京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】夢と金 西野亮廣 幻冬舎

今週のお題「芋」

芋と言えば、芋堀りですね。特に子供の頃は芋堀りが楽しみでした。芋堀りの前日になると、たくさん掘ってやるぞ!とワクワクしなしながら眠れない夜を過ごしました。芋堀りは夢があっていいですね。夢はとても楽しみなものです。実は、夢に欠かせないのはお金であり、そのお金を生み出すために正しい知識を仕入れることが大切だと言っているすんごい本を紹介します。(笑)

【1.本書の紹介】

オンラインサロンの運営や絵本「えんとつの町プペル」などで有名なキングコング西野さんの話題の本です。


夢を持つのは大事なことだと誰もが知っていますが、日本人で、いつまでも夢を追いかけている人というのはとても少ないですね。

 

なぜでしょうか?

 

さて、夢を追いかけるには何が必要なのでしょうか?

【2.本書のポイント】

今、この国に足りていないのは「希望」だ。希望を持つためには、夢を語り、「お金」を学ぶ必要がある。子供はもちろん、子供に背中を見せなければならない大人もだ。
 
お金は「お金を上手に使ってくれる人」のところに集まる。
 
「高価格帯の商品」をなくしてしまうと、待っているのは、「お金に余裕がない人からお金を取る世界」だ。
 
富裕層は何に価値を見出して、何にお金を払っているのだろう?そして、富裕層向けの作品・商品・サービス(高価格帯の商品)をどう作ればいいんだっけ?
 
「プレミアム」とは「競合がいる中での最上位の体験」で、「ラグジュアリー」とは「競合がいない体験」のこと。
「プレミアム」=「高級」
「ラグジュアリー」=「夢」
 
「夢」とは何か?
これは算数で説明がつく。
「夢」= 【認知度】 −【普及度】
 
ラグジュアリーを作るには、このように「【認知度】 −【普及度】」の値を大きくする必要がある。
 
「普及度」が上がれば上がるほど、ラグジュアリーからは遠ざかる。ラグジュアリーを作りたいのであれば、上げなきゃいけないのは「認知度」だ。
 
「何かよくわからないけど、あの西野がまた面白いことをするのなら、応援するよ」とお金を出す。そこで売られているものは「機能」ではなく「意味」なので、競合がいない。競合がいないから相場がない。
 
「不足している人(一般層)」が求めているものと、「足りている人(富裕層)」が求めているものの違いを知れ。
 
たくさん売ることができない現代を生きる僕らの1つの生存戦略として、「自分以外の何かに働かせる」「たくさん売らなくても、良いビジネスモデルを構築する」といった「脱・労働集約型」「脱・完全思考」は頭に入れておいた方が良い。
 
相変わらず日本人は「技術」を追い求めている。言ってしまえば、「お金にならない努力」を続けている。「よりおいしいラーメンを作れば、明るい未来が広がる」と信じている。
 
満足ラインを超えた技術(パフォーマンス)の名は「オーバースペック」と呼ぶ。
 
自分の商品を高く売るには、「技術以外の何か」を提供する必要がある。
君の商品を高く売りたいのであれば、「ファン心理」を学べ。「応援」がどこから生まれるのか科学しろ。
 
「感情」はプライスレスだだ。人が惚れる立ち振る舞いを学び、心を奪え。
【人検索】は相場に抗うことができる。数少ない打ち手の1つだ。これをものにしない限り、君は薄利多売商売から抜け出せない。
 
「顧客は(機能)を買い、ファンは「(意味)を買う」
偶然ファンが生まれているわけではない。狙いを定め、「ファン創造」のコストを支払って、ファンを生んでいる。
 
「お客さんとのコミュニケーション」にお金を支払っている。そもそも、なぜ、この店では「お客さんとのコミュニケーション」が生まれるのだろう?理由は「不便」だったからだ。人類誕生から今に至るまで、不便のないところに、コミュニケーションは生まれていない。昨日で差別化を測れなくなった現代においては、その「コミュニケーション」こそが最大の付加価値になっている。
 
君の商品の中に「不便」を戦略的にデザインするんだ。
 
世の中には「必要な不便」と「不要な不便」があって、僕らは「必要な不便」にお金を払っている。
 
コミュニケーションがないと「顧客」はファンにならないし、コミュニケーションがないとお客さん同士がつながらない。
 
「機能」がコモディティー化した2023年現在、小売店は「誰から買うか? (機能検査から人検索)」という競争を始めていて、AIに代替されるどころか、「人やなきゃダメ」になっている。
 
【目次】
まえがき
第一章 富裕層の生態系
第二章 コミュニティー
第三章 NFT
あとがき ~夢と金~

【3.本書の感想】

夢を追うにはお金がかかる。

 

これをまず理解することがが大事ですね。

 

例えば、ミュージシャンになって大金を稼ごうとするのではなく、盤石な財源基盤を作ってからミュージシャンに挑戦する。

 

夢をかなえたいのであれば、これが正解かもしれません。

 

しかし、サクセスストーリーは、貧乏で苦しみながらも夢を忘れず、情熱を音楽活動に注ぎ続けた結果、ヒットが生まれ知名度が上がり、人気も大金も得るというのが王道です。

 

例えばお金持ちが、道楽でミュージシャンを目指しても、そこには、応援する側としては共感できる要素が欠けているので、成功したとしても感動が少ないかもしれません。

 

だから、情熱に任せて、純粋に夢に向けて進んでいくのかもしれません。

 

現実は、ちゃんと考えてから夢を追わないと、お金が原因で夢をあきらめる事になります。

 

夢のために盤石な財政基盤を作ると、それで満足してしまいそうですね。

 

少なくとも、私はそうだと思います。(笑)

 

かけがえのない人生で、人間の楽しみは成長だと思います。

 

成長の強力なエンジンの1つは夢ですね。

 

ガムシャラに夢に向かってただ単に走り続けるのではなく、必要な知識は得ておく。

 

例えば、クラウドファンディング、NFTなど感情を抜きにして、客観的に理解しておくことが必要なんだと思いました。

 

どんどん新しいサービスが出てきます。

 

それはそれで知る必要がありますが、もっと大事なのは、私たち、個人個人がどれだけ人とは違う魅力を出せるかです。

 

それなのに機能や技術開発だけを追い求めて、貧乏になっていく多くの日本人がいます。

 

この考え方を改めるべきだと、この本が教えてくれます。

 

相場のない(自分が優位な)世界で勝負するにはどうすれば良いかを知りたい方は、ぜひご覧ください!

 

夢と金

【4.関連書籍の紹介】

前例にとらわれず、自分の頭で考えて行動しましょう。

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新しい技術で新しいサービスを考えました!

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予定調和を壊しましょう。

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自分が輝くなら、みんなも輝ける。

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