こちらの本は、再び大ブレークしましたね。
言わずと知れた名作です。
以前から、書名だけは知っていましたが、再びブームになったので、よし!読んでみようと思い、本屋さんへ行きました。
まずは、原文をと、文庫本を立ち読みしたら、結構難しそうでした。(笑)
そこで、早期理解には漫画!と思い、漫画版を買いました。
すっと読めるかと思っていたら、なかなか読み終わりません。
なんでかなーと思ってみたら、この本の肝となる「おじさんからの手紙」がそのまま(絵無し)で、記載されていました。
「おじさんからの手紙」は、手紙にしては長く、啓蒙的な内容も含んでいるので、じっくりと読まざるを得ないのです。
振り返ってみると、この「おじさんからの手紙」が、この本の肝でもありました。
そんな訳で、漫画版の割に軽く読めなかったなーという感想ですね。(笑)
この本の時代背景は、現在の社会環境とは異なっているところが多々あります。
昔は、国全体が貧乏な時代であり、貧乏な家庭を見ても、それは大して不思議でも珍しいものでもありませんでした。
確かに自分が小学校時代のテレビには、貧乏な家族や人がテレビドラマなどによく出ていて、身近な人の中にも、「この人の家貧乏なんだろうな」と思う人がいました。
しかし、最近は「本当に貧乏な人」が少なくなったような気がします。
貧乏をどう定義するかで、貧乏人の数は変わって来ると思います。
定義次第では、うちも貧乏な家庭になると思います。(笑)
しかし、以前の様に、両親の収入が少ないので、仕事を手伝ったり、働きに出たりという小中学生がいなくなったんじゃないかと思います。
もしそうであれば、日本は、豊かになったと言えるのかも知れません。
この作品の中では、いじめる人、いじめられる人、それを止める人。
この三者が出てきます。
若い頃(高校生までの頃)は、そういう場面にしょっちゅう遭遇した様な気がします。
そして、沢山の場面に遭遇する中で、自分自身がこの三者いずれの立場にもなった経験があります。
いじめる側は、あまり気になりませんが、いじめられる側にとっては、その瞬間は人生最大の悩みになりますね。
そして、いじめを止める側も、簡単に止められたら良いですが、止めたくても止められない。
いじめを止める側の人が止められない期間が長くなると、それはそれでプレッシャーになるものですね。
今は、会社の中で秩序と常識のある職場で過ごしていますので、この三者に当たるような場面にめったに遭遇しなくなりましたので、この、それぞれの痛みを忘れかけていました。
高校生ぐらいまでは、常識の無さや我慢ができないことが原因でよくトラブルになったな~
なんて思い出しました。