京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】人に頼む技術 ハイディ・グラント 徳間書店

お題「リラックス法」

みなさん、リラックスする方法をお持ちですか?音楽を聴いたり、瞑想をしたり、ペットと遊んだりといろいろあると思います。日本人はリラックスするのも苦手ですね。なぜなら、なんでも真面目が一番として育てられているからです。さらに、日本人の苦手なものに、人に頼むことがあります。人に頼むと、負けた気がしますからね。ところが、人に頼むことは悪いことではないそうです。その根拠を力説してくれるすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

あなたは、人に頼むことって平気でできますか?
 
人に頼むのは何か気が引けますよね。

しかし、人に物を頼むと言う事は、悪いことではばかりでは無いようです。

なぜなら、私たちも人に頼まれて何かをやった時、嫌な思い出ばかりではなかったと思うからです。

人に何かを頼む時は、コツがありそうですね。

では、人にものを頼むときにはどういうことを気をつければ良いのでしょうか。

【2.本書のポイント】

人は世間で思われるよりもずっとお互いを助けたがっている。
 
誰かを助けることで、人生は計り知れないほど豊かになる。

人は他者に何かを頼む時、無意識にそのことで自分のステータスが下がると感じやすくなります。

誰かに助けを求めようとする人は少ない。それが、何かを成し遂げる人と夢を見るだけで終わる人との差になることもあるのではないかと思う。(スティーブ・ジョブズ)
 
誰かを助けることで確実に得られるメリットは、良い気持ちになれることです。
 
多く与えるほど、人生は充実する。
 
自分のためではなく、他者のためにお金を使った人たちの方が幸福度が高く、金額の多寡は幸福度に影響していませんでした。
 
誰かに助けを求める事は、その相手に長期的なメリットを享受する機会を与えることもあるのです。助けを求めない事は、むしろ利己的な行動だとすら言えるかもしれません。

内発的動機付けは、大きな改善、優れたパフォーマンス、深い満足感をもたらすのです。

内発的動機付けには、心理学者がかつては不可能だと考えていたことを実現する、魔法のような力があります。

事前に「お願いしたいことがある」と尋ねてから頼み事をすると、相手が協力する確率は大幅に高まります。

あなた自身が助けや支援を必要としている時、自分が思っているよりも、はるかに周りにはそれが伝わっていない。

「相手が困っていないのに、助けが必要だと誤解してしまう」ことのリスクと、「求められていないのに、助けようとして嫌がられる」ことへの不安は、どちらも誰かを助けようとする側にとって、大きな障壁になります。

直接、相手に助けを求めれば良い。
 
周りに困っている、誰かを助けられる人が多くなるほど、それぞれが抱く「自分が助けるべきだ」と言う責任が薄れる。

忙しい人からの助けを得る3つのこと
1番目、何を求めているのか、どの程度の助けが必要なのかを、はっきりと、詳しく説明すること。
2番目、妥当な量の助けを求める。
3番目、求めていたものとは違っていても、相手の助けを受け入れる。
 
私たちは少なくとも部分的には自分自身の利益や、助けることで、自分がどんな気分になるかを計算しているのです。そして、それは良いことです。なぜなら、助ける側がメリットを見出せば、それは誰かを助けることへ強力な動機付けになるからです。
 
助けを求めるときには謝る必要はありません。その代わりに、こちらの求めに応じて助けてくれた相手には、感謝をしましょう。その方が、頼む側も頼まれる側も、はるかに大きな満足感が得られます。

「一緒に」と言う言葉を使うだけで、強い動機付け効果が得られることを示す研究があります。

共通の目標を持つ事は、他にどのような集団に属していても、相手との間に仲間意識を作り出せる強力な方法です。

仲間意識をうまく用いて組織内に助け合いの精神を調整していくには、まずは共通の感情や経験を探すことから始めましょう。同じ旅をしている仲間のような感覚を作り出していくのです。

相手の自尊心を高められるような形で頼み事をし、感謝を伝えるためには、相手の良いところを褒めるようにする。

人間には快楽や苦痛よりも重要なことがある。
 
人が日常的に苦しみを受け入れ、自分を犠牲にして何かに取り組む時、その行動がどんな「影響」を生じさせるのかの方が、幸福感よりも重要だからです。

自分たちの行動が元世界に影響を及ぼしていると言う手ごたえを感じているからこそ、それを続けている。
 
助ける側の有効性を高める方法
①求めている助けがどんなもので、それがどんな結果をもたらすかを、事前に明確に伝える。
②フォローアップをする(事前にそれを伝えておく)
③できれば、相手好きな方法を選ばせる。
 
 
【目次】
第1部
なぜ、頼み事をするのは難しいのか
第1章
誰かに何かを頼むのを気まずく感じる理由
第2章
なぜ“頼んでも断られるだろう”と思うのか
第3章
“頼み事をしたら嫌がられるかもしれない”という誤解

第2部
良い頼み方、ダメな頼み方
第4章
“助けを求めること”が抱える矛盾
第5章 
必要な助けを得るための四つのステップ
第6章
こんな頼み方をしてはいけない

第3部
人を動かす3つの力
第7章
「仲間意識」を活用する
第8章
「自尊心」を刺激する
第9章
「有効性」を感じさせる

【3.本書の感想】


人にものを頼む行為が、知らぬ間に苦手になっていました。

 

それが積もって人とあまり会話もしなくなり、何か自分の存在が希薄なもののように感じていました。


しかし、そんな中でも何か人に頼まれるとちょっと嬉しかったりします。

 

人から頼まれて嫌なのは、きついことや、責任になることや、面倒なことだったりします。

 

しかし、自分が人の力になるというのは嬉しいことでもあります。

 

これは自分の人生のやる気につながるような気がします。

 

人は1人では生きていけません。やはり社会的動物である人間は他の人に助けを求めたり、逆に助けてあげたりしながら協力して生きています。

 

ですから我々は人に頼むということを嫌がる必要は全くありません。

 

逆に人に頼むことをできると世の中を自由に生きていけるのかもしれません。

 

なかなか人に頼めない人でも、人に頼んだ方が人生がうまくいくと思いませんか。

 

人に頼むコツを覚えておきませんか?

 

気軽に頼んでみたいそんな人にこの本はぴったりだと思います。

 

ぜひ読んでみてください!

 

 

【4.関連書籍の紹介】

一言で、空気を変えてみませんか?

www.fukuikeita21.com

話す前にはきちんと考えましょう!

www.fukuikeita21.com

ユーモアは最強です!

www.fukuikeita21.com

静かに時を待つ。これも戦略です。

www.fukuikeita21.com

頼む。頼まれる。この源がいいね!ですね。

www.fukuikeita21.com

夫にうまく頼み事をしたいなら、こちらをご参考ください。

www.fukuikeita21.com

 

最後までのお付き合いありがとうございました!