今週のお題「575」 ということで、ここで一句
役に立つ 本があったら うれしいな
こんな気持で今回も、生きていく上では避けて通れない「働く」に関してすんごい本を紹介させていただきます。(笑)
【1.本書の紹介】
一度就職したら、その会社を辞めるなんて恥ずかしい、なんて思っていませんか?
そんなことはありません。
今は、1つの会社に縛られる必要は全くないんです!
逆に、いろんな会社を経験することでスキルが向上しますし、新しい会社にとっては既存社員にはないスキルや風を送り込むことを期待される時代となりました。
それは本当?と疑っている方。
1つの会社に居続ける私が言うと説得力がないので(笑)、12回以上転職を経験した著者に聞いてみましょう!
【2.本書のポイント】
本書のタイトル「どこでも誰とでも働ける」には、2つの意味があります。一つは、①どんな職場で働いたとしても、周囲から評価される人材になるということ。そしてもう一つは、②世界中のどこでも、好きな場所にいながら、気の合う人と巡り会って働けるということです。
これまでの働き方を根底から変えようとしている「大きな変化」を、ぼくなりの言葉でお伝えすると次の通りです。
変化1 社会やビジネスが、いっそうインターネット化する
変化2 これから仕事で活躍できるのは、プロフェッショナルだけになる
変化3 会社と個人の関係が根底から変わる
もしあなたが新しい職場に馴染みにくいと感じるとしたら、それは自分で勝手に「壁」を作っているだけではないでしょうか。その「壁」を壊すのは簡単です。ひたすら相手のためになることをギブし続けること。これさえできれば、本当に「どこでも誰とでも」働けます。
実は「情報分析」という行為の8割は「分析」ではなく「分類」です。
人生を豊かに生きていくためのコストは、以前と比べて格段に安くなっている。
何度もトライできる時代だからこそ、みんなと同じゲームで戦うよりも、みんなと違うゲームに行った方が、競争は少ない。
「バリューを出せ」というのがマッキンゼー時代の上司の口癖で、要するに「最小の時間で最大の効果を生み出せ」ということです。
資料作りでは、「ブランクチャート」という絵コンテを先に作るやり方を、マッキンゼー時代に叩き込まれました。チャートというのは、たとえば、プレゼンの資料を9枚でまとめるとすると、まず9分割して、1枚目は「市場課題」、2枚目は「情報課題」、3枚目は「チャンス課題」と、タイトルに書き込んでいきます。4枚目でそこから見える「仮説」を提示し、5枚目で「仮説の検証方法」を説明したら、6枚目は実際の「アクション」です。そして7枚目で、「中期マイルストーン」を明示し、8枚目で「リスク」を予測して、最後の9枚目で「結論」を述べます。
グーグルでは、「自分はなぜ、その行動をするのか」という合理的説明を「ラショネール」と呼んでいました。
会社にしがみついている人には、本気で会社を変えることはできません。今の職場を変えられるのは、「辞める覚悟」をもって「辞めずに取り組む」人なのです。
僕が副業やボランティアをすすめるのは、自分がヒーローになれる場所を見つけるためです。
自分の強みをつくったり、自分を成長させたりするときに、一番簡単なのは、何かが始まる場所にいることです。
大事なのは、仕事とプライベートを切り分けた「ワークライフ・バランス」ではなく、いかに人生の中で「ライフワーク(生きがいとしての仕事)」の割合を増やしていくかと言う「ライフワーク・バランス」の考え方です。
AI 以降に人間に求められるのは、何が世の中の問題となっているのか、解決すべき課題は何かを発見する能力だと考えています。
グーグルでエンジニアに一番求められているのは、自ら解決可能な最大の課題を設定し、それを最後までやり抜く能力です。
ソーシャルなつながりで大事なのは、つねに「自分」の情報の更新、つまり自己紹介を続けることだと思っています。
誰かと仲良くなるための条件は3つあると、楽天のある店長さんに教わりました。それは、①マイクロインタレスト(自分だけのこだわり)②自己開示(自分の弱みをさらけ出す)③コミットメント(自分事化)です。
【目次】
はじめに いま起きている3つの大きな変化
第1章 どこでも誰とでも働ける仕事術
第2章 人生100年時代の転職哲学
第3章 平安時代に通用する働き方のヒント
終わりに「やっぱりおおかみ」とゲゼルシャフト
【3.本書の感想】
この本を読んで、転職って簡単だね!
と考えるのは少し注意が必要です。
なぜなら著者の尾原さんは、京都大学大学院を卒業後、マッキンゼー、NTTドコモ、リクルート、Google、楽天などそうそうたる企業を渡り歩いており、簡単に言うと普通の人ではないからです。(笑)
転職は簡単だよ。という話は、もっと学歴が普通な人に言ってもらいたいですね。(笑)
ある程度のスキルもないのに先に会社を辞めてしまうと、毎日職安に通うことになるかもしれません。(笑)
ただ、世の中は明らかに変化しており、起業するにも、豊かな生活をするにも以前と比べると遥かに安く済む時代になっています。
転職もそうですが、自分で起業するにもハードルが低くなっているのは事実です。
きちんと準備をすれば、企業に縛られることなく、自分のやりたい事、生きがいを感じる仕事をやりながら生計を立てていける時代になったので、それは、是非チャレンジするべきだと言うことだと思います。
この本は、いわゆるできる人の自慢話チックな印象も受けましたが、ところどころに我々、普通の人、普通のサラリーマンにとっても納得できることが書かれています。
これからの時代、働き方をどうすればよいのか迷っている方、ワークライフバランをするべきなのかを考えている方は是非ご覧ください!
どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルール
【4.関連書籍の紹介】
こちらは、尾原さんの共著ですが、中国のデジタル化に驚きました。
こちらも尾原さんの著書です。自分で体験したからこそ書ける、ネットビジネスの歴史が詳しく書かれています。
出口さんも京大卒の方ですが、仕事より人生だと主張されています。
定年まで同じ企業に勤めあげた、昭和の日本人が目指した働き方。これはこれで感動します。
起業するのであれば、まずはひとりでやってみましょう。
起業には、こんなかたちもあります。みなさん起業して仲間になりましょうという感じです。
最後までのお付き合いありがとうございました!