京都のリーマンメモリーズ

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【書評】脳の外で考える  アニー・マーフィー・ポール ダイヤモンド社

今週のお題「最近買った便利なもの」
最近買った便利なものは、この本です。普通、考えると言えば、頭、つまり脳で考えると思います。そうすると、頭の中が、一杯になってにっちもさっちもいかなくなる事があると思いますね。そこで、脳の外で考えましょうと提案しているすんごい本を紹介します。(笑)

【1.本書の紹介】

脳を使わない方が良い事があるようです。

本当にそうなら、別のところを上手く使って、考えたいですね。

よくよく考えてみると、頭以外も動員していることってあると思います。
 
例えば、頭の中のモヤモヤを紙に書きだすと、モヤモヤが解消したりした経験はないでしょうか?

さて、脳以外のどんなところを使えば、頭だけに頼らずに済むのでしょうか?
 

【2.本書のポイント】

内受容感覚とは、簡単に言えば、体内の状態に気づくことです。
 
体内の感覚を感じて、ラベル付けすることで、感覚が身体的方向舵として効果的に機能するようになり、日々の生活で下す多くの決断を機敏に舵取りできるようになります。
 
静かに座っていることが、学校での学びに最善とは必ずしも言えない。
 
スタンディングデスクの使用が、生徒の実行機能の強化や、作業に取り組む集中力の高まりにつながる。
 
中強度の活動が精神にもたらす有益な効果は、運動後2時間もの間、継続する。
 
校庭で動いて戻ってきた子供は、より集中でき、実行機能をうまく使える。
 
コーヒーブレイクを、一部の公衆衛生の専門家が言うところの「体を動かすブレイクタイム」にすることで、休憩前よりもほんの少しだけ頭の回転が良くなって、仕事に戻ることができる。
 
体を動かすことが、記憶やその他の知的能力の強化に大きく貢献する。
 
人間が最も効果的に問題を解くことができるのは、与えられたシナリオの中に自分をイメージできるとき。
 
体を使って参加する学生たちが、体を動かしたことによる体の内側からの深い理解を得られる。
 
少なくとも1日4時間、森の中や丘の上、野原をのんびりと歩かない限り、自分の心身の健康を保てるように思えない。 (ヘンリー・ディヴィッド・ソロー)
 
アメリカ手話を使う学生たちは、観察力と、空間認識能力が発達している。
 
スピーチを聞く際に、言葉だけでなく、ジェスチャーを同時に見ると、スピーチだけ、あるいはジェスチャーだけの時よりも、聞き手の脳がより強く反応する。
 
草で覆われた、広大な場所で、枝が広く伸び、木々がぽつりぽつりとあり、近くに水源があるような場所が、私たち人類は好き。
 
人間が美しいと感じるものは、実のところ、食料を探したり、休憩したりできそうな場所である。
 
自然の画像を見せられた人は、都市の画像を見た人と比べて、衝動的に反応せずに自制できて満足を先送りできる傾向にありました。
 
都市環境を見たり、経験したりすると、私たちは競争心が強くなり、手に入るものはすぐに手に入れておかなければ…、と思うようになります。その一方で、自然は、豊かさの感覚を呼び起こし、永続性と言う安心感を与えてくれます。
 
自然の中へ泊まりがけで旅に出ると、独創的なアイディアが浮かぶ。
 
人は、自分のものだと思うスペースを使用する時、自信に満ち、能力も高くなります。効率や生産性が上がります。集中力も高まり、気が散りにくくなります。さらには、自分の利益をより力強く効果的に推し進めるようになります。
 
従業員は、会社の中に自分の姿を見ることができる時、会社への貢献度が高まります。
 
記憶力のチャンピオンが他の人と違うのは、誰もが生まれながらに持っている能力を、意識的に伸ばしている。
 
人の脳は、抽象的な大量の情報を記憶するのには適していませんが、脳が認識できる場所に関連付けられた、細かなことを思い出すのは得意。
 
光のように速いプロセッサーに投資するよりも、もっと大きなモニターが並べて同時に使える複数のモニターにお金を通った方が良い。
 
人間の脳は、人と一緒に考えるように進化してきました。人に教え、人と議論し、人と物語を語り合うように。
 
私たち人間は、社会的に思考している時が一番深く考えている。
 
人のことを考える人間の能力は非常に優れています。人間は、教師としての天性の才能を持っています。生まれながらにして、他者に教え、他者から学ぶようにできている。
 
他者との社会的な交流は、学習を強化する方向へと、私たちの生理的な状態を変化させます。注意力を磨き、記憶力を強化する緊張感が高まった状態を作り出す。
 
教えると言う行為は、もっと知的に考えるために、意図的に取り入れられる、社会的なやりとり。
 
知的な議論が好きな生徒ほど、図書館の本を多く、読み、授業をしっかり復習し、詳しい人から情報を得ようと努力する。
 
知性とは、「頭の中にある変わることのない塊」ではない。人の脳や、体、空間、人間関係の間でなされる流動的なやりとり。
 
情報をおろすとは、わかりやすい形で言うと、考えを紙に書き出す、シンプルな行為です。空間認識や、空間記憶の能力を、その情報に向けられるようになります。
 
新しい何かを学ぶ前に、エクササイズで体を動かしておくのも良いでしょう。
 
思考プロセスの中に、改めて体を取り入れる努力をすべきなのです。
 
【目次】

はじめに

第1部 体で思考する

 第1章 感覚を使う

 第2章 動きを使う

 第3章 ジェスチャーを使う

第2部 環境で思考する

 第4章 自然環境を使う

 第5章 建物の空間を使う

 第6章 アイデアの空間を使う

第3部 人と思考する

 第7章 専門家と思考する

 第8章 仲間と思考する

 第9章 グループで思考する

まとめ

【3.本書の感想】

どうやらじっとしたまま考えるのは、よくないようですね。

 

ボディランゲージと言いますが、体全体で表現した方が、伝わる内容も多そうですね。

 

人が学習するのであれば、運動を少し入れると良いと言われていますが、頭の中に酸素を多くすると、脳が活発になりますので、その通りですね。

 

記憶力については、訓練をすれば、まだまだ伸びるようですが、我々は、訓練をしていないようです。

 

ボケが始まるまでに、記憶力を鍛えておきたいですね。(笑)

 

そういえば昔、「人に教えるのは、一番勉強になる」なんて言われたことありませんでしょうか?

 

人間は社会的な動物と言われますが、人に教えるという事は、今までの知恵を仲間と共有し、生存しやすくするためになりますので、理にかなった方法なのですね。

 

仲間と何かを取り組むと、いろんな感情が出てきますので、その感情がまた記憶力を高めてくれるような気がします。

 

この本では、今までとはちょっと異なる、勉強のやり方を教えてくれます。

 

ご自身が試験等で勉強をしなければならない方、お子さんに勉強方法をアドバイスしたい方、とても参考になりますので、是非、読んでみて下さい!

 

脳の外で考える

 

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