京都のリーマンメモリーズ

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【書評】こうやって頭の中を言語化する。 荒木俊哉 PHP

今週のお題「思い出の先生」

思い出の先生は、小学校6年生の先生ですね。当時は、熱中時代など熱血タイプの先生が流星を極めていた時代でした。そんな中、その先生は不器用ながら一生懸命体当たりで頑張るタイプで、その姿に好感が持てました。定年を迎えても、そのまま教育に関わる仕事をされているのかと思っていたら、その世界が嫌になって、定年で辞めたそうです。具体的なお話は、聞いていないですが、たくさん嫌な思いをされたようです。これもまた、人間らしくていいなと思いました。おそらく具体的に話せるというよりは、なんとなくモヤモヤとする感情が積もり積もった結果だったと思います。その感情は言葉にしづらいものだと思います。そんなモヤモヤした感情を言語化する方法を教えてくれるというすんごい本を紹介します。(笑)

【1.本書の紹介】

頭の中でいろいろ考えていることを、なかなか言葉にできなくて、イライラしたりモヤモヤした気分になったことはありませんか?
 
自分は大人になって久しいので、頭の中に浮かんだことは、すぐに言葉として発せられると思っていましたが、いまだに細かいニュアンスを伝えることは難しく感じます。
 
ニュアンスはそれぞれの人が感じるものなので、それを細かく表現するには、豊富な語彙力が必要なのかもしれません。
 
しかし、そんなに語彙力を増やさなくても、このモヤモヤ感を言語化することができるそうです。
 
さて、どうすれば頭の中を言語化するできるのでしょうか?

【2.本書のポイント】

それぞれのコピーライターによって時間のかけかたには差はあるかもしれませんが、少なくとも私の場合は、コピーを作る時間の「約9割」を、ある工程に使っています。それが「聞く」工程です。
 
私が考えるコピーライターの「聞く」には、大きく次の2つがあります。
①クライアントや生活者の話を聞く。
②自分自身の話を聞く。
 
「自分の事は、自分が1番わかっている」と無意識に思い込んでいる人が多いのですが、現実は決してそうではありません。
 
インタビューの相手が誰であろうと、私が常に意識しているのは、相手の「言葉」を引き出していくということです。
 
これからの答えのない時代には、「自分で自分を学ぶ」姿勢が大切になる。私は、そう考えます。
 
自分の頭の中を言語化する行為は、自分のことを繰り返し学んでいくことそのものでもあります。
 
無意識の自分の「軸」をしっかり言語ができると、コミュニケーションや判断がとてもスムーズになり、より効率的に、しかもトラブルなく仕事を進められるようになります。
 
誰でも、手間なく、簡単に、自分ならではの問いを立てるコツ、それが、自分に問いを立てるのではなく、心が何気なく動いたことを、シンプルなメモで「ためる」と言う方法です。
 
◆プレゼン終了 (できごと)  + テンション上がった (感じたこと)
 
超シンプルノート術
・ステップ1 ためる
「できごと+感じたこと」をメモする。
 
・ステップ2 聞く
頭に浮かんだ言葉をノートに書き出す。
「のはなぜか?」を出して問いを作る。
 
・ステップ3 まとめる。
現時点での「結論」を1行で書く。

 
良いコピーや企画が浮かぶようになるには
街中で広告を見るたびに、なぜ自分は、その広告をいいと思ったのか?もしくは、なぜ自分は、その広告を良くないと思ったのか?その理由を、いちいち言葉にして考えること。さらに、自分がその広告をもっと良くするなら、どうするか?も、いちいち考えることを続けてみる。
 
【目次】
第1章 言語化力の高い人がやっていること
第2章 こうやって自分の話を聞いていく
第3章 一瞬で思考がまとまる超効率メソッド
第4章 実践「言語化ノート術」5日間体験
第5章 「言語化体質」になれば、うまくいく

【3.本書の感想】

言語化能力は誰にでも見つけられる能力だそうです。
 
ですので、このポイントをしっかり抑えながら学んでいくと言語化できそうですね。
 
できごととその感情を記録していくことくらいなら、誰にでもできると思いました。
 
そこに「のはなぜか?」を付け加え、その理由を探っていく過程の中に、少しづつ現れたものを1行でまとめることで、自分の気持ちが言語化できることのようです。
 
これを繰り返すと、確かに言語化できそうだと思いました。
 
ですので、まずは感じたことをためていく、そこから始めたいなと思いました。
 
そして、頭の中のモノを外に出していくということ自体、精神衛生上にも良いことだ感じました。
 
この本は、頭の中をうまく言語できない人、自分の頭の中をまとめられない人にはぴったりの本だと思いますので、ぜひ読んでみてください!

 

 

【4.関連書籍の紹介】

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最後までのお付き合いありがとうございました!