京都のリーマンメモリーズ

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【書評】THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法 シーナ・アイエンガー ニューズピックス

 今週のお題「2024年にやりたいこと」

今年は龍年なので、大きく羽ばたいて飛躍の年にしたいですね。羽ばたくジャンプ力の元は、たくさんの本が助けてくれると思います。今回は、最高の発想を生むために大きく考える方法を教えてくれるすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

著者は、「選択の科学」で大変著名なシーナ・アイエンガー教授です。
 
彼女の一番有名な実験は、高級食材店でのジャム実験です。
 
ジャムを24種類展示した場合と、6種類のジャムを展示した場合の購入割合について実験しました。
 
この実験結果、展示種類が少ない方である6種類を展示した方が、売り上げが高かったという、選択肢が多いと選べないという事を証明した実験です。
 
この実験は、様々な書物で引用されていますので、ご存知の方も多いと思います。
 
今回は、最高の発想を生む方法という誰もが欲しがる力について紹介しています。
 
一体どのようにすれば、最高の発想法が手に入れることができるのでしょうか?
 

【2.本書のポイント】

新しい物事は、それらを作る要素が新しいのではない。要素を組み合わせる方法が新しいのだ。
 
発明とは、無益な組み合わせを排除して、ほんのわずかしかない有用な組み合わせを作ることである。発明とは見抜くことであり、選択することなのだ。
 
新しい技術を使って多くの新しい課題を解決するために必要なのは、さらなる技術ではなく、創造的な組み合わせである。
 
Think Biggerのロードマップ

研究では、多様な分野の創造的な人々に共通する人格特性が、たった1つだけ特定されている。それは、好奇心が強いことだ。
 
ニュートンはリンゴの木の下で重力の問題を解決したのではない。解決したい、価値ある問題を見つけたのだ。
 
創造性を最も促すのは、無地の壁だ。心がつながるよう探して自由にさまようことができる。脳が邪魔されずに仕事をするには、刺激のない場所が必要だ。
 
創造性を刺激する空間について、2つのことが言える。第一に気が散るものがなく、1人でじっくり考えられる場所があること。第二、コーヒーメーカーや冷水機の周り、休憩所など人と気軽に出会あえる場があること。それだけで充分だ。
 
さまよう心がひらめきを生み出すためには、新しいアイディアを作る情報の断片が、記憶の本棚にたっぷり詰め込まれている必要がある。
 
アイディアの質は、私たちが組み合わせるピースの質によって決まる。課題で行き詰まるのは、おそらくパズルのピースが足らないからだ。
 
人間は選択をする際に、およそ7個ープラスマイナス2個ーの項目を脳に入れておくことができる。
 
制約がなければ、あなたのアイディアはただの「騒音」で終わってしまう。
 
問題を解決する時間が1時間あったら、問題を考えるのに55分、解決策を考えるのに5分費やしたい(アインシュタイン)
 
最大限の努力でギリギリ達成できるレベルを見極める、直感を磨かなくてはならない。(アインシュタイン)
 
書き出すことで、実際に思考を生み出すのだ。
 
じっくり時間をかけて考え、取り組みたいと思える課題が見つかったら、それを3文以内で説明してみよう。
 
「課題」とは、「誰かが欲しがっているが、手に入らずに苦労しているもの」を指す。
 
多かった違いは、解決策を押し付けることだった。例えば、「この新技術をどう活用すべきか?」など。技術は課題を解決するためにあるのだから、課題を定義することが先に来るべきなのに。
 
人は課題を定義するステップを怠り、解決策に飛びつくことが多い。そして、大抵の場合、失敗する。
 
意味があるほどには大きいが、解決できるほどには小さい課題を特定する。
 
「開いた」質問は、創造的な解決策の幅を広げる。課題を狭める時も、開いた問いで表してほしい。
 
重要なのは、課題を選び、それを理解するためのプロセスだ。
 
イノベーターであるあなた自身の望みが満たされなければ、解決策は出現しない。
 
多種多様な業種が連携すればするほど、お互いから借用できる成功法則の幅が劇的に広がり、良い結果が生まれる。社員全員が共に学び、共に改善できるのだ。
 
ダ・ヴィンチは、新しいアイディアを生み出すために、領域外を探索することの大切さを史上初めて意識的に認識した人だと私は思っている。
 
いつかどこかで誰かが既に考案した戦術を探すのだ。
 
失敗は最良の教師では全くない。
 
課題を解決するためには、成功事例全体ではなく、成功した戦術を模倣しよう。
 
アイディアに含まれる「原材料」の組み合わせにおいて、親近性(なじみ深さ)と新規性(目新しさ)のバランスが取れたアイディアは、より創造的と評価される。
 
最も創造性の高い解決策は、最初は関連性が見えず、後になってつながりに気づくような組み合わせから生まれることがほとんどだ。
 
どんなに偉大な人物のどんなに偉大なアイディアも、実は他のイノベーションと全く同じ方法で生み出されたことがわかる。課題を定義し、分解し、戦術を徹底的に探し、それらを新規かつ有用な方法で組み合わせて、課題の当事者にとって意味のある解決策を生み出し、実行に移したのだ。
 
多様な文化を理解する人は、柔軟で開かれた心を持っているから、創造性が高い。
 
新しいアイディアを考えるときには、最初に遭遇する情報が、ベンチマーク(基準点)となって、最終的なアイディアの新規性と有用性に大きな影響与えること、頭に入れておこう
 
アイデアは、多くの人がそれを理解し、共感し、自分のものにしてこそ、「大きな」アイディアになる。アイディアを見守る一人一人が、それに自分なりの理解を与えるうちに、アイディアそのものが、構想者が想像もしなかったほど大きくなっていく。
 
【目次】
第1章 「Think Bigger」とは?
第2章 創造的な脳――「ブレインストーミング」で最高のアイデアは生まれない
第3章 ステップ1:課題を選ぶ――あなたの解決したい課題は何か?
第4章 ステップ2:課題を分解する――あなたの課題を構成する「サブ課題」は何か?
第5章 ステップ3:望みを比較する――おもな意思決定者は何を求め、望んでいるか?
第6章 ステップ4:箱の中と外を探す――「別領域」で過去にうまくいった解決策は何か?
第7章 ステップ5:選択マップ――戦術の「組み合わせ」を何度も試そう
第8章 ステップ6:第三の眼――あなたが見ているものは他人にも見えるだろうか?

【3.本書の感想】

この本は、いわゆるアイデア発想本の部類に入ると思いますが、この本で特徴的なのは、課題の選定プロセスの重要性です。

 

大きな課題があったとして、それをいきなり解決しようとしても、なかなか難しいですね。

 

そこで、大きな課題を解決しないとやりたいことができないのか?

 

それともその1部を解決すればいいのか?

 

いくつかに分けて順番に解決していけばいいのか?

 

その課題をいかに適正化することが、課題解決の大きな決め手となるようです。

 

もしも、あなたが、解決が困難な課題が発生した時は、「課題解決のロードマップ」に従ってトライしてみると、解決できるかもしれません。

 

実際、著者は、大学の授業を通じてこの方法を教えています。

 

今までの方法よりも、再現性がありそうなので、ワークショップがあれば一度参加してみたいなと思いました。

 

目の前の課題にどうしようもなく困っている人、新しい発想法を学びたい方は、是非ご覧ください!

THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法

【4.関係書籍の紹介】

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最後までのお付き合いありがとうございました!