
今週のお題「最近壊した・壊れたもの」
【1.本書の紹介】
人と会話をしていて話題を振ってみたら、思ったほど反応がなかったり、余計なことを突っ込まれて、困ったことはありませんか?
最近は、雑談の中にも効率化を求める人がたまにいて、話づらくなってしまうことがあります。
思うような会話ができなくてお悩みの方は、話す前に、準備をしておきませんか?というのが本書の提案になります。
基本的には、ビジネスではもちろん有効ですが、私生活でも活用できることが書かれています。
さて、頭のいい人は、どんな事を考えて会話に挑んでいるのでしょうか?
【2.本書のポイント】
「ちゃんと考えている人」と「考えていない人」の差は、思考の量ではなく、思考の質なのだ。結果は、話す前に決まっている。どれだけ話し方が上手くなっても、自分の言葉で話せないと、人の心を動かす事はできません。怒りや恐怖など、強い感情にとらわれると、愚かな行動に走りやすい。(スチュアート・サザーランド)社会的知性は、一言で言うと、他者の思考を読み、他者の信頼を得て、他者を動かす能力です。日々の生活の中で、「相手の欲求から考える」つまり、相手は何を求めているのか?を常に想像しながら生活する。人は頭のいい人の話を聞こうとします。頭のいい人がすすめるものを欲しくなります。頭のいい人と認められれば、自分のやりたいことも取りやすくなるのです。どんな仕事でも、一番偉いのは、最初に案を出す人。信頼が生まれる瞬間の心情はこうです。この人、我々のためにちゃんと考えてくれてるなコンサルタントとしても、このように叩き込まれました。人と戦うな、課題と闘え。頭のいい人は、議論の勝ち負けでなく、議論の奥にある、本質的な課題の見極めようとします。信頼が生まれるのは、プレゼンがうまくできた瞬間ではありません。プレゼンの後の双方向のコミュニケーションによって生まれます。社会人になって求められる頭の良さは、信頼を伴う頭の良さなのです。真に頭のいい人は、賢いふりではなく、知らないふりができる人なのだと学びました。コンサルに入って、まず、簡単にアドバイスするな、意見を言うな、とにかく相手に話してもらえ、と徹底的に教えられました。知識は披露するのではなく、誰かのために使って初めて知性となる話す前に、本当に相手のためになるのか?と立ち止まることで、知識を披露したいだけ、ただ言いたいだけの自分に気づくことができます。他者は褒めつつ、自分は「何でもない人間です」と言う顔をするのが、コミニュケーション強者の態度であり、知的で慕われる人の態度です。話を深くするふたつのコツ①自分の意見と真逆の意見も調べる②統計データを調べる。あえて自分に都合の悪い情報にあたることで、思考を掘り下げ、話を深くすることができる。ちゃんと考えてから話すとは、相手が受け取る言葉の意味を想像し、できるだけ定義の齟齬が出ないように話すということです。ここで皆さんにお勧めしたいのが、働いている業界働きたい業界の成り立ちを調べてみることです。なぜ、頭がいい人は、たとえ難しい話でもわかりやすく話せるのでしょうか?それは物事の本質を理解できているからです。結論から話す、というのは相手に聞くスイッチを入れる行為なのです。「何を言うか」より「だれが言うか」が重要アドバイスしたい時ほど、相手の話を整理しながら正確に聞く。会話を盛り上げたい時・何をしたんですか? (過去の行動)・その時、どんな状況だったんですか? (状況の深堀涙)・その状況でどうしたんですか? (行動の深堀り)・その結果どうなったんですか(成果、結果の深堀り)・今度仮に、こういう状況になったらどうしますか(家庭の状況における行動)質問の質は、質問する前に仮説をどれだけ立てられるかどうか、で決まる教わるのが上手い人は、聞きやすい人や身近な人ではなく、聞くべき人を考えてから聞きに行き、さっさと課題を解決し、成長します。建築家しかり、デザイナーしかり、優秀な人は皆「なぜそのようなアウトプットに至ったのですか?」と質問すると、その発想の原点や方法論について話すことができます。プロフェッショナルは自分の思考回路を言語化できています。言語化なしには、繰り返し、高度な作品をアウトプットする事はできません。ちゃんと考えるとは、突き詰めれば、人を動かすアウトプットを生み出すと言うことなのです。インパクトを残す「言語化」のプロセス・物事を客観的に様々な視点からとらえる・分けることで、本質を理解する・相手の話を正確に整理しながら聞く・本人が言語化できていない部分まで掘り下げるる・最後に言葉にする【目次】はじめに
第1部 頭のいい人が話す前に考えていること
第2部 一気に頭のいい人になる思考の深め方
第1章 まずは、バカな話し方をやめる
第2章 なぜ、頭のいい人の話はわかりやすいのか?
第3章 ちゃんと考える前に、ちゃんと聞こう
第4章 深く聞く技術と教わる技術
第5章 最後に言葉にしてインパクトを残す
おわりに
【3.本書の感想】
最近、会話においては、聞くことが大事だと言われていますね。
何かリアクションするにも、きちんと聞いておかないと正しいリアクションは取れません。
どうしても、人と話をするときは、自分の感情の赴くままに、話を始めてしまいがちですね。
うまく話しを進めたいのであれば、ちゃんと考えてから人と話をすべきだという事ですね。
家族、友人には、ありままの考えや気持ちをそのまま伝えたいと思いますが、もし、もっと円滑に進めたいという気持ちがあるのであれば、事前に考えてから話す方がよさそうです。
親しい間柄であっても、お願いする時、言いにくいことを言う時など、返ってくるリアクションを予想して話を始めないと、取り返しがつかないことになる可能性がありますね。
最近は、チャット文化になり、チャット上では、コミュニケーションが活発になっていますが、対面ではコミュニケーション力が落ちている気がします。
我々はリアルの世界で生きていますので、対面でのコミュニケーションがとても大切です。
LINEの世界でも、文章化しづらい気持ちは、絵文字やイラストを送ることでカバーしています。\(^o^)/
対面では間違いなく、言葉で伝える力が必要ですね。
この本は、頭のいい人に見られたい人はもちろんのこと、対人関係がうまくいっていない人、会社での発言に自信を無くしている人にはとても参考になる本です。
ビジネスに関係なく、もっといい人間関係を作りたいと思う方は、ぜひ読んでみてください!
【4.関連書籍の紹介】
話し方をおさらいしてみましょうか。
ちょっと笑わせてみましょうか。
雑談の準備も大事ですね。
会話は聞くことから始まります。
最後までのお付き合いありがとうございました!