京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】ビジョナリーカンパニーZERO ジム・コリンズ ビル・ラジアー  日経 BP

f:id:bkeita:20210905160214j:plain

 

今週のお題「爆発」 ということで、発売以来、話題沸騰で販売数が大爆発している、ビジネスマンならおなじみのすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

素晴らしい会社をつくりたいなーと思っている人はいませんか?

 

誰でも、会社をつくるなら、素晴らしい会社、偉大な会社を作りたいものだと思います。

 

そんな中、ビジネスマンなら誰もが読んでいると言われるビジョナリーカンパニーシリーズからZEROが出ました!

 

なぜZOROかというと、ビジョナリーカンパニーシリーズの1よりも前に書かれたビヨンドアントレプレナーシップに追記して出版されたからです。

 

ビジョナリーカンパニーシリーズは特に、ビジョナリーカンパニー2をお勧めする人が多く、人気があります。

 

しかし、ZEROの元となるビヨンドアントレプレナーシップもとても人気があり、今回スタートアップを目指す人々にも参考になる内容をたくさん追加したので、発売となったそうです。

 

さて、偉大な企業を作るためにはどうしたらよいのでしょうか?

【2.本書のポイント】

偉大な企業を作るための最も重要なスキルは、人材について優れた意思決定をする能力だ。はっきり言っておこう。正しい人材なくして偉大な企業は作れない。

 

リーダーシップとは「サイエンス(理屈)」ではなく「アート(技能)」だ。

 

リーダーシップ・スタイルの7つの要素

1.誠実さ

2.決断力

3.集中力

4.人間味

5.対人スキル

6.コミュニケーション能力

7.常に前進する姿勢

 

最も重要な問いは「私は何をすべきか」ではなく「私はどのように時間を使うべきか」だ。

 

偉大な企業には、素晴らしい人間関係がある。

 

平凡で堅苦しいメモを渡しても、社員との関係は深まらない。もっと個人的に関与することで、初めて関係を構築できる。

 

文字にこだわるのはやめよう。絵にしよう。物語を語ろう。重要なのは効果的に伝えることであり、論理的な正確さではない。

 

周りにはたくさんの聴衆がいるのに、二人だけの世界にいるような気になったことはないか。この効果を生み出す方法は、主に2つある。ひとつは、あなた自身をさらけ出すことだ。 もうひとつは率直に、自分らしく、気取らない形で伝えることだ。

 

あなたは金儲けだけが目的ではない、時代を超えて存続する偉大な企業を作りたいなら、ビジョンが必要だ。

 

組織、仲間、あるいは社会の理念に共感し、価値を見出しているとき、私たちはその実現のために途方もない努力をする。

 

ビジョン(コアバリュー→パーパス→BHAG(社運をかけた大胆な目標))

ビジョン→戦略→戦術

 

アイデアは潰しても、変更しても、発展させても構わない。しかし絶対に会社を諦めてはいけない。

 

イノベーティブな企業になるために必要な6つの基礎要素

1.どこで生まれたアイデアでも受け入れられる力

2.自ら顧客になる

3.実験と失敗

4.社員がクリエイティブになる

5.自律性と分権化

6.報酬

 

創業者や CEO は他の人と比べて明らかにクリエイティブであるということではない。彼らが後押しすることでアイデアへの抵抗が大幅に減ることが重要なのだ。

 

既に存在する膨大なクリエイティビティに対する会社の受容力を高めること。

 

「市場を創造する」という発想は、画期的イノベーションを生み出すのに不可欠だ。

 

製品開発のきっかけは発明家の好奇心、あれが問題解決欲求だった 発明家が半認識的にアイデアを思いつく前に、市場がその画期的発明を求めていたケースは、私たちの調べた限り皆無だった。

 

イノベーティブな企業であり続ける最善の方法の一つは、社員に自分自身の問題やニーズのソリューションを作らせることだ。

 

僕らのコンピューターも目の前の課題から生まれた。自分たちで作ったのは、買うお金がなかったからだ。 (スティーブジョブス)

 

イノベーティブな会社であり続けるためには、癖のある変わり者を何人か受け入れた方がいい。

 

クリエイティビティを刺激するためのマネジメントルール8ヶ条

1.励ます。あら探しをしない。

2.決めつけない。

3.内気なタイプを後押しする。

4.好奇心を刺激する。

5.必要生み出す。

6.喧騒から距離をおく。時間を与える。

7.グループによる問題解決を促す。

8.「楽しむこと」を義務付ける。

 

私は偉大な企業の研究を続けるほど、その最大の強みは確固たるイノベーション能力ではなく、イノベーションを「スケール(規模拡大)」する能力だと確信するようになった。

 

大企業の多くにおいて最大の成功要因は、卓越した戦術の遂行能力にあった。

 

私たちは偉大な企業を、4つの基準を満たす組織として定義している。

1.業績

2.影響

3.評価

4.持続性

 

企業が偉大さを実現するのに不可欠な要素

リーダーシップ・スタイル

ビジョン

戦略

イノベーション

戦術的卓越性

 

【目次】

序章ーなぜ今、本書を出版するのか

第1章 ビルと私の物語

第2章 最高の人材がいなければ最高のビジョンに意味はない

第3章 リーダーシップ・スタイル

第4章 ビジョン

第5章 幸運は諦めない者に訪れる

第6章 偉大な企業を作るための「地図」

第7章 戦略

第8章 イノベーション

第9章 卓越と戦術の遂行

 

【3.本書の感想】

企業を運営していくために大切なことが、しっかりと書かれていると思います。

 

出来る、出来ないは別として。(笑)

 

日本人の経営者なら、大きな声で言えなかった点が1つあるとすれば、「最高の人材」または、「正しい人材」の必要性です。

 

最高の人材が会社を発展させるという事をはっきりと言っています。

 

日本の場合であれば、カリスマ的創業者が会社を引っ張っていることが多いため、最高の人材の獲得については語られることが少ないように思います。

 

しかし、カリスマ的創業者と言われる人たちが引退間近になった時の企業、例えば日本電産やユニクロなどのバタバタした動きを見ると、創業者以上の人材が社内にいなかったことがわかります。

 

だから、自分以外の最高の人材を早くから採用する必要があるということですね。

 

そして、企業はイノベーションが大事だと思っていましたが、それよりも大事なのは、「スケール(規模拡大)」することだと言っています。

 

かつてのソニーとパナソニックの関係と考えると理解しやすいですしょうか。(笑)

 

この本を読むと、経営者は考えるべき事が多いというのがわかります。

 

ビジネスマンの方は、仕事上の共通言語として日経新聞を普通に読んでいると思います。

 

それと同じレベルで、この本を読んでおくと助かる場面が出てくると思います。

 

この本を読んで、中小企業の社長さんにアドバイスしてみるのも1つですし、教科書的な事ばっかりやってられませんよねーと笑い合うのもいいと思います。(笑)

 

経営者の方、管理職の方、経営者を相手にする営業の方は是非、ご覧ください!

 

ビジョナリー・カンパニーZERO ゼロから事業を生み出し、偉大で永続的な企業になる

 

いわゆるビジョーナリーカンパニー①です。

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

 

一番人気です。今ならキンドル版がお買い得になっています!

ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則

 

会社を潰さないためにはどうしたらよいか。

ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階

 

余裕のある人はこちらもどうぞ!

ビジョナリー・カンパニー4 自分の意志で偉大になる

 

【4.関連書籍の紹介】

 

今日本で元気の良いコンサルタントといえばこちら冨山和彦さんです!

www.fukuikeita21.com

コロナショック・サバイバルの続編にして大作になっています。

www.fukuikeita21.com

ビジネスマンの共通言語の1つです。知らない人は読んでおきましょう!

www.fukuikeita21.com

最後までのお付き合いありがとうございました!