京都のリーマンメモリーズ

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【書評】進化思考 太刀川英輔 海土の風

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今週のお題「叫びたい!」

ウォー!っと叫びたくなるほど、すんごい本が出ましたので、紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

新しいものを創る時、何を参考にしますか?

 

アイデア本など参考にして、新しいことを発想したりしている方もおられると思います。

 

この本は、新しいモノを創造するためのバイブルと言われる本になるかもしれません。

 

軽く言うと、アイデア本の王様です。(笑)

 

今までのアイデア本と大きく違うのは、生物の進化の過程を分析して参考にしている点です。

 

さて、新しいものを創造するには、どうすればいいのでしょうか?

【2.本書のポイント】

 実はどんな人でも、創造性を発揮する驚くべき力を秘めている。私はそう確信している。

 

私はデザインを「形によって美しい関係を作ること」として、自分の中で再定義するようになった。

 

私はいつからか、ほぼ絶滅していた「総合的な創造性を発揮するデザイナーになること」を目指していた。

 

創造は、私たちの世界と心の両方に深い影響を与え、私たちの生と密接に関係している。

 

勉学が優秀で偏差値が高いだけでは天才的な創造性を手に入れられないことは、私たちの誰もがもう痛いほどど知っている。

 

創造性には「バカ=変異=HOW」と「秀才=適応=WHY」という二面性の思考があると考えるのがしっくりくる。

 

生物化学的な観点で脳の中に宿る創造的な知性や、誰が生き残るための知的な習性を紐解いてみると、そこにはバカと秀才の構造との興味深い一致が見られた。

 

創造性とは、「狂人性=変異」と「天才性=適応」という二つの異なる性質を持ったプロセスが往復し、うねりのように螺旋的に発揮される現象である。

 

まさに進化は「創造性の宝庫」なのだ。生物の構造は知性の塊のように見えるが、しかし進化は設計者を必要とせず、変異と適応によって自然発生する現象だ。

 

創造とは、言語によって発現した「擬似進化」の能力である。

 

進化は、遺伝によるミクロな現象としての「変異」と、状況によるマクロな現象としての「適応」の往復から自然発生する創造的な現象だ。

 

「人間の思考力は(分析する判断力)と(アイデアを生み出す創造精神)の二重構造になっている」(オズボーン)

 

進化思考をたくさんの人に教えてきた実感として、人は誰でもプロセスを教えれば創造的な発想ができる。

 

創造的成長は、適応の判断に客観的自信を持っているかと、変異的思考によって代案をすぐ出せる自信を持てるかにかかっている。

 

肝心なのは成功確率ではなく、エラーへの挑戦数だ。

 

今いる場所に留まるだけでは生まれない創造がある。思い切って別の場所に移す勇気を持った人だけに、新しい創造に出会う幸運は降りてくる。

 

変化をリードするのは、常識外れの方法を思いついてしまった人たちだ。バカになろう。エラーは多いほどよく、アイディアの質は問わない。変化を楽しもう。歴史的な発明もまた、まさかの偶然から生み出されてきたのだから。

 

発明・発想・芸術・医術にまたがる統合的な創造性を発揮するには、イムホテプやダ・ヴィンチのように、解剖的に事実を理解する能力が必須なのかもしれない。

 

プロセスが目の前にある製造現場は発想の宝庫だ。

 

良いデザインとは何だろう。私は「最小の携帯によって美しい関係を生み出すこと」と考えている。

 

すべての創造は、進化のように遺伝的に、過去からの影響を受けた変異として発生する。

 

生物のデザインは、驚異的に美しいが、完璧な生物は一匹も存在しない。完璧ではないから生物は進化し続けてきたのだ。完璧なモノが存在しないのは、創造も同じだ。

 

多くの発明家の言説に耳を傾ければ、既存のモノの失敗や不合理の発見が、次なる発明の原動力になっていることは明らかだ。

 

エラーの発見が、次なる創造性に火をつけるのだ。

 

新しい価値は、失敗を乗り越えた先に生まれてくる。

 

道具の系統樹を見ると、時代とともに方法(HOW)は変異し続けるが、本質的な創造の目的(WHY)は安定的に変わらないのだ。

 

身体が変わらない以上、私たちが本能的に持つ欲求も変わらないのだ。そして創造は、人類の普遍的に変わらない欲求に対して、まるで進化のように新しい手段を提供し続けてきたのだ。

 

未来の人類の資源をめぐる競争相手は誰か?それは現在の私たちだ。

 

こんな時代だからこそ、強者であるよりも、誰よりも速く変化する、しなやかな者を目指したい。変化に挑戦してみよう。そして偶発性を手に入れ、生き残る進化へと進もう。

 

未来はいつも、彼はその景色をイメージするところから作られてきた。

 

人工物の創造よりも自然界の進化の方がはるかに、本質的かつ強い自然選択圧に長い年月をかけて応え続けてきたのだ。この違いが、生物と人工物の間にあるデザインのクオリティの、決定的な差を生み出している。

 

創造性への問いとして、生命が持つ自然選択のチェックリストを胸に刻んでおきたい。

 

創造性の5原則

変異-明確で非常識な挑戦を繰り返したか

解剖-シンプルで無駄がなく揺るぎないか

系統-過去から願いを受け入れているか

生態-人や自然の間に美しい関係を築くか

予測-現在を触発し未来に希望を与えるか

 

【目次】

 はじめに

序章 創造とは何か

第1章 進化と思考の構造

第2章 変異How

第3章 適応 why

第4章 コンセプト

終章  終わりに

【3.本書の感想】

創造するために必要な考え方が、体系的によく理解できました。

 

変異と適応、わかりやすく言うと自分の中に、バカと秀才が必要なんだそうです。(笑)

 

左脳と右脳または、「佐野」元春と神田「うの」と言った方が分かりやすいかも知れません。(笑)

 

日本人は特にこのような素晴らしい創造力が弱いそうです。

 

なぜなら、学校で教えないからです。

 

創造には、いわゆるアホな事を考えることも必要で、しかしそれはエラー(失敗)を生みます。

 

本来そのエラーを増やすことで、創造的なモノが出てくるそうですが、日本の教育は間違った答えは出してはいけない教育になってるからです。

 

つまり、正解のある問題しかやって来なかったので、社会や企業で発生する正解のない問題に答えられなくなっているようです。

 

会社で問題が起これば、まず先に、他社はどうしているんだ?と競合他社の行動を参考にしますね。

 

こういう社会人ばかりなので、日本では同じ商品、サービスばかりになります。(笑)

 

こういう考え方は早く卒業して、間違っているかもしれないけれども、自分で考えた回答が出せるようにしたいですね。

 

そして、正解ではないかもしれない回答に対して、寛容な雰囲気を作ることが大事だと思います。

 

それを積み上げることで、日本もユニークな商品やサービスがでて来るのだろうと思います。

 

この本はデザイナーの著者が手掛けた作品だけあって、本自体にもいろんな工夫が施されています。

 

内容もとても良いですが、この本自体もとても素敵な本です。

 

贈り物にも喜ばれるセンスの良い本です。

 

生物の進化を分析しているところから、今までにはない切り口での考え方が学べます。

 

新しいアイデアが必要でお困りの方、創造的なコトを発想したい方は是非ご覧ください!

進化思考――生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」 (海士の風)

 

【4.関連書籍の紹介】

 

ものづくりの楽しさを忘れているエンジニアの方には、是非見て頂きたい!

www.fukuikeita21.com

 

外山さん流の発想の仕方がわかります。

www.fukuikeita21.com

 

脳みそにあるものは、吐き出す書き出す。すると、頭が高速回転を始めます。

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今までの常識にとらわれることなく、自由な発想で実験しています。

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郷ひろみさんは今年芸能活動50周年です!京都リーマンは郷ひろみさんを応援しています。

www.fukuikeita21.com

 

手作り人形や手書きの絵がとてもおジョーズで、その情熱に圧倒されます。

京都リーマンは、しなやかに~のハニーズを応援しています。

hukunekox.hatenadiary.jp

最後までのお付き合いありがとうございました!

 

【5.なんと、著者より】

著者の太刀川英輔さんにいいね!とリツイートを頂きました!f:id:bkeita:20211104215326p:plain

太刀川英輔さん、大変お忙しい中、ありがとうございました!

 

【6.出版社より】

出版社・海土の風さんからリツイートして頂きました!

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出版社・海土の風さん、ありがとうございました!