京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】選んだ道が一番いい道 いつも小さなすてきは見つかる 大宅邦子 サンマーク出版

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【1.本書の紹介】

ANA初の「65歳定年まで飛び続けた伝説の客室乗務員」が書いた、ANAだけでなく働く人達すべての皆様へ向けた、より良く生きる為のアドバイス満載の書籍です。

 

45年間の勤務を振り返る中で、ANAの歴史も垣間見ることができます。

 

長年勤務している間にはさぞ、辛いこと、悲しいことがあったんじゃないかと思いますが、その点はマイナスに全く感じない、常に前向きな姿が印象的です。

 

さて、45年間、客室乗務員を勤め上げるなかで、毎日どのような心掛けを続けてきたのでしょうか? 

【2.本書のポイント】

なかった道は忘れなさい。後ろを向いたままで上手に歩ける人などいないのです。

 

選んだ道が、一番いい道。自分の道に咲いている花を見逃さずに歩く道のりは、きっと楽しい。

 

その人をよく見て、「すてき」を見つけて、言葉にする。 人をよく見ていれば、素敵なところが見つかります。自分にとってはささやかな一言が、誰かの心を軽くすることがあります。

 

誰かに偉ぶりたくなるなら、まだ半人前。相手を緊張させないコツは、クスッと笑える部分をつくることです。

 

一杯の熱い緑茶で心が落ち着くことがあります。心が波立ち、ゆとりがない時こそちょっと一息、一休みを。

 

お料理より後片付け。瀟洒な家具より整理整頓。暮らしの中の「根っこ」を大切にする人はすてきです。

 

あなたはあなたのよさを、出しさえすればそれでいい。

 

アドバイスを伝えたいなら、相手の心をまず温めてから。お肌と同じでメッセージがしみ込みます。

 

自分はまだ「完成品」ではない。そう思えば素直になれます。分からないことも教われます。どちらが年上かなんて、瑣末なことではありませんか?

 

何度もあきらめずにチャレンジするのは大変なことではなく、楽しみです。

 

とっておきのお茶は、ティーバックで入れます。簡単な「わざ」なので、ご紹介しましょう。1人分であれば、茶碗の1/4ぐらいの水にティーバックを入れ、スプーンで十二分に押し出します。破れないようにご用心ください。お湯が熱いとお茶の苦味が出てくるので、水出しにすることで甘みが引き出せます。やがてできた濃い緑色のお茶エキスは、甘みしか出ていません。そこにお湯を入れて少し撹拌し、ティーバッグを取り出したら出来上がりです。

 

身に付けるものは、ちょっといいけど目立たないもの。 大人になったら、「必要」なものを「いいもの」でそろえてみる。その心地よさを知っておくのが、大人の贅沢かもしれません。

 

「お先にどうぞ、ごゆっくりどうぞ」この魔法の言葉のおかげで、高速を走っていて割り込まれても、一般道を走っていて前の車がゆっくりでも、全くイライラしなくなりました。

 

口角を上げて歩くと、口角を上げるにふさわしい出来事にあう。下を向きたくなる日こそ、明るい紅を引いて、顔を上げて。自分を元気づけてあげましょう。

 

システムや機械よりも、交わした言葉のほうがより正確です。でも、言葉が持つ情報以上に、目は多くを物語っています。

 

人は、やらされるよりも、やりたい生き物です。やりたいことは、やってみる。小さな行動ひとつで、大きな変化も起こせます。

 

「自分が一番」と思った瞬間、心が老けます。「もっとよくなりたい」と願えば若い心で生きられます。

 

 【目次】

はじめに

第1章 慣れすぎない自分でいる

第2章 変化をくれる「風」に吹かれる

第3章 半径1メートル から日常を整える

第4章 心の翼を広げなさい

終わりに

【3.本書の感想】

最後は涙がでました。

 

45年間、ANAの客室乗務員として毎日真摯に仕事に打ち込む姿に、ANAのたくさんの人々が教えられ、勇気づけられました。

 

その結果、多くの人の心の中に生き続けている、そんな客室乗務員の鏡とも言える著者のANA勤務最終日は感動です。

 

同じくサラリーマンとして、こんな素敵な最後を飾ることができるのでしょうか?

 

こんなにたくさんの人のお手本となり、いい影響を与えることができるのでしょうか?

 

今回、サラリーマン道として、1つのお手本を見た気持ちになりました。

 

毎日、いやいや会社に行っている人とは全く次元が全く違うなと思いました。

 

私が、いやいや会社に行っている訳ではありません。(笑)

 

様々な場面で、クルーやお客様に対する態度に、頭が下がる思いがします。

 

同じことをするにも好奇心を持って、もっと良くなるように心がけることで、毎日が少しづつ良くなります。

 

65才まで、勤め上げた著者はまだ、何をしようかとワクワクした気持ちでいます。

 

これが、大事ですね。

 

ANAではかつて、客室乗務員は30才が定年だったそうです!

 

随分昔の話になりますが、私が初めてANAに乗った時、当時はスチュワーデスと言われた時期ですが、とても若い人が多かったので、ANAのことをとても好きになった思い出があります。(笑)

 

今は65才・・・・

 

ベテランから最上のサービスが受けられるということですね。(笑)

 

という訳で、一つのことを貫いた人の言葉には含蓄があります。

 

働き方や生き方に参考になる言葉が、たくさん紹介されています。

 

天職が見つからず探している人、今の生き方に疑問を頂いている人は是非ご覧下さい。

 

選んだ道が、一番いい道

 

【4.関連書籍の紹介】

 働かない技術は、働かないという事ではありません。

www.fukuikeita21.com

混まないうちに、そろそろ旅行を検討しましょうか。

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 最後までのお付き合いありがとうございまいました!