今週のお題「きれいにしたい場所」
【1.本書の紹介】
本書の著者である小松成美さんは、イチロー、中田英寿、YOSHIKIのインタビューや、歌姫・浜崎あゆみ誕生に秘められた出会いと別れを赤裸々に描いた「M愛すべき人がいて」など数々のヒット作を出版されています。
この人にインタビューされると、世界のトップアスリートたちが思わず話をしてしまうようです。
インタビューをする相手の事を事前に調べるのは、当たり前のことです。
それは、誰もがやっていることだと思います。
しかし、本当に、みんなが知りたいこと。
それは、数字に表れる結果ではなく、その結果に至る、人間関係や気持ち、感情、考え方。
そんなことがあったんだ!と感心してしまうような中身聞き出す事はとても難しいことです。
さて、そんな、私たちの好奇心を満たすような素晴らしいインタビューにするためには、どうすれば良いのでしょう?
【2.本書のポイント】
完璧なコミュニケーションの技術は無いけれど、対話、会話の上達方法は存在する。そして、その術は、誰もが学び使いこなすことができる。人と向き合い、その人の話を聞くことで、自分が存在している、生きている、と実感できたのです。自分ではない人の話には、心に突き刺さるような、また全身を包むような鋭さや優しさがありました。たとえ対戦相手が強豪国ブラジルであったとしても、サッカーは、必ず勝利できる可能性があるスポーツなんだ。(中田英寿)絶対曲げられない意思があるなら、その時には孤独を恐れず、声を上げる。大勢の方と出会って、その話を聞き、感激に魂を揺さぶられながら、しかし、たった1人で粛々と原稿を書く。それが、私の日常なのです。本当に何かを知りたいと思うなら、知らないことを知らないと言う勇気を持たなければならない、と実感しました。目には見えない感覚や感情こそ、取材者の私が伝えるべきものではないか。私自身の執筆の大きな方向性が決まったのでした。人が人と向かい合い、対話を重ねる。自分のことを理解してほしい、相手のことを理解したい。そうした思いは誰もが描いています。人間に興味を持っている私は、どんな瞬間も聞くことを求めています。タクシーに乗っても運転手さんに話を聞きたくなるし、レストランに入れば、サービスを担当してくれる給仕さんにいろいろなことを尋ねます。相手に気を使えば、全て自分に返ってきます。気を遣っていると不思議なもので、おのずと相手は欲している情報をより早く発信してくれるようになります。実際に取材する相手を目の前にしたら、蓄積したデータを消去し、こう心の中でつぶやきます。「今この世界であなたのことを1番知りたいのは私です」と。「相手が主役」だと思って聞けば、そこにはドラマチックな光景が見えます。私は、この仕事を続けていく上で、どんな人にも必ず話したいことがあることを知りました。私は人の話を聞く時、まるで劇場で素晴らしい芝居を見ているような気持ちになります。自分では測り知れない出来事や考え方に触れることができるからです。トップアスリートが、私たちには決して体感することが叶わない体の内側の感覚や、零コンマ何秒のスピード感までも描写することができました。スポーツの世界に生きるアスリートたちは、肉体を持って表現するアーティストのようでした。【目次】第1章 取材現場から
第2章 小松流対話術
第3章 人とつながるということ
【3.本書の感想】
最近は、「聞く力」なんて本がたくさん出ていると思います。
それは、会話をうまく成り立たせるために、話す方に力を入れるのではなく、相手にしゃべらせておけばうまくいくよと言う内容になっています。
しかし、小松さんの場合は、これに似ていますが、違います。
それは、小松さんの場合は、本当に相手に興味があるという事です。
相手が、自分の知らない事をたくさん知っているということを信じていて、話を聞くことを楽しみにしているからです。
興味の度合いが違うんですね。
これは見習わないといけません。
私たちは、日常の忙しさのあまり、人の話をじっくり聞こうとする態度が少なくなったと思います。
職場の人に対しても、家族に対しても、話を聞くことが何か面倒くさいような態度が出ていませんでしょうか?
人は、人に何かを話したいものだそうです。
人の話を聞かないと、いずれ人は話を聞いてくれなくなります。
これは、いけませんね。
これからは、もっと人の話を聞くように心がけていきたいと思います。
この本は、人間関係に悩む方、会話に自信がない方、インタビューのこちを知りたい方にお勧めの本です。ぜひ、読んでみてください!
30日間無料に登録すれば、第1章から第5章まで無料で聞けます!
【4.関連書籍の紹介】
書くためには、自分で調べましょう!
調べるって、ここまでやるんですね。
文章をきちんと書くにはこうすべき!
1次情報の大切さ
最後までのお付き合いありがとうございました!