京都のリーマンメモリーズ

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【書評】ワークマン式「しない経営」 4,000億円の空白市場を切り拓いた秘密 土屋哲雄  ダイヤモンド社

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【1.本書の紹介】

最近、話題になっているワークマンをご存知でしょうか?

 

簡単に言うと、ユニクロの作業服版のお店ですかね。

 

元々作業服がメインでしたが、最近は、デザイン性も向上し、安くて、機能性が高い服が多いということで、女性客を含め大変人気になっています。

 

なんでそんなに安くできて、しかも業績もいいの?

 

その理由が、この本に書かれています。

 

さて、ワークマンが絶好調な理由は何なのでしょうか? 

【2.本書のポイント】 

アンバサダーは、その分野のオピニオンリーダー。その分野について次なるトレンドを作り出す影響力を持っている。だからその人の意見を聞くのが一番いい。

 

重要なのは「しない経営」で企画を作ることだ。「目標は少なく」「人をかけない」「お金をかけない」「期限を定めない」の4つの「しない」でスタートし、目標を達成するまでやりきる。

 

重要なのは、人とお金はかけずに企画と準備に時間をかけること。短時間で実施しようとすると、企画案作り自体が目的化する。こじんまりとした事業になりやすい。

 

複数の可能性をリストアップし、何に注目すれば将来が明確になるかを考え、社内で共有することで変化に対応する準備ができる。社会、経済、技術、生活環境などの分野から、自社にとってインパクトを及ぼす可能性があるメガトレンドを特定し、それが将来の顧客や市場に及ぼす影響を先読みし、戦略策定のプロセスに組み込む。

 

豪雨の際に、どの地域で、どの製品が動くのか。高温が続いた時はどうかなどデータで分析し、製品開発や在庫管理に活かしながら、ブルーオーシャン市場の拡大(客層拡大)を狙う。雨の日に必要な製品に特化した「ワークマンレイン」という新業態は十分可能性があると思っている。

 

ワークマンの真骨頂である「しない経営」さらに進化させた「もっとしない経営」を浸透させることだ。

1.社員のストレスになることはしない

2.ワークマンらしくないことはしない

3.価値を生まない無駄なことはしない

 

ワークマンでは様々な仕事に期限を設定しないその代わり、決めたことは時間がかかっても必ず実現させる。

 

誰にでもできる仕事に標準化するからこそ、30年、40年と続くダントツ経営ができる。それにはまず、絶対に勝てるポジション取りをすることが重要で、次に誰がやっても売上が伸び続ける仕組みが重要となる。

 

会社は個人の頑張りには頼らない。 社員はノルマで頑張るのではなく、良心で行動する。ノルマは達成できないと諦めるが、良心で仕事をすれば自発的に継続する。

 

製品単価は決して上げない。客単価を上げないことでワークマンのリピート率は年々高くなっている。値札を見ずに買うお客様との関係こそが大切である。 データこそ最重要の経営資産だと思っているので、データの価値を下げることは一切しない。

 

ワークマンにおけるマーケティングの役割は、「競争しないで勝つ仕組み」をつくること。競争になったら負けるか泥試合しかない。勝っても泥試合ではおいしくない。最高のマーケティングは、自然に売れる製品だけを作ること。いい製品をつくれば、顧客管理をしなくても売れる。

 

専門知識を持った人材にしても、定型的な分析結果だけを見て、その通りに動いていたら主体性がなくなる。データに従うのではなく、データを活用して社員一人ひとりが自分の頭で考えることこそが本丸だ。

 

多くの会社は相関関係と因果関係を混同している。「A とB」は関係しているというのが相関関係であり「A だから B」というのが因果関係だ。

 

自分の手で計算し考えて改革していく地道なプロセスが、ワークマンらしい。エクセルを使うと、興味のあるデータを自分で加工して分析できる。分析ソフトの提携分析だけを見ていると頭の動きが固定化され、同じ発想しか出てこない。関数、マクロを使えば自由に分析ができ、新しい発想が生まれる。その中から議論が生まれ、改善と改革の知恵が生まれる。こうしたことが重なると、大きなイノベーションが生まれるだろう。

 

研修後の試験では出題者が自己満足で難しい問題を出したがるが、「百害あって一利なし」だ。平均90点にすることでデータ活用力が上がる。褒めて伸ばすのが教育の基本である。

 

ビジネスに一番必要な「なぜそうなるのか」の因果関係を証明するには実験しまくるしかない。気軽に実験して本当に因果関係があるかを試してみる姿勢が大切だ。

 

いつも不思議に思うことがある。会社の夢(経営ビジョン)が語られる機会は多いが、そこに社員の夢が同居していることはめったにない。

 

新規事業にしろ、経営改革にしろ、社員に負担を強いる。負担を強いるなら必ず報酬は必要だ。

 

SV(スーパーバイザー) は、それまでコミュニケーション力の高い人が評価を受けていた。一方、「エクセル経営」で頭角を現したのはコミュニケーション力の低かった人たちである。

 

中下位8割の活性化のために、具体的には次の3つを行った。

・得意分野の仕事をやってもらう

・得意分野がない場合は得意分野を作る

・長所を褒めて自信を持ってもらう

 

当社は担当者レベルの中途採用は多いが、経営幹部クラスの中途採用は絶対にしない。外部の経営コンサルタントにも頼らない。何が何でも社員を育て抜くつもりだ。組織は社員の力以上には成長しないからだ。

 

【 目次】

はじめに 4000億円の空白市場を切り開いた秘密

第1章 「しない会社」にやってきたジャングル・ファイター

第2章 ワークマン式「第2のブルーオーシャン市場」の作り方

第3章 「しない経営」が最強の理由

第4章 データ活用0の会社が「エクセル経営」で急成長した秘密

第5章 なぜ「エクセル経営」で社員がグングン成長するのか

第6章 興味こそがやりきる経営のエンジンである

第7章 「両利きの経営」はどうすれば実現できるのか

終わりに

【3.本書の感想】

 ここまで本業の裏側を書いて大丈夫だろうかと思うほど、つつみ隠さず書かれています。

 

ここまで書けるのは、タネを明かしても、他社にはマネができない自信があるからかもしれません。

 

どちらかといえば、多くの会社は、いろんな所で聞いたいろんな事をどんどん取り入れて改善してきました。

 

しかし、「やめる」という選択肢はありませんので、改善項目が増えて、逆に効率を落としている面もあります。

 

やめたほうがいいかなと思っていても、いざやめるとなると不安だからやめません。

 

しかし、ワークマンにおいては、最初からきっぱりとやらない事を決めて、逆に社員にやらせないことで、社員の自律性とやる気を高め、結果、好業績が残せています。

 

一番驚いたのは、店舗の製品別の売上データを、仕入先に公開して、仕入先が勝手に判断して商品を出荷し、それをすべてワークマンがすべて買い取るという大胆な仕入れです。

 

仕入れを業者の判断にまかせているんです!

 

勝手に業者が納品してくるんですよ!

 

それが、かなりいいセンス(需要予測)で納品されているんです!

 

これも長年の信頼関係の為せる技なんですね。

 

ベースが作業服という特殊なところもありますが、それにしても、さざざまな施策を実施しているところが素晴らしと思いました。

 

例えば、5年で年収を100万円上げると公言して実行しました。

 

これは社員のテンションが上がりますね。

 

これを聞いた瞬間笑顔を隠せない社員の顔が目に浮かびます。(笑)

 

そして、忘れちゃ行けないのが、エクセル経営です。

 

エクセルを駆使することで、いろんなデータの利活用ができて、業務効率化が実現できています。

 

データを活用できているのが、コミュニュケーション力の弱かった人達だというのもまた面白いと思います。

 

さて、この本には、経営のヒントがたくさん書かれています。

 

みなさんが素晴らしいという理由がわかります。

 

特に、小売店やチェーン店を考えている人にはとても参考になると思います。

 

私自身、この本を読んで、ワークマンのフランチャイズ店になりたいと思いました。

 

セブンイレブンに比べると、楽で、そこそこの給与がもらえるからです。(笑)

 

という訳で、ワークマンのことをもっと知りたい方は是非、ご覧ください。

ワークマン式「しない経営」――4000億円の空白市場を切り拓いた秘密

見て下さい!この品質でこの価格!

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こんなに安くて機能バッチリの服がこちらで買えます。

一度覗いて見て下さい。

作業服屋さんのイメージが激変します。

 

さて、ワークマンとは真逆の戦略で、好業績を続けているセブンイレブンです。

セブンイレブンの強さの秘密はここにあります。

www.fukuikeita21.com

 わかりやすいデータを示すことができれば、説明は不要です。

www.fukuikeita21.com 

最後までのお付き合いありがとうございました!

 

【4.編集者さんより】

編集者の寺田庸二さんからいいね!いただきました!

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寺田さんありがとうございました!

 

ワークマンプラス沼津原店さまからいいね!を頂きました!

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ワークマンプラス沼津原店さまありがとうございました!