今週のお題「美容室でする話」
美容室に通っていたころは、美容師さんがお話上手なので、何を話していたか忘れましたが、会話が楽しかった記憶があります。最近は散髪屋さんに行っていますので、「髪形どうします?」と言われて「短めに」と言った後は何も話しをしていません。コスパタイパの抜群な散髪屋さんは、実は、楽しいコミュニケーションもカットしているのですね。今回は、コスパタイパに一線を画すような考え方、すぐ役立つものはすぐ役に立たなくなるということを教えてくれるすんごい本を紹介します。(笑)
【1.本書の紹介】
会社では、最近特に次から次へと新しいシステムなんかが入ってきて、毎度毎度新しい使い方を覚えさせられています。
それだけでなく、現代人は共通して、スマホの機能やアプリでの操作など、いろんな新しい事を覚えさせられている気がします。
昔、iモードというドコモのテキスト通信がありました。
当時は便利なので、喜んで利用した記憶がありますが、もうなくなりました。
その前は、ポケベルなんてモノもありましたが、こちらもなくなりました。
デジタルの製品やサービスは、すぐ役に立つモノの代名詞だと思いますが、その分、役に立たなくなるのも早いですね。
では、私たちが、勉強をするのであれば、いったいどのようなやり方をしていけば良いのでしょうか?
【2.本書のポイント】
人生なんて、結局は自分の物語を一生かけて作っていくようなものだ。「バカになること」のメリットや叡智も、まだ人間の独占物なのだ。情報化社会と言うのは、結構危うくて、やりにくい世界だ。新世界の成り立ちの謎を調べることが必要だ。勉強をなるべく、深く、広くすること。そして、ここと思う分野を見つけたら、なるべく深く、それも自分の体を使って掘り下げること。この本がテーマにしているのは、ストライクを投げる筋力ではなく、相手を空振りさせる「決め玉」の磨き方、つまり頭脳なのだ。大人の実社会は、しばしばルールがはっきりしない世界であり、0点でも角度を変えれば、カーブのように正解を出せる価値が生まれる。実力は0点でも、「決め玉、があれば、自分の人生を必ず開ける。若い時期こそは失敗体験のバーゲンセールで買い物ができる。失敗成功したかどうか、勝ち組か非勝ち組かに関係なく、知的作業や暮らしのおもしろさに打ち込めた人こそが、一生を満喫した人と言える。自分の好きなことを追求し、それが生きる喜びになる。「馬鹿なこと」が好きな人にこそ、本当のチャンスが巡ってくる。0点を貫き、「決め球」を磨いてきた人には、必ずその決め球を使える「大舞台」が一生に1度やってくる。日本ほど複雑で不思議でワクワクする言語は無い。1つの「好きなこと」を守るには、1つの「欲望」を諦める。材にならなくても、そのおかげで神木になれる可能性があって、運命はどちらに転ぶかわからない。日本が明治維新後いち早く洋学を取り込めた理由の1つは、私塾の自由で目的のない勉強があったからであり、科挙と言う国家試験に合格するために、極めて特殊の勉強を強制された中国が、西洋化に立ち遅れたのと対照的だったとも言われる。対応できない範囲をカバーする発想やセンスといったものは、遊びを越えた勉強の中でこそ培われる。仕事で言えば、無理にやらされること、それが実践における飛車角落ちの戦いである。しかし、そんなものにも工夫をして面白さを見つけられるようになると、得意だったものはいっそう面白く、好きなものはいっそうその深さがわかってくるから素晴らしい。人はやはり、ずっと恋心を抱ける相手を勉強の対象に選ぶべきなんだ。①勉強するのがとても楽しく、脳も喜び、幸せになる。②幸せを感じたおかげで、勉強によって得たもの全てが筋肉になる。③学んだことが身に付いた実感、勉強の楽しさを感じて、さらに興味を集中してみたくなる。目の前に来た電車バスは、まず乗ってみることだ。周囲に理解されていないと感じた時は、逆に「しめた!」と思っている。私たちはすべての宇宙の理解を、「物語」と言うレシピに従って料理していた。知識をアウトプットする機会を日常の中に作ってしまえば良い。人生なんて、死ぬまで恥のかき通し。失敗を気にしていてもなにもならない。何かに集中して勉強しようと言う場合は、自分の持ち時間に意識的に制約をかけると良い。すなわち、締め切りを自分で設定するのである。知識や情報を整理するにあたっても、それを「視覚化する」ことを念頭に置いている。どんなジャンルでも、2~3日やればその仕事が面白くなる。私たちも自分に対して「愛のタスク」を行うことが、自身を回復させる現代的な方法だろう。つまり、自分を褒め、自分を勇気つけることだ。私は色々とアドラー的な劣等感の解消法を試みたが、1番効果があったのは、自分に過剰な期待を寄せないことだった。平たく言えば、諦めるのである。できないことはできない。自分のダメさをそのまま他人に見せることはとても勇気がいることだが、それは1つの叡智だとも言える。幸福とか満足と言うのは、安いほどありがたい。人生の幸せは寝ることと、空気をタダで吸えることだ。短所を長所に変えることができれば、自分の可能性は一気に広がる。定年後に、本当に自分が好きなことを始めてみよう、などと思ってはいけない。そんな発想は、人生を無駄に消費するだけだ。今すぐにでも好きなことをぜひ始めてもらいたい。時間は、どこかを切り詰めれば、必ずひねり出せるものだから。【目次】■はじめに AIに勝てる知的生活を見つけるために
■第1章 脳にかかったクモの巣を払う──0点主義のすすめ
■第2章 日本語という化け物を問い詰める
■第3章 AIに勝てる勉強法
■第4章 偶然がおとずれてくれる勉強法
■第5章 やっぱり情報整理なんていらない?
■第6章 勉強を高尚なものにしない
■第7章 苦手な勉強を楽しくする「魔法の力」
■第8章 自己承認欲求に負けない「あきらめる力」
■第9章 最強の「勉強法」は読書、場所はトイレと風呂と喫茶店
■第10章 「人生丸儲け」と、「間違える権利」
■あとがきに代えて
【3.本書の感想】
人がやっていることにすぐ飛びついてしまうのは仕方ない事ですが、それはすぐに流行りが終わり、また次に飛びつくという繰り返しになるということを理解しておく必要があります。
人並みを維持するために、自分がやりたいという意思と関係のない事をして、何とか人と合わせて安心する。
そんな生活の繰り返しだと、それを一生繰り返すことになります。
そうではなく、人のことは気にしない。
自分の好きなことに夢中になる。
そんな生き方が大切だぞ!と知の怪人が言っています。
人に合わせるのも必要な場面はありますが、人に関係なく自分の道を進むことが大切ですね。
人と違う人生や、考え方を身に付けたい人、勉強のやり方がわからない人は是非読んでみてください!
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【4.関連書籍の紹介】
勉強を続ける事、これは基本です。
効率的に勉強するために、脳の習慣を理解しておきましょう。
アウトプットすると定着します。
整理の仕方は、これが参考になります。
脳に詰めすぎる前に出しましょう。
最後までのお付き合いありがとうございました!