京都のリーマンメモリーズ

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【書評】スタンフォードのストレスを力に変える教科書  ケリー・マクゴニカル  大和書房

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もしも英語が使えたら、この本の著者とお話をしてみたいです。研究成果から得られた知見についてお話を聞くことは、日本語で聞いても理解が難しいと思いますが、英語で1つでも質問ができたら格好いいですよね。今回は、ストレスが力になるという驚くようなお話をしてくれるすんごい本を紹介します。(笑)

 

 

【1.本書の紹介】

 
現代社会は、ストレス社会だと言われています。
 
もし、本当にそうならば、この本の題名を通りに実行することで、日本中の人々がはつらつとした元気いっぱいの社会に変わるはずです!
 
いまのところ現代社会は、はつらつとした人が多い印象がありません。
 
と言う事は、ストレスに対する受け止め方が間違っているのかもしれません。
 
では、どうすれば、ストレスを力に変えることができるのでしょうか?

【2.本書のポイント】

ストレスは人を成長させ、健康で幸せにする。
 
マインドセットの小さな転換は、次々に変化を引き起こし、やがては大きな変化となってまさかと思うようなことまで可能にしてしまうということです。まず、自分の考え方を変えれば、望んでいるような変化が次々に起こり始めるのです。
 
ウォルター B キャノンによると。闘争・逃走反応は、交感神経系が活性化した時に起こります。警戒態勢をとって瞬時に行動できるよう、交感神経系の働きによって体全体のエネルギーを集結させます。肝臓はエネルギー源となる脂肪と糖を血中に放出します。呼吸が深くなり、たくさんの酸素を心臓へ届けます。すると心拍数が上昇し、酸素と脂肪が筋肉と脳へ運ばれます。アドレナリンやコルチゾールなどストレスホルモンは筋肉と脳がエネルギーを効率よく摂り込み、利用するのに役立ちます。
 
ストレスによって生じるエネルギーは行動を促すだけでなく、脳を活性化させます。アドレナリンの作用で五感が研ぎ澄まされ、瞳孔が大きく開いて光を取り込み、聴覚が鋭くなります。脳は情報を急速に処理します。注意散漫な状態はストップし、重要でないことは意識から外れます。このようにストレスには注意力を高め、意識を集中させる働きがあり、周囲の状況をいち早く察知することができます。
さらに、エンドルフィン、アドレナリン、テストステロン、ドーパミンなど何種類もの脳内化学物質が分泌されるため、やる気が出ます。ストレスを好む人たちがいるのは、ストレス反応によってこのような効果があって、気合いが入るからです。これらの脳内化学物質が分泌されると力が湧きます。また、目標達成に対する意欲が高まり、気分を高揚させる脳内化学物質の大量分泌を引き起こすことなら、何でもやってみようとします。
 
ストレスはあってもそれほど危険でわない場合には、脳と体は「チャレンジ反応」という別の状態に切り替わります。「闘争・逃走反応」と同様に「チャレンジ反応」が起こると力が湧いてきて、プレシャーのかかる状況でもやるべきことをやれるようになります。心拍数が上昇し、アドレナリンが急増し、筋肉と脳にはエネルギーがどんどん送り込まれ、気分を高揚させるのを脳内化学物質が急増します。
いわゆるフローの状態。(自分のやっていることに完全に没頭している望ましい状態)にある人には「チャレンジ反応」の特徴が明確に表れます。
 
重要なのは、幸せな生活にはストレスが存在し、ストレスのない世界生活が必ずしも幸せとは言えないということ。ストレスが多い人の方が愛情や健康に恵まれ、人生に対する満足が高いようなのです。生きがいのある人生にはストレスは付きものであることがわかります。
 
自分にとって重要な価値観を書くことが大事。
 
「ストレスに強くなる」というのはストレスを避ける事ではなく、ストレスを経験するなかで自分自身を積極的に変えていくことなのです。

【3.本書の感想】

すごくためになる本ですね。

 

ストレスにもいろいろありますが、「よっしゃ、いっちょやったろか~!」という緊張感とやる気の出ることは、とてもいいことみたいです。

 

ひょっとしたらうまく行かないこともあるかもしれないけど、やってみたい!と思えることをやり続けると成長できるようです。

 

そんな人のかけがえのないやる気を、わずかしかないやる気を上手く取り込んでいるのがゲームの世界です。(笑)

 

ゲームが難しいとやりませんし、優しすぎるとすぐ飽きます。

 

だから、プレーヤーが頑張って、もうちょっとでクリアできるというレベルを保ち続けることで、プレーヤーを飽きさせず、熱中させているところがミソです。

 

一方、仕事では、嫌気がさしたり飽きたりしますよね。

 

その原因は、仕事というのは常に自分の都合に合わせてくれるものではなく、いつも単調であったり、面倒過ぎたりするので、嫌になってしまうからです。

 

だから、仕事ではストレスがたまります。(笑)

 

自分がやりたいことや、自分にとって少々難しい程度の仕事を見つけるのが、仕事を長続きさせるコツかもしれません。

 

この本は、ストレスの考え方を大きく変えてくれます。

 

マイナスイメージのストレスを、プラスに変えるという画期的な本です。

 

これを読まないと、この先の人生は損をすると思います。

 

特に、ストレスを感じて困っている方は是非、読んでみてください!

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スタンフォードのストレスを力に変える教科書 

 

【3.関連書籍の紹介】

同じくスタンフォード大学つながりです。

www.fukuikeita21.com

上記の本の方が良いと著者が言っていましたが、こちらの方が売れました。

www.fukuikeita21.com

日本って素敵よね!と感じたい方は是非ご覧ください。

www.fukuikeita21.com

 人間は食べたモノからできています。良いモノ悪いモノ、考えて食べましょう!

www.fukuikeita21.com

 

最後までのお付き合いありがとうございました!