今週のお題「二軍のTシャツ」
会社の運動会でもらったTシャツを、よく家で着ています。昔は、首回りがすぐに伸びて使い物になりませんでしたが、最近は品質が良くなったため、長年愛用しています。(笑)たまに、そのまま外出しているのに気が付いた時には、同じ会社の人に見つからないかドキドキしています。内向型は気が小さいですね。しかし、そんな内向型の考えを肯定してくれるすんごい本を紹介します。(笑)
【1.本書の紹介】
静かな人、つまり内向型の人というのは、一般的に活躍しづらい人だと思っていませんか?
どうも、学校教育を始め、組織的なものはたいてい、元気で明るく優秀な人、つまり外向型の育成を目指しているようなイメージがありますね。
しかし、人が活躍するためには、必ずしも外向型でなくてもいいみたいです。
逆に、内向的な人の方が向いていたり、優秀だったりする面があるようです。
さて、内向型の人は、どうすれば活躍できるのでしょうか?
【2.本書のポイント】
内向型の脳は即座に反応するのが得意ではない。
内向型には内向型の能力が備わっている。それを発揮するには、内向型ならではのやり方があるのだ。
私は英会話を速やかに上達させるべく、必死に努力した。「調子はどう?」という挨拶に対して、3通り以上の返事ができるように繰り返し練習した。
死ぬこと以外の苦労は人を強くする。
人にはそれぞれ 内向的な部分と外交的な部分がある。
遺伝的に内向型の特徴が顕著な人たちが存在するということと、とはいえ内向型の性格を形成しているのは遺伝的な特徴だけではない。
「仲間を見つけること」「仕事の能力を示すこと」、そして「明確な成果を出すこと」
内向型は長期的な深い関係を結ぶのが非常に得意だ。
効果的なビジネスモデルは、「顧客のことを徹底的にリサーチ し、顧客のニーズに耳を傾け、それに答えること」
外交的な文化の国では、学校から職場に至るまで、「優れた 表現力と思考力があれば、人は成功する」という通念が浸透している。
外向型が報酬を求めて動くのに対し、内向型は危険を回避し、エネルギーを節約し、失敗を減らすための生存戦略を身につけた。
内向型は不思議なほど、他人の考えや ニュースがよくわかる。
内向型の場合、社交 イベントの予定が入ると、一週間前からそのことばかり考えやきもきしてしまう。
最近読んだ本やおいしいレストラン、休暇中に起こった面白い出来事など、気軽に話せる話題をいくつか用意しておく。
内向型の場合、会話の相手は1~3人が最適だ。大人数よりも少人数のグループの方が、自分の意見を述べやすい。
帰り際には「いろいろ情報をありがとうございました。お会いできて嬉しかったです。今後ともよろしくお願いします!」
コミュニケーションのトピック にこと欠かないようにするには、自分のネットワークから、お互いに関係のありそうな人を紹介するのが一番だ。
たとえ いつも通りのことをやるだけだとしても、少なくとも、全精力を傾けているように見せる必要はある。
内向型にとって文章表現は重要な武器のひとつだ。
マスク の他にも、マイクロソフトのビル・ゲイツ、投資の達人 ウォーレン・バフェット、メタの CEO マーク・ザッカーバーグ、アップル共同創業者のスティーブ・ウォズニアック、グーグル共同創業者のラリー・ペイジ も、内向型同士で有名だ。
成功したのは、極めて謙虚でありながら、徹底的な プロ意識の持ち主だから。
自分自身を理解すること。だが、それに縛られないこと。自分をよく知ることによって、自分の限界を意識的に超えられるようになる。内向型、外向型というレッテルで自分の可能性を狭める必要はない。(アダム・グラント)
【目次】
日本語版への序文──控えめで強力な「静かな力」
はじめに
INTRODUCTION:鎧を脱いで身軽になる
■PART1:静かな人の「仕事」の戦略
──冷静沈着に「戦略的思考」を生かす
CHAPTER 1:「はったり」はいらない
CHAPTER 2:戦略的に「得意なこと」で勝負する
CHAPTER 3:「核心」の能力を集中的に磨き上げる
CHAPTER 4:独特の「脳の特徴」を武器にする
CHAPTER 5:自分を「現実的」に見つめ、受け入れる
CHAPTER 6:ストレスフリーで「新しい環境」になじむ
■PART 2:静かな人の「人間関係」術
──「深く聞く力」で人を魅了する
CHAPTER 7:仕事の戦場で「味方」を増やす
CHAPTER 8:落ち着いて「もめごと」をさばく
CHAPTER 9:「他人の感情」にいちいち振り回されない
CHAPTER 10:「電話」は難敵にも強い味方にもなる
CHAPTER 11:「交渉」を成功させるカギは聞く力
CHAPTER 12:「出張」で力の浪費を最小限に抑える
CHAPTER 13:外向型文化の中で「バックハンド」で戦う
■PART 3 冷静な力を「人前」で生かす
──完璧な準備で「質の高い」仕事をする
CHAPTER 14:長所を生かせば「イベント」は楽勝である
CHAPTER 15:そもそも、本当に行く必要があるのか?
CHAPTER 16:勝敗は「始まる前」に決している
CHAPTER 17:社交は「戦略」がすべて
CHAPTER 18:人前で話す極意
CHAPTER 19:会議で「隠れる」ことはできない
CHAPTER 20:静かな人は「SNS」を使い倒すべし
■PART 4:静かな人の「潜在能力」
──しなやかな「リーダーシップ」を発揮する
CHAPTER 21:「謙虚さ」こそが成功をもたらす
CHAPTER 22:タイプを混ぜれば「最強チーム」ができる
CHAPTER 23:あえて「正反対」の相手とタッグを組む
CHAPTER 24:上司を「管理」して、正当な評価を得る
CHAPTER 25:リーダーに「カリスマ」はいらない
CHAPTER 26:「静かな羊」がライオンを導く
【3.本書の感想】
今まで、内向型の人は、外向型になるべきだということを疑っていませんでした。
ですので、これまで、自分が内向型で困った場面を経験したら、これからは、もっと外向型になるよう努力しなければと思っていました。
例えば、大きな声で話す、自分から積極的に話かける、人前で堂々とモノを言うなどです。
しかし、人として最低限やるべきこと、例えば挨拶をして少々の雑談ができるように準備をしておくくらいの努力は必要ですが、自分の性格に合ったものを見極めて磨いていくことが大切ですね。
この本では、必ずしも外向型が成功するのではないと言っています。
ビル・ゲイツやウォレン・バフェットのような大成功者たちも、実は内向型であると紹介しています。
内向型の良いところは、外向型の人が持っていない良いところなんです。
だから、自分が内向型であったとしても、自分を卑下することはありせん。
自分には、外向型が持っていない良さがあると胸を張りましょう。
そして、自分ができることを見つけて、磨きましょう!
この本は、なんとなく外向型を強要されることに違和感を覚えている人には、是非読んで頂きたい本です!
内向型の方、外向型の方、まずは自分を良く知り、自分を磨いていきましょう!
静かな人の戦略書 騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法
【4.関連書籍の紹介】
自分を知って長所を伸ばし、短所は最低限のレベルに近づける。
最後までのお付き合いありがとうございました!