京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】「しやすい」の作り方 下地寛也 サンマーク出版

今週のお題「うるおい」

寒さを感じる季節になるとともに、肌がカサカサして、かゆみが出たりしますね。そんな時は、保湿剤を塗って乾燥から肌を守らなければいけません。その必要性はわかっているのですが、いざ、実行すると難しいですね。なぜなら、保湿剤を塗るべき時は風呂上りなど、緊急性を感じないために、後回しになりがちだからです。後回しで困りがちなことを、「しやすく」してくれるというすんごい本を紹介します。(笑)

【1.本書の紹介】

あなたは、毎日、何事にもストレスなく過ごせていますでしょうか?
 
ストレスというのは、何かが思い通りにいかなくなった時に感じる事が多いですね。
 
そう、「やりにくさ」を感じた時にストレスが発生します。
 
「やりにくさ」というのは、どうしようもないこともありますね。
 
しかし、自分で「しやすく」変えられることもあるんです。
 
そうです、自分で「しやすく」することで、「生きやすく」もできるんです!
 
さて、「しやすい」を作るためには、どうやっていけば良いのでしょうか?
 

【2.本書のポイント】

「使いやすい」「探しやすい」「わかりやすい」を作り出しているのは、誰かが考え抜いた「分け方」によるものだ。もしも、「使いにくい」「探しにくい」「わかりにくい」のだとしたら、それは分け方に問題があるはずなのだ。
 
共用スペースの整理整頓に関しては、誰の責任かが希薄になる。自分の場所が明確になればこそそこは責任を持って片付ける。
 
「あえて分けない」ことでうまくいく場合もある。
 
目的が「ワクワクしやすい」であれば分けないと言う選択肢が有効なのだ。
目的が「探しやすい」であれば、サイズや形ごとに分けると言う選択肢が有効になる。
 
上手な「分け方」を考える事は、それまでの分け方の常識との戦いでもあるのだ。
 
3ステップで「しやすい」を作る。
ステップ① 分けたいもの(対象物)を全て書き出す。
ステップ② 分け方を思いつく限り書き出す。
ステップ③ 何のために分けるのか(目的)を考えて、解決の糸口につながる分け方を1から3個選び、検討する。
 
最低限3つの選択肢があることで、店側は在庫を大量に置くロスを減らせて「仕入れやすい」し、買う側も「選びやすい」という両者にとってのメリットを実現している。
 
・商品を「松・竹・梅」に分ける。
・ジャンルを「衣・食・住」に分ける。
・購買者を「富裕層、中間層、低所得者層」に分ける。
・視聴者を「F1層、F2層、F3層」に分ける。
 
仕事をこちらに任せて欲しいときには、あえて3つに絞らず、5つや7つにして複雑化させる。「わかりやすい」より「わかりにくい」が良いこともある。
 
あなたのビジネスにおいて、競合との差別化が難しいと感じている場合は、他社がまだ気づいていない「新しい枠」はないかを探してみて欲しい。お客さんの立場に立って、どう分かれていると「嬉しい」のかを考えると、答えが見つかるかもしれないし、ユニークなポジションを獲得できるかもしれない。
 
成功する「頼み方」のコツ
①具体的な内容(してほしいこと、期限、期待する成果物は?)
②目的、背景(なぜ頼まなければいけないのか、重要性は?)
③具体的なやり方(手順、予算、サポート体制、うまくやる事は?)
④相手のメリット(評価につながるか、成長につながるか、やりがいは?)
⑤なぜ、あなたなのか(スキルの視点、他の人よりうまくできるか?)
 
「生きやすい」を作るために分けると言う視点をどう使えば良いのか?私が普段意識している分け方が3つある。
1つ目は、「課題の分離」と言う視点。アドラー心理学の考え方。
2つ目は「20対80の法則」と言う視点。大切なのは2割ほど。
3つ目は、「分人」と言う視点。対人関係ごとに見せる複数の顔が全て「本当の自分」と言う考え方。
 
一つ一つの「しにくい」を少しでも減らして「しやすい」分け方を作っていく。分けるのは、もの、時間、空間、考え方等いろいろだが、「どう分ければ、しやすいになるのかな?」と考える癖をつけて欲しい。
 
【目次】
 序章  「しにくい」を「しやすい」に変える
第1章 「しやすい」を邪魔する5つのバグ
第2章 「しやすい」を作る3ステップ
第3章 「わかりやすい」の作りかた
第4章 「動きやすい」の作りかた
第5章 「整理しやすい」の作りかた
第6章 「買いやすい」の作りかた
第7章 「話しやすい」の作りかた
終章  「生きやすい」を作るために

【3.本書の感想】

しやすさというのは、うまく分けることなんですね。

 

仕事や宿題なんかでも、大量にあると嫌気が差して進みませんが、細かくすると少しづつでも確実にできたりしますね。

 

生き方についても、もし生きにくいと感じているなら、何か大きなものを一度で解決しようとしているのかもしれません。

 

莫大な借金、行き詰った人間関係、大幅な納期遅れ。

 

こうなる前に、少しづつ着実に進めていくことが大事ですね。

 

何かが「やりにくい」と感じた時は、そのままにしておくのではなく、「しやすく」して少しでも進めていくことです。

 

何か、大きな問題となった時に絶望を感じてしまいがちな人も多いと思いますが、ことによっては、絶望感を前もって避けることも可能だという事もわかりました。

 

この本には、生きづらいなと感じている人にもヒントが書かれています。

 

「しにくい」を感じている人は是非読んでみてください。

 

 

【4.関連書籍の紹介】 

嫌われる勇気は一度読んでおきましょう!

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分人を理解すると、楽になります。

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最後までのお付き合いありがとうございました!