なぜかよくわかりませんが、うちの子供が私にこの本を勧めてくれました。
自分は会社をやめる気は全くないので、え!なんで?と思いましたが、「最後泣けるし、いい本みたいなのでおすすめ」ということで、せっかく紹介してもらったので読んでみました。
ちなみに私は、仕事をやめる気ないんですよ。本当に(笑)
【1.本書の紹介】
この本は、新入社員の物語です。
この主人公の勤める会社はいわゆるブラック企業で、時間や休日関係なく働かされます。
それなのに、なかなか成績も上がりません。
そこに厳しい営業部長から罵声を浴び、耐え続ける毎日。
もう自分の限界を感じている・・そんなところからの、はじまりはじまり~。
【2.本書のあらすじより】
この優しい物語をすべての働く人に
ブラック企業にこき使われて、心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。
同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。
なぜ赤の他人をここまで?気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で自殺した男のニュースだったー。
スカっとできて最後は泣ける、第21回電撃小説大賞<メディアワークス文庫賞>受賞作。>
【3.本書からの引用】
一週間の歌 作詞作曲 青山 隆 (主人公)
月曜日の朝は、死にたくなる。
火曜日の朝は、何も考えたくない。
水曜日の朝は、一番しんどい。
木曜日の朝は、少し楽になる。
金曜日の朝は、少し嬉しい。
土曜日の朝は、一番幸せ。
日曜日の朝は、少し幸せ。でも明日を思うと一転、憂鬱。
【4.本書の感想】
一週間の歌を見て、皆さんいかが感じましたでしょうか?
日曜日の夕方、明日の出社のことを思うといやな気分になったことありませんか?
私は、あります!
この、主人公とおんなじです。(笑)
あくまでも、私が若かった当時の話ですよ。
この物語にも恐い営業部長が登場しますが、当時の私にも恐い営業部長がいました。(笑)
だから、この主人公の気持ちがよくわかります。
日曜の夕方に、休日の終わりと仕事の始まりを感じて憂鬱になるという「サザエさんシンドローム」のご経験はありませんでしょうか?
仕事がうまく行かない時や、人間関係がうまく行かない時は、こういう気持ちになるものだと思います。
特に、若い方は、仕事で結果を出せるだけの力量もまだないですし、サラリーマンならやっていけるだろうと軽く思う気持ちもあったと思います。
新入社員のころは、「やっぱり社会は厳しいなー」という洗礼を浴びるものだと思います。
しかし、あまりきつ過ぎる現場で耐え過ぎる必要はありません。
例えばブラック企業で仕事に耐えて、そのまま死んでしまったら何の意味もありません。
ただし、どこまでが忍耐すべきラインなのか、これがまた、難しい問題だと思います。
だから、若くてつらい思いをしている人には、この本を読んで頂きたい。
もし、あの人辛そうだなと思う人が近くにいたら是非、この本を勧めて頂きたいと思います。
つらい状況にいる人がこの本を読んだら、ずいぶん救われる気持ちになると思います。
今、会社でつらいと思っている人は是非、ご覧ください!
【5.関連書籍の紹介】
これ、推してみます。
分厚い本ですが、面白くてあっという間に読んでしまいます。
お笑い芸人の薄い本ですが、文字が詰まっています。(笑)
冬ですね~、雪国でも読みませんか。
【5.ワンポイント動画】
最後までのお付き合いありがとうございました!