つかる神ふせん 

 

【4.関連書籍の紹介】

やりたいことを続ける方法です。

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感謝することで見えてくるものがあります。

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アイデアを無限に生み出せます。

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書くと脳が本気になるようです。

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アイデアを出す考え方を学んでみましょう。

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最後までのお付き合いありがとうございました!

【書評】ハッとする言葉の紡ぎ方 コピーライターが教える31の理論 堤 藤成  祥伝社新書

今週のお題「元気を出す方法」

元気を出す方法は、元気になる本を読むことです。落ち込んだ時は、ストーリーよりも、スポーツ選手や歴史上の人物の名言にふれると、元気がでます。言葉には、力がありますね。今回は、思わずハッとしてしまう言葉の紡ぎ出し方を教えてくれるというすんごい本を紹介します。

【1.本書の紹介】

言葉には、様々な力があります。
 
人を元気づける力、ホッさせる力、慰める力などなど、私たちは知らず知らず言葉によって、影響を受けています。
 
本書の著者はコピーライターです。
 
コピーライターというのは主に、商品を買いたくなる言葉を創り出す人たちです。
 
買ってもらうには、人々の気持ちを動かす必要があります。
 
そのため、人一倍言葉の使い方には気を使い、人の気持ちを、行動につなげるために、日々言葉の研鑽を行っています。
 
私たちがもし、言葉で人を動かすことができれば、大きな力になりますね。
 
さて、どうすればハッとする言葉を紡ぎ出せるのでしょうか?

【2.本書のポイント】

物語には2種類あります。「ストーリー」と「ナラティブ」です。いわゆる「ストーリー」とは、起承転結やあらすじなどの「客観的」な構成要素です。対する「ナラティブ」とは、それぞれの個人の視点から語られる「主観的」なものです。それは、「ナレーター」の語源でもあります。
 
視座が低かろうと視野が狭かろうと、まずは一旦その瞬間の思いを紡いで残しておく事は大切です。
 
キャッチコピーは、商品と自分の関係性の中で紡がれるもの。
 
本来、国語で学ぶ内容は、「実用的」なだけでなく、生き方のヒントになる「哲学的」なものであり、情緒・感性を磨く「芸術的」なものである。
 
いい大学に合格するためではなく、人生を楽しむために、情緒を育むために、言葉に触れていくことが大切。
 
僕が「楽しいな」と感じた授業をする先生はみんな、それぞれ単に教師としての「当たり前」の役割を超えて、人間としての個性を発揮して、自分らしく教える人たちでした。
 
自分のために文章を紡ぐと、自分の心が癒される。
 
例えば10回電話をかけて1回アポが取れるとすれば、そのアポ数を追いかけるのではなくて、電話に断られた数を数えても良い。そう捉えれば、断られた数が増えていけば、それだけアポが取れる数もいずれ上がっていくのです。
 
僕たちが行動する時「必ず成功させる」ではなく、「仮説を試すだけ」と考えると、気持ちが楽になります。
 
学んだことのひとつが、やはり大富豪や成功者ほど「紙に書いている」と言うことだったのです。彼らは手帳であれ、ノートであれ、常に紙とペンを携帯して、コツコツと書き留めています。きっと1日のどこかで、それを読み返し、アイディアを練ったり、我が身を振り返ったりしているのだろうなと推測できました。
 
コピーライターは、なぜ、ハッとすることが紡げるのか?
「気になる疑問はすぐに調べること」「もしもで仮定し、妄想を理論化する」「視点・視野・視座を増やすこと」「言葉の語感や韻のリズムを感じること」「『〇〇と言えば』で発想をつなげていくこと」など。こうした小さな「試み」を続けていくことで、一歩ずつでもコピーライター目線は確実に身に付いていきます。
 
コピーライターがいきなり「ハッとする言葉を紡げる」のではなく、「言葉を紡ぎ続け、ハングリーに考え続ける中で、たまたま偶然のように、ハッとする言葉が見つかる」と言う宝探しの感覚にも気づいていただけたのではないでしょうか。
 

【目次】

序章 言葉の散歩に、出かけてみませんか?
第1章 想いをめぐらす「物語」を紡ぐ
第2章 内面をたがやす「志」を紡ぐ
第3章 覚悟をあらわす「実験」を紡ぐ
第4章 社会をうるおす「学び」を紡ぐ
第5章 未来をまなざす「企画」を紡ぐ

【3.本書の感想】

ずいぶん前ですが、糸井重里さんが活躍していた時代、コピーライターが職業として大変人気だった時期がありました。

 

短い言葉で、大きなインパクトを与えられて格好いい仕事で、給料も良く、ラクそうに見えたのではないでしょうか?(笑)

 

コピーライターのお話を聞くと、正直大変です。

 

1つのキャッチコピーを出すために、100本のコピーを出すなんて、当たり前です。

 

もがき、苦しみ、やっと生まれた自信作。

 

これが、クライアントのNGの一言で没になり、またやり直し。

 

こんなことの繰り返しで、やっと完成した作品。

 

そんな気の遠くなる作業を乗り越えることができる人たちの職業です。

 

軽い気持ちだった人は、その実態を経験して多くは、退散したと思います。(笑)

 

本書の著者も苦労して成果を出した人の1人です。

 

自分は天才ではなく、苦労して成功してきたので、自分がやってきたことを他の人もやれば、同じような結果が出せる!という信念のもと、本書を出しています。

 

コピーライターを目指す人、気の利いた言葉を紡ぎ出したい人は是非、読んでみてください!

ハッとする言葉の紡ぎ方

 

【4.関連書籍の紹介】

こちらもコピーライターの本です。

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ポエムで伝える方法もあります。

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まずは、抵抗なく文章を書いてみましょう。

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伝わる文章を書いてみましょう。

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教育にかける情熱が素晴らしい。

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最後までのお付き合いありがとうございました!

 

 

【書評】ユーザーファースト 穐田誉輝とくふうカンパニー 野地秩嘉 プレジデント社

今週のお題「最近おいしかったもの」
先月の新年会で牛タンを食べました。最近は肉派から魚派になっているので、私の舌は大丈夫かなと思いましたが、美味しかったです。居酒屋など外食する時のお店探しは、ネットに頼りますよね。私の職場では、食べログの点数でお店を選ぶ先輩がいます。ある点数以上の店を選べばハズレはないそうです。今回はその食べログを育てた穐田さんを紹介するすんごい本を紹介します。(笑)
 
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【1.本書の紹介】

ちなみに「穐田」は、「かめだ」ではなく「あきた」と読みます。念のため。(笑)
 
食べログは、飲食店の良し悪しを点数で評価しており、当然、点数の高いお店は満足度が高い店になります。

だから、評価点が下がると、集客も悪くなります。
 
実際、点数が下がった為に集客が悪化して、経営に大きな打撃を受けたという事で、食べログで採用している点数評価アルゴリズムが違法かどうかについて裁判が行われています。
 
つい最近の高裁判決では、食べログ側が逆転勝訴となりましたが、最高裁までもつれそうです。
 
本書に登場する穐田氏は、現状こちらの会社には関与していないので、まったく影響はないですが、自信の思い入れのあるサービスなので、大変、気にはなっていると思います。
 
食べログは、ネット時代に合わせて、お客様に役立つだろうという視点からサービスが開始されました。
 
確かに、このサービスが始まるまでは、本や雑誌を見てお店を選んでいましたが、今は圧倒的にネットで選ぶように変わったと思います。
 
便利いいだろうなと思ってサービスを開始するにしても、タイミングが大事だという事がわかります。
 
さて、お客様に支持されるサービスをつくるにはどうしたら良いのでしょうか?
 

【2.本書のポイント】

食べログもクックパッドも人に喜んでもらいたいから、やった。人が喜んでくれないような仕事はやらない。
 
ドンキホーテとユニクロは特別だと思った。いつまでも、どこまでも伸びていく企業の特徴は、経営者が客を見て、客のためになることをやっている。自社の都合で商品やサービスを開発したりはしない。
 
経営をしていても失敗はある。しかし、失敗したら、すぐに忘れる。そして、ユーザファーストで事業を見つめ直して、成長を目指す。
 
悪い奴はお金の匂いがするところに寄っていく。投資家に必要なのは、寛容な心ではない。人を見たら泥棒と思え、だ。
 
1995年、彼(穐田)は25歳でパソコンに触れていた。インターネットの世界を知り、体験していた。新しい文化に誰よりも早く接触していたから、成功への道が開けた。
 
DeNA、LINE、メルカリの創業者とは見ていた景色が違う。穐田たちは現状をゼロから変えなくてはならなかった。インターネットがなかったところで持ち込まなくてはならなかった。そこが違う。
 
穐田はインターネットをコストを低下させるためだけに使ったのではなく、草の根の一人ひとりの声を瞬時に集める効用に目をつけたのである。
 
結局のところ、中古車買取ビジネスのポイントは仕入れだ。買取費用を多く払ったとしても、すぐに売れる車を見つければ利益は出る。買取能力のある会社が業界をリードすることができる。そして、穐田はこの仕入れの部分にインターネットを持ち込んだ。
 
ジャックネットの優れた点は、客が自分の車の情報を自ら入力するところにあった。ジャック(中古車買い取り)は待っていれば、正確な中古車情報を手に入れることができた。
 
初めて会った時から穐田と、堀江(ホリエモン)が親しくなったのは、2人とも世の中の現状をよしとしなかったからだ。世の中と現状を変えて、理想を実現するためにもがいた結果が企業だった。
 
創業者って利益よりも、どういうことを実現したいかと言う理念が先にある。理念を持って事業をスタートさせている。そういう人は考えていることが大きいし、複雑です。創業者は単純に利益を出す会社を作りたいわけではない。
 
「現状を疑う」言い換えれば改善することに情熱を傾けること。現状を疑い、改善するのが本物のベンチャー経営者だ。
 
カカクコムの快進撃を見て、後発の同業者が出てきた。しかし、それもまたオタクチームは気合で倒した。ベンチャー企業の力とは結局のところ気合だ。頭の良さではない。
 
カカクコム、食べログは大資本、社員が高学歴だからといって成功したわけではない。
 
穐田は会社経営を自己実現とは思っていない。ユーザの不便をなくすこと。ユーザが「これがあればいいな」と思っているものを提供することが経営だと信じている。
 
伸びていた頃のクックパッドの力は、社員みんなが同僚や取引先に関心を持ち続けて、ユーザを向いて仕事をしていたことだ。
 
人の幸せはここにある。普通の人間の関心とは、自分自身とその周りだ。幸せな状態を続けるために自分を守る事はあっても、仕事のことで他人と争いたいとは思っていない。それが普通の人の考え方だ。人は人間らしく生きる。生きていけば良い。偉い人や金持ちの真似をする事は無い。自分と家族と周りの幸せを1番上に置いておけば良い。
 
穐田さんはもともとネットの人じゃないし、サービスを突き詰めて考える。彼が最強なのは、ちゃんと物事の本質がわかっているからです。「どうしてこのサービスをやるのか」「どうして、このサービスが必要とされるのか」「これをやったら、売り上げは上がるのか」
 
彼(穐田)は物販店なり、サービス業の店舗に行くと、「自分が社長だったらどうやって商品やサービスを良くするか」を必ず考える。しかし、ユニクロとスーパーマーケットだけは改善しようにも何も思い浮かばない。完全無欠のビジネスだとしか思えない。
 
穐田は手塚治虫のように新入社員に向き合おうとしている。経営者になるには早く辞めてもらわなくてはならないと思っているからだ。
 
アプリデザイナーは情報のアップデートに合わせて画面のデザインを微妙に変えているのである。工夫カンパニーがデザイナーを多くやっているのはアップデートを常時、行っているからだ。
 
デザインをアップデートする理由は、リリース後もユーザにとって便利で楽しいサービスに進化させるためですユーザ数を増やすには、使いやすく、わかりやすく、リピートして使いたいと思えるサービスにすることで、また、そういうデザインにすることなんです。逆にユーザ数が減っていく原因は、サービスとデザインが便利でなく、使っていて楽しくないから。
 
【目次】
プロローグ 20年も続くなんて、それは強運だ
第1部 現状を疑う“働く株主”──クックパッド社長退任まで
・1 匝瑳市から社会へ
・2 どこに就職するか。それならベンチャーキャピタルだ
・3 日本合同ファイナンスの仕事
・4 中古車買い取りのジャック
・5 カカクコム
・6 食べログ
・7 空白時代に考えたこと
・8 クックパッド
・9 フェルメールという買い物
・10 争いの末に
第2部 ユーザーが導いてくれるから──くふうカンパニーの立ち上げ
・1 クックパッド時代の出資先を買い取る
・2 くふうカンパニーの目指すもの
・3 サービスの価値はユーザーを育てること
3つのエピローグ からすみのパスタ/ホテルを予約する/3原則

【3.本書の感想】

インターネットの黎明期、私は生きていました。

 

インターネットは訳のわからないものとして、ただボーっとしていました。(笑)

 

時を待たずして、インターネットをビジネスに結びつけることを考えた人たちで世の中が盛り上がりました。

 

しかし、多くのビジネスは敗退していきました。

 

生き残っているのは、やはり、お客様のことをよく考えた企業です。

 

これは、業界関係なくビジネスの基本だと思います。

 

お客様にとって必要な製品・サービスなのかをまずはしっかり考えないといけません。

 

かつて日本では、技術を過信し、機能を上げれば買ってもらえるという思い込みで大失敗した過去があります。

 

お客のことを知っているようで、実はまったく知らなかった結果がもたらした当然の結果だと思います。

 

特に会社が大きくなると、お客様と会うことも少なくなるため、余計にお客様のことがわからなくなります。

 

自分の製品・サービスを一旦おいておいて、しっかりお客様のことを考え続ける。

 

これができる企業が、末永く生き残ることができるのだと思います。

 

この本は、インターネット黎明期という時代の変化をとらえた起業家の行動、考え方がよくわかります。

 

近い未来に来るであろう時代の変化を掴みたい方、ビジネスを成功させたい方は是非ご覧ください!

ユーザーファースト 穐田誉輝とくふうカンパニー

 

【4.関連書籍の紹介】

起業は何度でも挑戦することが大事です。

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売るために、しっかり市場を確認しましょう。

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ひとりで商売を始める方は、こちらが参考になります。

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新しい起業のかたちを見てみませんか?

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起業家精神を持ち続ける事の大切さがわかります。

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最後までのお付き合いありがとうございました!

 

 

 

【書評】殻を破る思考法 和佐高志 ダイヤモンド社

今週のお題「最近おいしかったもの」
最近、おいしかったのは、檸檬堂のレモンサワーです。これは、他のサワーと違い本格的なレモンのおいしさを感じるサワーになっています。この商品はなんと、あの、ソフトドリンクの老舗、コカ・コーラが発売しています。今回は、新しいものをつくりメガヒットに結びつける方法を教えてくれるすんごい本を紹介します。(笑)
 

【1.本書の紹介】

ヒット商品を出したい!

製品を企画している人ならだれでも強く思う事だと思います。
 
このブログも、どこかで間違って、たくさん読まれるといいなーと思っています。(笑)

一般的に、メガヒットを出した聞くと、たまたま当たったんじゃない?

なんて思われそうですが、実は、売れるようにするには、基本となる大切なことがあるようです。
 
さて、どういう事に気を付ければ、良いのでしょうか?

【2.本書のポイント】

マーケティングの戦略は、徹底したデータをベースにして作られていきます。「ベースリサーチ」と呼ばれる調査には、かなりの予算がかけられていました。調査の通称は「Habits&Practice」。消費者の習慣と行動です。
 
自分が経験した何ごとかと、今の課題を組み合わせたりすることで生み出されていく。そんな「コネクティング」こそ、新しいアイディアやイノベーションの源泉になるのです。
 
良いブランドというのは多くがそうなのですが、ファンクション=機能の部分と、エモーション=感情の部分があって、WHO(誰に)ではファンクションだけではなく、エモーションについても徹底的に考察することが求められます。むしろ、ファンクションじゃないところのインサイトこそ、掘らなければならない。
 
マーケティングというのは、大きな意味での定義は、「継続的にモノが売れる仕組み作り」です。継続的に売れるということは、利益が取れるということ。競合が来ても負けない差別化があること。そのためには、戦略的な強み(これをエッジといいます)を設定しなければなりません。
 
「綾鷹」から学べたポイント4つ、
1「Point of difference」の重要性です。競合と差別化できる、独自のポジショニングが必要になる。
2つ目のポイントは、集中&継続投資の大切さです。「綾鷹」が急成長する中、まず「茶花」と言うブランドの発売を停止し、続いて「茶織」ブランドも地域ごとに順次終売し、「綾鷹」1本に日本、コカ・コーラの緑茶ブランドを集約したのです。
3つ目のポイントは、わかりやすいビジネス指標の大切さ。「3Aアナリシス」です。
4つ目のポイントは、最後まであきらめない、信念を貫く情熱です。
 
サブカテゴリーを作った会社に、先行者利益が入る。だからこそ、積極的に新しいカテゴリー作りに挑まなければならないということです。
 
消費者に共感してもらえる本物のストーリーを作るには、まず担当者がその道のエキスパートにならなければいけないということです。
 
味が良くなり、パッケージが良くなり、広告が良くなり、イメージ戦略が良くなり、価格、配荷がしっかり揃えば、絶対に数字は上がっていくのです。それを徹頭徹尾、追いかけて、諦めずにみんなを説得してやっていくことが問われたのです。
 
すべては、すでにある「点」と「点」の結合によって生み出されている。
 
既に顕在化しているものに対してアプローチするのが、マーケティング。それに対して、潜在的な欲求に対して新しい価値を提供するのが、イノベーション。
 
マーケティングがもたらすのは「持続的なイノベーション」。イノベーションがもたらすのは、「破壊的なイノベーション」という言い方もできる。
 
新しい価値とはつまり、消費者にとっての便益(ベネフィット)なのです。
 
ノベーションの42の便益

イノベーションを起こそうとしたり、画期的なアイディアを生み出したいと考えたりする前に、その可能性「点」に気づけるかどうかが重要になるのです。
 
顕在化していないニーズ、インサイトを見逃さない。常に周囲を見回して関心を探り、メモを取ったり、考えたりする習慣をつけておく。そうすることで、何かプロジェクトに携わることになり、相手を求められると、コネックティングドットから発想がぱっと浮かんでくる。
 
極端に言えば、何か新しい技術が見つかったら、「42の便益」と片っ端から掛け算してみれば良いのです。どこかで消費者の「それは欲しいね」とかなるはずです。
 
様々な世界で成功した人、偉業を成し遂げた人に共通しているのは、情熱があること、そして諦めずに努力を続けていたこと。一時の痛みを伴っても、勝ち目のあるところに全てをフォーカスした方が結果を出せるのです。
 
簡単な間違った選択をするよりも、難しいけれど、なかなか取りにくい選択肢を取るのがリーダーの資質だと私は思っています。
 
普通の人がなかなか考えない、やらないことを意識するからこそ、新しい未来が開かれていく。世界が動いていくのです。
 
人がなかなか考えそうにないことを、あえて意識して考えてみる、殻を破る。優れたリーダーやイノベーションを起こしてきたという人は、この力が優れているなと私は思っています。何より大事なのは、自分で目に見えない殻を作らないことです。
 
P&Gには「5E」という言葉があります。「Envision」「Engage」「Enable」「Energize」「Execute」。日本語にすれば、ビジョンを描く、巻き込む、やる気を出させる、パフォーマンスを向上させる、成果につなげる。
 
必要なのは、「インフルエンシャル(影響与える)スキル」です。「チャレンジではあtrるけれど、これが成功したら大きな可能性がありそうだ。」と思わせられるか。鼓舞し、影響を与えられるリーダーこそが、真のリーダーです。
 
大変な活躍をした人たちの本が好きで、たくさん読んできましたが、私が思ったのは、こういうことでした。「実は、誰もが凡人だった」では、凡人が非凡になるとはどういうことか。それは「凡事徹底」だと思っています。徹底こそが、非凡を生むのです。

【3.本書の感想】

P&Gやコカ・コーラには伝説的なマーケッターがいます。

 

今回の和佐さんもその1人だと思います。

 

SK-Ⅱ(化粧品)、綾鷹(緑茶)、檸檬堂(レモンサワー)などなど、これだけ有名なブランドを育て上げたのは、素晴らしいと思います。

 

もう、かなわないと思ってしまいますね。

 

しかし、偉業を達成する為に一番必要なのは、凡事徹底だそうです。

 

そういわれると、凡事を徹底する事って難しいのかもしれません。

 

当たり前のこと、自分で決めたことをきっちり行う。

 

大きな事を成すためには、すごいコトばかりに目が行きがちですが、実は身近なところに成功の種は落ちている。

 

そんなことを振り返るきっかけになりました。

 

マーケティングの面白さや苦労を知りたい方、ヒット商品の開発のヒントが知りたい方は是非ご覧ください!

 

殻を破る思考法

【4.関連書籍の紹介】

こちらもコカ・コーラ出身のマーケターです。

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ヒットをつくる為の、調べ方がわかります。

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売れない時代のマーケティングです。

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売り方を考えてみましょう。

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こちらもP&Gの伝説のマーケターです。

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最後までのお付き合いありがとうございました!

【書評】シナリオ・センター式 物語のつくり方 新井一樹 日本実業出版社

今週のお題「急に休みになったら」
急に休みになったら、物語を作ってみたいですね。私は、会社員なので、半沢直樹に憧れがありますが、まずは、桃太郎や浦島太郎くらいの短いお話から作ってみたいなと思っています。そんな物語を書いてみたいという人に、物語の作り方を教えてくれる!というすんごい本を紹介します。(笑)

【1.本書の紹介】

思い起こせば、子供の頃、作文が好きではありませんでした。

文章がうまくつながらないし、自分で読んでみても、面白くなかったからです。(笑)

今思うと、当時はストーリーそのものについてや、ストーリー展開などをわかりやすく教えてくれる教材がなかったように思います。

教科書に出てくる型の通りにするべきというような、窮屈なイメージがありました。

それ以来、自由に物語を作るなんて、したことがなかったと思います。

しかし、物語は技術なので、学べば誰でも物語が書けるそうです!

では一体、どうすれば、物語を書けるようになるのでしょうか?

【2.本書のポイント】

作家性は、技術力がつけばつくほど伸びます。表現力がつけば、表現の幅と深さのレベルが変わるからです。技術の向上によって、作家として見えてくる景色も、描ける世界も変わります。
 
「どう書くか」という技術が、あなたの創作の領域を広げてくれます。
 
才能を生かすも殺すも、物語を書くための表現技術です。技術の差が、作品の魅力の差となるのです。
 
ストーリーとは何かと言うと、物語の筋書きを意味します。筋書きとは何かと言うと、出来事の羅列です。ストーリーとは、出来事の羅列なのです。
 
物語は、「ストーリー」と「ドラマ」と言う2つの要素で、できています。物語とは、ストーリー構造を利用して、ドラマを描くことなのです。観客、読者が楽しむのは、ドラマなのです。
 
ドラマとは「人間を描くこと」なのです。作者である皆さんが捉えた「人間」の姿、すなわち登場人物のアクション、リアクションをシーンで描くことで、ドラマが生まれるのです。
 
シーンを面白くする方法をとてもシンプルにお伝えすると、登場人物のアクションとリアクションを魅力的にすることです。はい、終わり。たったこれだけです。
 
面白い物語を書くためには、ストーリーを考えるのをやめて、意識的にドラマを描くことを考えていけば良いのです。そうすれば、おのずと面白い作品を書くことができます。これは、100%自信を持って言えます。
 
登場人物は少なくていいから、徹底してキャラクターを作ることを心がけてください。相当物が違ってきます。(内舘真紀子)
 
登場人物のキャラクター×アクション・リアクション=面白いシーン

テーマを考えるときは、何かしらの「〇〇」について、作者の主張「△△)が必要になります。テーマを考えるときの公式です。テーマ=「〇〇は、△△だ」
「友情は、大切だ」
 
「天」×「地」×「人」=魅力的な素材
天:時代・情勢
地:物語の舞台となる場所・土地
人:登場人物
 
「テーマ」×「モチーフ」×「素材(天×地×人)」=面白い物語の設定
モチーフ:テーマに向かう一本の道。物語の核になるもの。
 
登場人物は、観客・読者を惹きつけるツールとして強力です。だからこそ、観客・読者は、物語の世界に、どっぷりとつかるために、魅力的な登場人物を待ち望んでいるのです。
 
「ストーリーはパターンだ」と言う宿命を突破してくれる唯一の相棒が、登場人物です。登場人物のキャラクターを考えることを、おざなりにしてはいけません。
 
シーンを書き始める前には、必ず登場人物を作ってください。登場人物は設定できれば、物語作りは一気に加速します。
 
まだ誰も見たこともあったこともない。登場人物を生き生きと描くことができるのは、他の誰でもない、あなただけです。創作の醍醐味を存分に味わってください。
 
「気強い性格」ではなくて、「気が強すぎる性格」。「真面目な性格」ではなくて「真面目すぎる性格」。「〇〇過ぎる」とすることで、キャラクターの輪郭がはっきりします。
 
次の文は、とても重要です。マーカーのご準備を。
憧れ性と共通性は、性格に紐付けて考えるべし。
 
正確に紐付いて憧れ性と共通性が作られることで、キャラクターに軸が生まれます。
 
シーンの肝は登場人物のキャラクター
 
【目次】
序章 創作の地図を手に入れよう
第1章 物語の姿を知ろう
第2章 物語の設定のつくり方
第3章 登場人物のつくり方
第4章 物語の構成の立て方
第5章 シーンの描き方
第6章 物語の活かし方

【3.本書の感想】

物語を想像すると、行き当たりばったりになるので、結局、何も書けない状態となってしまします。

 

しかし、この本を読むと、物語を書くには順番があって、その順番に書いていけば物語が書けることがわかりました。

 

物語を書く輪郭、全体像のようなものが理解できます。

 

作家さんが、旅館に缶詰めになって、ひたすら原稿用紙に向かって書き進めるイメージをお持ちではないでしょうか?

 

腕の痛みをこらえつつ、頭の中に浮かんだイメージを、ひたすら原稿用紙に書きだしていく様子。

 

私たちがこれを真似しようとすると、破綻します。(笑)

 

建物造りには設計図があるように、まずは、物語にもしっかり設計図を描くことが大事ですね。

 

それさえできれば、あとは、筆の任せるままに楽しんで書けるような気がします。

 

設計図をいかにうまく作り上げるか。

 

登場人物をどれだけ魅力的に表現できるか。

 

ずっと考えるのはつらいかもしれませんが、基本的には楽しい創造の時間だと思います。

 

物語を書きたいけど、書き方がわからない方、楽しんでもらう文章を書きたい方は、是非こちらをご覧ください!

物語のつくり方 

【4.関連書籍の紹介】

長編ですが、すぐに読んでしまいます。

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文章が、美しい。

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トリックが素晴らしい。

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著者が漫才師だと思わない方がいいですね。

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カジュアルなストーリーもどうですか?

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最後までのお付き合いありがとうございました!

【書評】武器としての漫画思考 保手濱彰人 PHP

今週のお題「一生モノ」

一生モノと言えば本ですね。知らない間に本が増え続け、早くも部屋の周りを埋める尽くすまでになってしまいました。本は一度買うと捨てづらいですね。今回は、ビジネス書ではなく、漫画こそが一生モノの勉強になるのだというすんごい本を紹介します。(笑)
 
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【1.本書のポイント】

漫画を読んでますか?

 

最近は、漫画作品の数も増えましたね。

 

テレビでも、しばしば名作と呼ばれる漫画が放映されています。

 

書店に行くと、たくさんの漫画がありますが、漫画を読むとちょっと罪悪感を感じたりしていませんでしょうか?

 

実は、漫画こそが、ビジネスを、人生を教えてくれるというのが、この本の主張です。

 

漫画を読んで、親から注意されている人からすると、水戸黄門の印籠のようなすごい本が登場しました。

 

さて、漫画を読むと何が良いのでしょうか?

 

【2.本書のポイント】

あらゆる場面において、自らを漫画のキャラクターに投影して考えてみる。
 
漫画は、世界最強の情報伝達媒体(メディア)である。
 
たった1コマだけでも、その面積の大きさによって、感情への影響力の大きさ、つまり「体感時間」の長さを経験させることが可能になります。
 
人の記憶は、感情の起伏に比例して定着します。その意味でも、ドキドキしながら漫画を読んでいる状況は、まさしく「学びの好機」なのです。
 
「明日会社がなくなるとしたら、今何をするか?」といった極限状況に身を置いて、思考を巡らすと、今まで思いつかなかったようなアイディアが浮かぶことがあります。
 
戦略とは、戦いを略す、と書きます。戦う前から、勝ちが決まっている状況を作ること。これこそが戦略的思考の要諦です。
 
進撃の巨人を読むと、「信念とは人それぞれであり、事実では、人は変えられない」ということ、そして、それが世の中から戦争がなくならない最大の理由であることを、まざまざと突きつけられます。
 
本当の学びとは、修羅場から得られるもの。人間の力は「背水の陣」でことに臨んでこそ本格的に発揮され、いざと言う場面で出てくるエッセンスことこそが本物の学びになります。
 
普通に生きていて、極限状況に身を置く経験はなかなかないと思います。だからこそ、疑似体験として漫画から学び得ることに意義があるのです。
 
リーダーシップにおける究極の姿は、サーバント・リーダーシップだと筆者は断言します。「自分以外の誰かに、リーダーシップを委任すること」です。
 
Z世代に対しては、「頑張れば、これだけ素晴らしい未来が待っている!」といったアジテーションは全く通じません。自分を犠牲にしてまで頑張らねばならない理由が理解されないからです。
 
Z世代の若者に対しては、単純に「これって面白いよね」と共感する方が絶対にうまくいきます。
 
人はどうしても、感動したものや、憧れた人物やキャラクターからの影響を受けがちです。状況や環境によって、適した意識段階を使い分けることが理想です。
 
漫画は、表情、空気、複数人の感情と言う多角的視点を同じページで描写できます。漫画ほど、優れたメディアはないと言えるでしょう。
 
中長期的に成功していくためには、短絡的な焼畑的商法に手を染めるのではなく、短期では稼げなくても、将来を見据えて「信頼」と言う無形の資産を積み重ねていく努力を怠らないことが望ましいでしょう。
 
価値観が多様化し、より社会が流動的になった現在では、相手を支えるようなリーダーシップの持ち主の元にこそ、優秀な人材が集まります。
 
営業の場面であれば、物を売り込むだけではなく、得意先の社会的地位や信用につながったり(賞賛されたり)、公平で良好な人間関係の未来が見えたり、相手の選択肢が多くなるような、そんな提案をすれば良いわけです。
 
リーダーは、相手が口にした言葉の裏側にある「本当に求めているものや脅威」が何かを想像しながら、コミュニケーションするようにしましょう。
 
人間の動物的本能が呼び覚まされた「極限状態」を描いたのが、まさに戦争映画であり、それを読めば「人間とは、本来どういう生き物か」が手に取るようにわかるのです。
 
自分の意見を述べたり、自ら意思決定したりすると、責任を取る必要が生じますが、外部に理由を求めれば「従っただけの被害者」でいられるわけです。要するに、従っていた方が楽だから従うのです。
 
閉塞感のある社会や企業では、個人プレー的な動きは良い結果に導くこともある。
 
SNSを通して、推しの素晴らしさを語り、同じ趣味の仲間とつながり、語り合うこと。これは「自分が自由に意見を言える場所」を手に入れるということであり、「社会に参画していると言う実感」を生み出すわけです。
 
スキルや知識を身に付ける「水平的成長」だけではなく、多様なレンズを身に付けて自己変容していく「垂直的成長」を遂げることで、ステージが変化していくともいえます。
 
人生には合理性やサイエンスだけでなく、やり抜くことも必要だとお伝えしたかった。
 
どうやって「美大に合格したか」「漫画家になれたか」とよく若い子に聞かれるが、絵を描くということは、ただ手を動かし「描くこと」、どれだけ手を動かしたかが全てです。(東村アキコ)
 
目の前で起きている事象の全てが学びであり、それを乗り越えて成長するために与えられた試練であり、山や谷があるからこそ、人生は面白い。このように人生を賛歌し、ポジティブに生きていけるようになるための人生の教科書として、この漫画は存在すると作者は考えています。
 
漫画は、いわば”現代のリベラルアーツ”とも言えるでしょう。
 
【目次】

第1章 漫画は世界最強の情報伝達媒体である―日本の漫画がなぜ評価されるのか

第2章 漫画を通してビジネス・経営の本質を理解する―極限状態で実力を発揮する多角的視点と戦略的思考

第3章 人を動かす「主人公たちのリーダーシップ」―相手の世代に応じてキャラを使い分けろ

第4章 悪用厳禁!人を惹きつけ、お金を呼び込む「心理テクニック」―成功する人は漫画をこう読む

第5章 人間の素晴らしさを漫画から学ぶ―人はいつだって成長できる

【3.本書の感想】

中学、高校生時代は、漫画を避ける自分がいました。

 

理由は、漫画は娯楽なので、勉強の邪魔という位置づけでした。

 

大学になると、週刊誌モーニング(連載代表作:課長島耕作、沈黙の艦隊、クッキングパパ等)を読んでいました。

 

漫画が、単なる娯楽から、大人の読み物としても、素直に面白いと変化を感じた時期でした。

 

最近、書店の漫画コーナーに行くと、その種類の多さに驚きます。

 

しかし、私の知っている漫画はほとんどありません。

 

それでも、日本にはとても大きな市場が、確実に存在しています。

 

そんな中、今まであまり表に出なかったタイプのこの本は、漫画を強く肯定する本です。

 

漫画を読むことで、ビジネス書にも書かれている内容を理解できると言っています。

 

本書の中では、確かに、漫画とビジネス書が結びつけられています。

 

みなさんおなじみのホリエモンも、漫画をたくさん読んでいることで有名ですね。

 

ホリエモンも漫画推進派です。

 

知らないうちに、漫画が単なる娯楽から、ビジネスをそして人生を教えてくれる媒体に変化していました。

 

年配の方の中には、漫画は良くないモノという認識をお持ちの方も多いと思います。

 

しかし、時代は確実に変わりました。

 

有益な漫画がたくさん出ています。

 

これを読まない手はないと思います。

 

本書には、シーン別の著者お勧めの漫画が紹介されています。

 

また、そのテーマに関するビジネス書も紹介されています。

 

漫画に対する固定観念が変わると思いますので、ぜひ読んでみてください!

武器としての漫画思考

 

【4.関連書籍の紹介】

思考シリーズです。

指数関数的な成長を目指しましょう!

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一瞬で頭の中のものを書き出すといいことがあります!

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大事なところに狙いを定めましょう!

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未来を予測するには、テクノロジーの動向を見ておくとヒントになります。

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考え方を変えてみましょうか。

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良質なアイデア本です。

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質問が大事ですね。

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1位を取りましょう!

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アウトプットが大事です。

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習慣化が力になります。

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最後までのお付き合いありがとうございました!

【書評】THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法 シーナ・アイエンガー ニューズピックス

 今週のお題「2024年にやりたいこと」

今年は龍年なので、大きく羽ばたいて飛躍の年にしたいですね。羽ばたくジャンプ力の元は、たくさんの本が助けてくれると思います。今回は、最高の発想を生むために大きく考える方法を教えてくれるすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

著者は、「選択の科学」で大変著名なシーナ・アイエンガー教授です。
 
彼女の一番有名な実験は、高級食材店でのジャム実験です。
 
ジャムを24種類展示した場合と、6種類のジャムを展示した場合の購入割合について実験しました。
 
この実験結果、展示種類が少ない方である6種類を展示した方が、売り上げが高かったという、選択肢が多いと選べないという事を証明した実験です。
 
この実験は、様々な書物で引用されていますので、ご存知の方も多いと思います。
 
今回は、最高の発想を生む方法という誰もが欲しがる力について紹介しています。
 
一体どのようにすれば、最高の発想法が手に入れることができるのでしょうか?
 

【2.本書のポイント】

新しい物事は、それらを作る要素が新しいのではない。要素を組み合わせる方法が新しいのだ。
 
発明とは、無益な組み合わせを排除して、ほんのわずかしかない有用な組み合わせを作ることである。発明とは見抜くことであり、選択することなのだ。
 
新しい技術を使って多くの新しい課題を解決するために必要なのは、さらなる技術ではなく、創造的な組み合わせである。
 
Think Biggerのロードマップ

研究では、多様な分野の創造的な人々に共通する人格特性が、たった1つだけ特定されている。それは、好奇心が強いことだ。
 
ニュートンはリンゴの木の下で重力の問題を解決したのではない。解決したい、価値ある問題を見つけたのだ。
 
創造性を最も促すのは、無地の壁だ。心がつながるよう探して自由にさまようことができる。脳が邪魔されずに仕事をするには、刺激のない場所が必要だ。
 
創造性を刺激する空間について、2つのことが言える。第一に気が散るものがなく、1人でじっくり考えられる場所があること。第二、コーヒーメーカーや冷水機の周り、休憩所など人と気軽に出会あえる場があること。それだけで充分だ。
 
さまよう心がひらめきを生み出すためには、新しいアイディアを作る情報の断片が、記憶の本棚にたっぷり詰め込まれている必要がある。
 
アイディアの質は、私たちが組み合わせるピースの質によって決まる。課題で行き詰まるのは、おそらくパズルのピースが足らないからだ。
 
人間は選択をする際に、およそ7個ープラスマイナス2個ーの項目を脳に入れておくことができる。
 
制約がなければ、あなたのアイディアはただの「騒音」で終わってしまう。
 
問題を解決する時間が1時間あったら、問題を考えるのに55分、解決策を考えるのに5分費やしたい(アインシュタイン)
 
最大限の努力でギリギリ達成できるレベルを見極める、直感を磨かなくてはならない。(アインシュタイン)
 
書き出すことで、実際に思考を生み出すのだ。
 
じっくり時間をかけて考え、取り組みたいと思える課題が見つかったら、それを3文以内で説明してみよう。
 
「課題」とは、「誰かが欲しがっているが、手に入らずに苦労しているもの」を指す。
 
多かった違いは、解決策を押し付けることだった。例えば、「この新技術をどう活用すべきか?」など。技術は課題を解決するためにあるのだから、課題を定義することが先に来るべきなのに。
 
人は課題を定義するステップを怠り、解決策に飛びつくことが多い。そして、大抵の場合、失敗する。
 
意味があるほどには大きいが、解決できるほどには小さい課題を特定する。
 
「開いた」質問は、創造的な解決策の幅を広げる。課題を狭める時も、開いた問いで表してほしい。
 
重要なのは、課題を選び、それを理解するためのプロセスだ。
 
イノベーターであるあなた自身の望みが満たされなければ、解決策は出現しない。
 
多種多様な業種が連携すればするほど、お互いから借用できる成功法則の幅が劇的に広がり、良い結果が生まれる。社員全員が共に学び、共に改善できるのだ。
 
ダ・ヴィンチは、新しいアイディアを生み出すために、領域外を探索することの大切さを史上初めて意識的に認識した人だと私は思っている。
 
いつかどこかで誰かが既に考案した戦術を探すのだ。
 
失敗は最良の教師では全くない。
 
課題を解決するためには、成功事例全体ではなく、成功した戦術を模倣しよう。
 
アイディアに含まれる「原材料」の組み合わせにおいて、親近性(なじみ深さ)と新規性(目新しさ)のバランスが取れたアイディアは、より創造的と評価される。
 
最も創造性の高い解決策は、最初は関連性が見えず、後になってつながりに気づくような組み合わせから生まれることがほとんどだ。
 
どんなに偉大な人物のどんなに偉大なアイディアも、実は他のイノベーションと全く同じ方法で生み出されたことがわかる。課題を定義し、分解し、戦術を徹底的に探し、それらを新規かつ有用な方法で組み合わせて、課題の当事者にとって意味のある解決策を生み出し、実行に移したのだ。
 
多様な文化を理解する人は、柔軟で開かれた心を持っているから、創造性が高い。
 
新しいアイディアを考えるときには、最初に遭遇する情報が、ベンチマーク(基準点)となって、最終的なアイディアの新規性と有用性に大きな影響与えること、頭に入れておこう
 
アイデアは、多くの人がそれを理解し、共感し、自分のものにしてこそ、「大きな」アイディアになる。アイディアを見守る一人一人が、それに自分なりの理解を与えるうちに、アイディアそのものが、構想者が想像もしなかったほど大きくなっていく。
 
【目次】
第1章 「Think Bigger」とは?
第2章 創造的な脳――「ブレインストーミング」で最高のアイデアは生まれない
第3章 ステップ1:課題を選ぶ――あなたの解決したい課題は何か?
第4章 ステップ2:課題を分解する――あなたの課題を構成する「サブ課題」は何か?
第5章 ステップ3:望みを比較する――おもな意思決定者は何を求め、望んでいるか?
第6章 ステップ4:箱の中と外を探す――「別領域」で過去にうまくいった解決策は何か?
第7章 ステップ5:選択マップ――戦術の「組み合わせ」を何度も試そう
第8章 ステップ6:第三の眼――あなたが見ているものは他人にも見えるだろうか?

【3.本書の感想】

この本は、いわゆるアイデア発想本の部類に入ると思いますが、この本で特徴的なのは、課題の選定プロセスの重要性です。

 

大きな課題があったとして、それをいきなり解決しようとしても、なかなか難しいですね。

 

そこで、大きな課題を解決しないとやりたいことができないのか?

 

それともその1部を解決すればいいのか?

 

いくつかに分けて順番に解決していけばいいのか?

 

その課題をいかに適正化することが、課題解決の大きな決め手となるようです。

 

もしも、あなたが、解決が困難な課題が発生した時は、「課題解決のロードマップ」に従ってトライしてみると、解決できるかもしれません。

 

実際、著者は、大学の授業を通じてこの方法を教えています。

 

今までの方法よりも、再現性がありそうなので、ワークショップがあれば一度参加してみたいなと思いました。

 

目の前の課題にどうしようもなく困っている人、新しい発想法を学びたい方は、是非ご覧ください!

THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法

【4.関係書籍の紹介】

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アイデアを無限に生み出す方法です!

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最後までのお付き合いありがとうございました!

【書評】問いかけが仕事を創る  野々村健一  角川新書

▲ ここに「買ってよかった2023」を書こう

買ってよかったのは、この本です。実は、この本を出張の時に新幹線に置き忘れてしましましたが、内容が良かったので、再度購入しました。今回は、問いかけが仕事を創るというすんごい本を紹介します。(笑)
 
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【1.本書の紹介】

最近は、答えを知っているよりも、問いを考えることが大事だと言われています。

最近は特にAIの登場もあり、ググればたいていの回答を得られる時代になりました。

それは、誰でも同じ答えを出せるようになったという事です。

以前は、なんでも記憶している方が、回答に導くことが早かったですが、今は誰もがAIを身近に使える環境になりました。

そんな環境の中では、どうしても答えが同じになってしまうので、答えに創造性がなくなってしまったからです。

これからは、新しい発想や創造が求められる時代になりました。

その為に大切な考え方が、問いを考えるという事です。

正しい問いがあれば、創造的なものができるそうです。

では、創造的なものをつくる為には、どのような問いかけをすればよいのでしょうか?


【2.本書のポイント】

世界のリーダーたちは「何かを新たに創造する」と言うことの必要性を強烈に感じている。
 
誤解を恐れずに言えば、この数十年、日本企業の得意としてきた主戦場は、「一定のルールの中で、技術や効率、生産性や品質等の競争をし、改善を実施しながら、常に緻密なエクセキューション(実行)をしていくこと)でした。
 
現在必要なのは「やらない/できない理由を考える天才」ではなく「やる理由/できる理由を考えるチーム」です。そして、「どうすれば〇〇ができるか」と、問いかけることができる人材です。
 
成熟したマーケットにおいては、その企業の持つ視点、ビジョン、ミッション、バリュー、取り組んでいる挑戦といった、無形の改革ストーリーとも言える価値が差別化要因になる。
 
欲しいものが見つからないという人もいます。つまり、「欲しい」とわかっているものは既に手にしているとも言えます。
 
「未来を予測」するのではなく、「自らの手で創る」方が確実。
 
Googleは、いずれ訪れる未来を予測し、「こんなことはできないか」「どうしたらこんなことができるか」と問いながら、「そうであればいいな」と言う未来を作ってきたということです。
 
問いかけが重要になる理由
1 知識や専門性から、好奇心やクリエイティビティーへ
2 「モノ」から「コト」へ
3 常識から非常識へ
4 なぜだけでは原因にしかたどり着けない
5 戦略から文化へ
 
デジタル戦略に取り組むことで、その企業が本質的に問われるのは「自社がデジタルな体験を通じて、ユーザに提供したい無形資産価値は何か」ということなのです。
 
変わりたいと思っている企業が欲している人物は、戦略を立てられる人物ではなく、文化を少しずつでもよいので変えていける人物。
 
これからのリーダーの役割
・冒険者
・庭師
・プレイヤー/コーチ
・ストーリーテラー
 
これからは、降ってきた問題を、早く正確に解く能力だけでなく、そもそも解かれるべき問題は何かを探り当て、問いそのものを設定する能力が求められている。
 
デザイン思考のポイント3つ
・人間中心である。
・生まれるのは「答え」ではなく、良質な問い。
・行動を促すもの。
 
若手社員は面白い「問い」やアイディアを思いついても、上司や年代の離れた先輩とは共有していない。
 
「リバースメンター」
メンターや職場先輩制度は普通、若手社員に対して、ベテラン社員がメンターとしてつきますが、その逆転つまり、ベテラン社員に対して若手社員がメンターとしてつくのです。
 
IDEOでは「どうすれば〇〇できるか」と言う問いかけを「How Might We」と言う表現で設定します。
 
利益以外の存在維持、価値観のことを、私たちはバリューと表現してきました。働きがいや仕事へのモチベーションが賃金以外の部分で決まることが多くなった現在において、どのようなバリューを経営理念や行動規範として掲げるかは、企業のありかたを大きく左右します。
 
クリエイティビティと本気で付き合おうとしている多くの組織で見られる傾向
・行動の指針となる存在意義を語れる
・不確実な状況を楽しめる
・しゃべるよりも手を動かす。
・好奇心の強い組織
・他者の成功を考える文化
 
一般的には、「パーパスの方には、お客様や自分自身、対象となるものが含まれていると言う点が、「ミッション」との最大の違いだと言われていて、「誰に、どんな貢献をするために存在するのか」ということが記されているものです。
 
プロトタイプとは、形にした問いかけだ。
 
好奇心が強く、問いかけに取り組んでいる会社は、「他流試合」を好みます。
 
インスピレーションの源は、社会だけではなく、社内にもあることを忘れてはいけません。
 
子供の頃の体感時間が長いのは、体験の種類も多く、初めてのものが多い(感情的な深さが生まれる)からです。
 
SCAMPER(スキャンパー)
S:Substitute(置き換えられないか)
C:Combine(組み合わせられないか)
A:Adapt(適応させられないか)
M:Magnify/Minimize/Modify(拡大/縮小/変更したらどうか)
P:Put to other users (別の用途で使えないか?)
E:Eliminate(取り除いてみたらどうか)
R:Reverse/Rearrange(逆転させたら/並べ替えたらどうか)
 
「〇〇を〇〇できないか?」「どうすれば、〇〇をもっと〇〇することができるか」といった問いかけを残すのです。
 
違う畑同士の人間と一緒になって、チームで何かを発送していくことの肌感覚を知っておくことは、今後ますます重要になってくるということだけは意識しておくべき。
 
これまで多くの組織で当たり前とされてきた働き方は、どこか人間をないがしろにするものでした。より多くの売り上げを上げること、効率が良いこと、必要以上にロジカルであることが優先されてきたのです。
 
デザイン思考の中心にあるのは、人です。「人にとって本当に良いことなのか」「人が本当に求めているものなのか」このように「人」に注目する価値観が再び注目され、重要視されるようになっているのです。イノベーションを起こすのは、常識にとらわれずに、本質的な問いを立て、行動し続ける人たちである。
 
フレームワークにはめるのではなくて、むしろ自分のやろうとしていることのために、フレームワークを新たに作り出すことを考えるように(マイケルポーター)
 
【目次】
第1章 「これからの時代に求められる力とはなんだろうか」
第2章 「0→1の発想に役立つのはどんな問いか」
第3章 「“問いかけ”は組織をどう変えるか」
第4章 「問いかける力を磨くためにできること?」
第5章 「仕事を、人生を楽しくするために、今日から何ができるだろうか」
第6章 「生成AIが台頭する時代の問いかけとは?」

【3.本書の感想】

他との違いを出すには、答えではなく、その前の問いが大切だという事ですね。

 

私たちは、昭和時代の詰め込み教育を受けて来た影響があり、どうしても、すぐに回答を知りたくなります。

 

学校で教わった学習は、考えるコトではなく、作業のようにこなすモノだったと思います。

 

学習のように、創造力の元を鍛える場において、作業しかしていなければ、それは、単に疲労しか生まれません。

 

しかし、時代が右肩上がりで、やることが明確な時代はそれで良かったのも事実です。

 

問題は、時代が変化しているのに、考え方が以前と同じで変化していないというところです。

 

今は、VUCA(ブーカとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの単語の頭文字をとった言葉で、目まぐるしく変転する予測困難な状況)の時代と言われていますので、将来を見通すのがとても難しい状況です。

 

そんな状況の中では、一生懸命未来を予測するのではなく、自分たちで一生懸命未来を創っていくことが大事です。

 

そのためにも、今までの常識を鵜呑みにせず、与えられた問いから疑ってみることが大事だと思います。

 

今、流行りの問いかけについてよく知りたい方、マンネリ化した毎日にうんざりしている方は是非読んでみてください!

問いかけが仕事を創る

 

【4.関連書籍の紹介】

IDEO社の考え方がよくわかります。

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これからは経営もデザインですね。

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考える時は図で考えるといいですよ。

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ついやってしますような仕掛けを考えましょう。

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最後までのお付き合いありがとうございました!

 

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買ってよかった2023

【書評】心を動かすマーケティング 魚谷雅彦 ダイヤモンド社

▲ ここに「買ってよかった2023」を書こう

買ってよかったのは、この本です。コカ・コーラは誰もが知っているブランドだと思いますが、コカ・コーラは120年もどうして売れ続けているのかが不思議でした。そのずっと疑問だったことに回答してくれるすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

コカ・コーラといえばそのブランドは誰もが知っていると思いますが、意外にその中身については知らないものですね。
 
著者は現在、資生堂の会長を務めていますが、コカ・コーラ時代のマーケティングの実績は大変驚きます。
 
コカ・コーラのブランドは、コカ・コーラだけでなく、爽健美茶やQooなどがありますが、この本を読んで、このブランドはこうやってできたのか!と感心します。
 
この本のテーマは、マーケティングです。
 
著者はさまざなな成功を収めていますが、一体どのようにして、成功へと結びつけて来たのでしょうか?
 

【2.本書のポイント】

ブランドの価値を分析すると、「intrinsic value」と「extrinsic value」に分けられます。コカコーラのブランドマーケティング力を伝えるには、この2つの用語を使うとわかりやすいかもしれません「intrinsic value」とは、基本的な価値、すなわち「基本機能やスペックの価値」であり、「extrinsic value」とは、そこから付帯的に加わる価値、すなわち「エモーション、情緒や感情の価値」と表現できます。マーケティングには、実はこの両方が必要になります。
 
理屈だけではなかなか共感は生まれない。それだけでなく心に届くコミニケーションしなければ、と言う意識が極めて強いのが、コカ・コーラ、といってもいいかもしれません。
 
市場を伸ばしていく最大のポイント、その方向性を集約しているのが、「ペネトレーション」と「フリークエンシー」と言うマーケティングの考え方です。ペネトレーションとは、マーケティング用語で商品の浸透率を指します。一方、フリークエンシーは、頻度のことです。
 
マーケティングというのは、気持ちなのです。
 
成功できたのは徹底的にターゲットとなる生活者をイメージしたことだと思います。徹底的に知ろうとする。どんな気持ちを持つ人なのか、想像してみる。どんな仕事をしているか。どこに住んでいるか。どんな家か。年収はいくらぐらいなのか。どこで缶コーヒーを飲むのか…。
 
外に出ることが大切です。販売の最前線に出向くことが重要なのです。オフィスで考えるのではなくて、街を見ること。そうすることで、ターゲットとなる消費者の共感性を得られるインサイトが掴めます。
 
大ヒットの原因はやはりなんといっても、新しい価値というものにこだわったことだと思います。
 
常に、自らの商品のポジショニング、さらにはセグメンテーションを追求していくことだと思います。
 
ものづくりをするときに、最も陥りがちなある危険が潜んでいる。それは、これぞ消費者のニーズではないか、と平均的で汎用的なものを作ってしまうということです。
 
どこか、一点お客様に訴えられるの価値を見つけ、自ら新しいカテゴリーを定義することで、差別化できるポジショニングを作り出す、それこそマーケターの腕の見せどころ、チャレンジ精神を書き立てるところではないでしょうか。
 
人に喜んでもらえるのが嬉しい。これがマーケターです。
 
マーケティングを突き詰めて考えると、新しい価値を世の中に打ち出していくことです。まさに需要創造です。しかし、新しい価値創造は非常に難しいものです。
 
日本コカ・コーラは、単に物を売る会社ではない。新しいブランド価値を創造する会社である。より付加価値の高いものを作っていく、より現場から発想を大事にする。
 
付加価値の高い商品、これまでになかったような新しい商品を見出すには、既にある組織の壁を取り払い、自由な発想ができる風土が必要になるのではないか。
 
何が新しい価値か。ニューバリューは何かだけを考え、突き詰めなさい。それだけを説明しなさい。
 
社員の共感を得て、社員自身が原動力となる。社員を驚かせ、感動させ、社員の心を動かす取り組み、そして経営者も一体となって、お客様満足のためのマーケティングを実践する、そういう経営を推し進めていくべきだ、と思います。
 
新しいものを作り出していくことこそ、最も大きな喜びが見出せるということです。マーケティングは、ここを目指していかなければいけない。先回りして驚かせ、感動させるところにこそ、マーケティングの面白さが住んでいると思います。そうすることで、大きな醍醐味が得られる。大きな喜び、やりがいが得られる仕事なのです。
 
マーケティングとは何か。世の中は人を中心にできています。人の行動や心理、そういうものに興味を持ち、そこに何かの新しい価値を作っていこうと言う思いであり、こだわり、志だと思うのです。そこから、人の喜びや楽しさ、便利さ、感動など、人の心を揺さぶり、動かすようなものを考えていきたい、と思う気持ちです。
 
人について考え、人について思い、人を喜ばせたい。人の心を動かしたい、そういう思いを持つことこそが大切である。
 
優れたマーケターと言うのは、何より現場を好みます。本社に上がってくる売り上げデータよりも、目の前の自動販売機で、あるいはコンビニのレジで、スーパーで、お客様に買ってもらっていることこそ、原点です。
 
自分も面白がり、相手も面白がらせようとすること。この感覚こそが、人生でも、もちろん仕事でも、良いマーケティングを作り出してくれると思うんです。
 
モノが売れない時代と言われます。しかし、モノの作り手、売り手は、もう一度、問い直してみる必要があると思います。自分たちは、本当に相手のことを考えていたかどうか、ということを。相手の心を動かすようなものやサービスを、相手が思わず買いたくなるようなマーケティングプランを作ってきたか、ということを。
 
【目次】
序章 予想もしなかった日本コカ・コーラへの入社
第1章 コカ・コーラのマーケティングシステム
第2章 原点は人に喜んでもらうこと
第3章 顧客は見えているか
第4章 現場に足を運んでいるか
第5章 飛び抜けた商品を提供できているか
第6章 最後までやり抜いているか
第7章 人の心を動かしているか
第8章 関係者を巻き込んでいるか
第9章 常識にチャレンジできるか
終章 マーケティングとは経営そのものである

【3.本書の感想】

これでもかというくらい、成功事例が出ています。

 

これは、事実なので著者を称賛するしかないのですが、まさにドラマですね。

 

このストーリーを、そのままドラマ化できそうです。

 

マーケティングというのは、新しい価値を生み出すことですが、いくら新しい価値であっても、それを必要とする人がいなければ意味がありません。

 

人に喜ばれる為には、人の事をよく観察する必要があります。

 

人は、どうして購入したのか、データは事実を表しますが真実を表せないといいます。

 

ペットボトル1本売れた事実は記録されますが、その1本を欲しくて買ったものなのか、本当は他に欲しいものがあったにそれがなかったから買ったのかわからないからです。

 

その真実を確かめるには、やはり現場しかありません。

 

現場で人はどのように買うのか?

 

なぜ買ったのか?

 

ここが狙い通りでなければ、マーケティングは失敗になります。

 

仮説通りであれば、マーケティングは成功です。

 

マーケティングとは何か?マーケティングの楽しさを感じたい人はぜひこちらをご覧ください!

心を動かすマーケティング

 

【4.関連書籍の紹介】

現在のマーケティングは、こちらを参考しにして下さい。

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売るために、こんな工夫をして見ましょう!

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USJを大復活させた、森岡さんのマーケティング論です。

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最後までのお付き合いありがとうございました!

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買ってよかった2023

 

 

 

 

 

 

【書評】君はなぜ働くのか 永松茂久 フォレスト出版

▲ ここに「買ってよかった2023」を書こう 
買ってよかったのは、この本です。普段は当たり前のように仕事に行っていますが、なぜ働くの?と聞かれると、答えに困ってしまいますね。なぜ働くのかその理由を教えてくれるすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

今回の本は、納税番付日本一の実績を持つ、銀座まるかんでおなじみの斎藤一人さんを師匠に持つ永松茂久さんの著作になります。


永松さんは大分県の中津市の出身で、私も故郷を同じにします。


知らない間にから揚げの聖地になっていたのには驚きました。(笑)


さて、斎藤一人さんは、働くことについてどんなアドバイスをくれるのでしょうか?

【2.本書のポイント】

遠い未来の夢とか、ビジョンを持つのも楽しいことかもしれない。でも、それよりも仕事において大切なのは、「今、ここ、目の前」なんだよ。そもそも、人間の脳は1つしか集中できないようにできている。ということは、本気で仕事と向き合っていたら、そんなに夢ばかり語っている暇ってないんだよ。
 
優秀な先生や経営者、各部署のリーダーってね、自分が意識しているかどうかは別として、みんな「なぜ」を1番に伝え、1番に考えさせているんだ。だから、下の立場の人間が命令されることなく、自発的に動くんだよ。
 
人って夢をなくしても生きてはいけるんだよ。でも、自分の存在意義、つまり、生きる意味をなくしちゃうと、自分の命を断ったりしてしまうことだってある。
 
仕事を一生懸命やると、必ずその面白さが見えてくる。そうなった時、自然と人からの頼まれ事が増えてくる。これが仕事に好かれるってこと。そうなった時、人は初めて自分の好きなことをやってもうまくいくようになる。この順番をしっかり覚えておくといいよ。
 
自分のことを考えるのがダメなんじゃない。自分のこと「だけ」を考えることがダメなんだよ。
 
その仕事が存在し続けてるって事は、必ずそこに求めるお客さんがいるってことなんだ。結局「フォーユー」っていうのは仕事の基本。そのフォーユーを積み重ねた人のもとに、収入が集まって、結果的にはフォーミー、つまり、自分が豊かになる。
 
人ってね、いろんな楽しみがあるけど、その中で1番大きなものは自分の成長なんだよ。昨日までできなかった事は今日できるようになる。このことに大きな喜びを感じるようにインプットされているんだよ。
 
私はね、「どうしても好きになれない人、どうしても嫌な人とはうまくやろうとせずに、全力で逃げろ」って昔から伝えている。
 
お金がどんどん自分の手間から出て行っているときは、必ずと言っているほど、頭を使っていない時だ。
 
今からは、ITの発達で「個人の表現欲求」が天井を知らずに上がっていく。個人から個人に向けてのマーケットも拡大していくから、たった1人で大企業を倒しちゃう個人がどんどん生まれる。そうなったときの武器は情報。この分野は女性の方に理がある。
 
今はたとえ相手に負けていたとしても、良い部分を学んで、自分のものにする習慣を身に付ければ、君をやがて勝つ人になれるよ。
 
伝えるために大切なのはまず、相手の立場、感情、理解力といった力量を読み、その上で相手に合わせて伝えることが大切なんだよ。
 
伝えるときはね、自分の我を入れたらダメなんだよ。いかにすれば、目の前の人の自己重要感が高まるか、いかに伝えれば聞く人の心が楽になるか、いかに話せば、相手が今よりもっと良くなるか、それだけに集中して伝えるんだよ。
 
素直で柔軟性がある人は、天井知らずに伸びる。仕事ってね、「自分の周りが人をどれだけ生かすことができるか」によって変わるんだよ。
 
私は、本や講演を通して、「人間て、大きなことを狙っちゃいけないよ」って言ってるんだよ。大きなことをしようとすると、世間に嫌われるようなことを平気でしちゃうの。それより、小さいことのために、どのくらいベストを尽くせるかなんだよ。
 
もしやりたいことがなかったら、信頼できる人から勧められたことをやってみるのも1つの方法だよ。そしてね、実はやりたいことより、人から「これをやったらうまくいくよ」と言われることの方が成功確率が高いんだよ。自分のことって実は1番自分がわからないものだから。
 
チャンスは自分で掴むように思っている人が多いけど、本当のチャンスって人が運んでくるんだよ。それに気づくかどうかだけ。
 
今、なんで夢を持つ人が少なくなっているか、それは、困っていないからだよ。
 
夢や目標ってね、ゴールしたら終わる。でも目的、つまり「なぜ」の追求には終わりがない。目的は、次やることへの集中を生み出すんだよ。
 
旅行より冒険の方がよっぽど面白い。未来をガチガチに決めて、ひたすら計画通りに進もうとする生き方より、先はわからなくても、目の前の困難やピンチを楽しみながら越えていこうとする生き方の方が、人生の密度は多くなるよ。だから、将来どうなりたいかなんて、そんなに真剣に考えなくてもいいって伝えてきたんだよ。私はそう思っている。
 
桜も米も、時期が来たら、勝手に実がなるんだよ。人生もそれと同じで、やるべきことをちゃんとやっていれば、必ず機が熟すときが来る。
 
人間が聞きたいのはね、単なる理屈じゃなくて、経験に裏打ちされた言葉。つまり「こうしたら良くなる」じゃなくて、「こうしたら良くなった」っていう結果なんだよ。
 
なぜ働くのか、その問いと一緒に、「自分は誰を幸せにしたくて働くのか」を考えたらいい。その意味が君を強くする。
 
【目次】
まえがき
プロローグ
第1章 夢がなくてもうまくいく
第2章 働く意味の見つけ方
第3章 道が開ける一問一答会
第4章 仕事がうまくいく人のルール
最終章 君はなぜ働くのか
エピローグ
あとがき

【3.本書の感想】

自分の子供も含めて、若い人はどうして夢がないのだろうと思っていましたが、それは困っていないからなんですね。

 

確かに人間関係は別として、食べ物がないとか住む場所がないなど、生きていくうえで困っていることはほとんどないと思います。

 

親が苦しい苦しいといっても、子どもには実感がわかないことで、親が感じる不安と子供が理解する不安は内容が違うのかもしれません。

 

仕事も人生もそうですが、今、ここに集中することが必要ですね。

 

どうしても、将来を考えてしますので、余計に不安が大きくなっていると思います。

 

自分を客観的に振り返ってみると、もしも今、人生が終わるなら幸せな状態だと思います。

 

それなのに今の幸せよりも、不安の方を強く感じるのは、将来を考えすぎて今を生きていないからだと思います。

 

今を一生懸命生きる。

 

自分の事と他人の事を考えて働く。

 

こうすればいつかは、熟す時が来る。

 

これを信じて、頑張って行きましょう!

 

この本は、なぜ働くのか疑問を持っている人、夢がないことがダメだと思っている人、斎藤一人さんのファンの方にはお勧めの本です。

 

とてもやさしくて読みやすいです。

 

是非、読んでみて下さい!

 君はなぜ働くのか 

 

【4.関連書籍の紹介】

どう生きるかに悩んでいる方はこちらをどうぞ。

www.fukuikeita21.com

働くとはこうする事です!

www.fukuikeita21.com 

 

働く場所を選ばない時代。

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仕事とは、生きるとは、この本から学べます。

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人生をカジュアルにとらえる生き方。

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最後までのお付き合いありがとうございました!

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