京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】1秒で答えをつくる力 本多正識 ダイヤモンド社

今週のお題「体調が悪いときの過ごし方」
体調が悪いなと思ったら、すぐ、サウナに行きます。サウナに行くと体温が上がるので、免疫力が上がるような気がします。今までは、完治するまで数日はかかっていた風邪も、一瞬で治るようになりました。今回は同じ一瞬でも、1秒で答えをつくる力をつける方法を教えてくれるというすんごい本を紹介します。(笑)
 

【1.本書の紹介】

芸人さんのすごいところの1つは、何かを言われた時に瞬間に返す回答の的確さと面白さですね。
 
どうしてあんなに面白いことを一瞬で返せるのか?不思議に思ったことはありませんでしょうか?
 
昔、笑点を見ていて、お題が出されてすぐに回答するというのを見た時、すごいな~と思った記憶があります。
 
こちらは、いきなりお題が出されるわけではないので、お題が出されてから考える時間は、割とあるようです。
 
しかし、テレビでみるお笑い芸人の人たちの、頭の回転の速さには、驚きます。
 
さて、頭の回転を速くするには、どうしたら良いのでしょうか?
 

【2.本書のポイント】 

お笑い芸人は「ネタそのもの」「話し方」「振る舞い」「姿」など、どんなことでもいいので、「もう少し見てみたい」「なんか聞いてみたい」とお客さんに一瞬で思わせなければいけない。
 
頭の回転の速さはほとんどの場合、情報量に比例します。NSCの授業や若手芸人には、ネットニュースはもちろんのこと、新聞や週刊誌など、手に取れるものには全て目を通すように口酸っぱく言っています。
 
好きなものや嫌いなものの、何がその要因・原因になっているのか考えてみると、これまで漠然と考えていたことにもしっかりとした理由があることに気づく気がつくはずです。
 
大事な事は、思い込みを捨てて、常に「どうして?」「なんで?」と疑問を持ち続ける頭を持つことです。固定観念を捨てて、あえてアホになって考えてみると、これまでのアイデアのために頭を抱えていた時間ももっと楽になるかもしれません。
 
自分の考えていることを相手に正確に伝えるためには「具体的なイメージ」と「正確に伝える表現力」の2つが重要になるわけです。この2つの条件を同時に出す方法が「口に出して(言葉にして)考える」ことです。
 
日本人は真面目すぎると思います。それ自体は優れた長所ではあるのですが、そのことが足枷になっている場合がある。
 
お笑いに正解は無いわけですから、反省ばかりしても仕方ないのです。人の意見に耳を傾けるのは大事ですが、自分のことを自分でも評価して、前に進んでいくことも必要です。
 
「できなかったこと」と合わせて「できたこと」を意識することで、自分の強みを自覚できます。
 
実際に売れている芸人たちを見ていると「内容」だけでなく「タイミング」も重要だと改めて感じます。
 
芸人たちの頭の回転の速さは「ゼロから考える速さ」だけでなく「既に準備していたことを素早く表現する速さ」も含まれています。
 
大事なことは、「チャンスかも?」とゼロから考え始めるのではなく、常に自分の話を整理し、それを披露できそうなタイミングを探し続けることです。
 
難しい話は、なるべく「例え話」をしながら話すようにしてみましょう。
 
スベることは、間違いなく「1秒で空気を変える力」であることを覚えておいてください。
 
遠慮や躊躇によってチャンスを逃してしまうこともあります。ですから、「スベる」リスクを恐れ、何もしないようでは得るものはありません。ですから、生徒たちにはスベることを恐れずチャレンジしてほしいと教えています。
 
大切なのは、議論に無用な沈黙を破ることです。
 
知っている言葉の数が多ければ、頭の回転も早くなります。私の知る限りでは、売れている芸人のほぼ全員が相当な語彙力を持っています。
 
誰もがたくさんの経験を持っています。違いがあるとすれば、経験をただの「思い出」としてストックしているのか、自分の引き出しとして、いつでも取り出せるようにしているのかということです。
 
「ゆっくり丁寧に」の基準は5文字の言葉に1秒~1秒半使えているかどうかで決まります。
 
私が教えているのが、「話をブロックに分けて考える」です。例えば、2分のネタだとしたら、5秒のフリ、5秒のボケ、5秒のツッコミの合計15秒ワンセットと考えて、ネタ全部で8ブロックの構成にすることができます。ボケとツッコミの両方で笑わせることができたら2分で最低16回も笑わせることができます。
 
皆さんの話したい内容かどうかではなく、相手が聞いて興味があると思うかどうかです。
 
僕らは1行のセリフの最適な削り込みで夜通し考えたこともある。言葉だけで人を笑わせるにはそれぐらいが当たり前のこととしてやらなアカンねん。
 
どうしたら「疑似的な若づくり」ができるのか、コツを教えましょう。大事なことは意識を変えることです。
 
広告はお金をかけずに最新の情報を知ることができるツールです。
 
これまで数々の芸人を指導してきましたが、成功する芸人は皆、なりたい自分になるための努力を惜しむ事はありませんでした。
 
私は明日やろうと思ったことをできたことがありません。今はじめたことだけが私を形づくっています。今の自分には無理だと勝手に納得をして、未来の自分に期待するよりも、今の自分で挑戦してみる確率の方が圧倒的に高い。
 
「1秒で答えを作る」と言うのは、究極の「現在思考」だと私は思います。少しでも早く課題を解決したい、相手の役に立ちたい、自分が成長したい、その思いこそが、本書の内容を後押しする最強のエネルギーになるので、ダメかもと思ったこそ、踏ん張ってみてください。

【3.本書の感想】

本書には、たくさんの芸人さんの事例が紹介されています。

 

それぞれ、生まれ持った才能で勝負している人はほとんどおらず、それぞれの芸人が、それぞれの努力をしている裏話が公開されていて驚きます。

 

お笑いだけではなく、早く切り返すためには、瞬発力も大事ですが、それ以上に大事なことは準備ですね。

 

例えば、様々な情報を常日頃から収集して、使える情報を整理しておく。

 

自分の経験を、いつでも出せるようにまとめておく。

 

ふだんのこんな作業の積み重ねが、大きな差となってくるのだと思います。

 

最近、お笑いの人は頭がいいと言われることが多いですね。

 

それは学問とは違うかもしれませんが、それぞれが努力をしているからだと思います。

 

これは、そのままビジネスにも通じることですね。

 

私たちのような、普通の会社員もふだんから多くの情報を仕入れて、いつでも使えるように準備をしていく必要があります。

 

この本は、何か問われた時の回答に瞬発力をつけたい方、コミュニケーション力を上げたい方、お笑い極めたい方にとてもお勧めの本です。

 

是非、ご覧ください!

1秒で答えをつくる力

【4.関連書籍の紹介】

吉本芸人が書いた本です。

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吉本芸人の芥川賞受賞作です。

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もと落語家が会話のコツを教えます。

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楽しい会話のコツがわかります。

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面白いを作ってみましょう!

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キンコン西野さんの本です。

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最後までのお付き合いありがとうございました!