【1.本書の紹介】
モーツァルト、ニュートン、ゲーテ、ナポレオン、ダーウィン、チャーチル、ピカソ、チャップリン、平賀源内達「天才」の源とは何か?を追求した本です。
それぞれに興味深いエピソードが掲載されています。
私も、簡単に天才になりたいので、どこか真似できるところがないかなーなんて思いながら読みました。(笑)
共通点としては、ここに出てくる天才の方々は、集中力が突出しているという点です。
その集中力の為に失敗をすることもありますが、それをはるかに上回る成功を収めています。
成功の為のキーは、誰よりも、作品を多く作ること。
作品を作り続けること。
これを続けることで、量が質を生み素晴らしい作品になるというプロセスです。
天才が生み出したものは、必ずしも最初から突出して優れていたのではなく、継続する努力(本人は好きなので努力だと思っていない)から生み出されるものだとわかりました。
これは私のような凡人にも朗報!
「好きな事または、相性が合う事。」
これを早く見つけることが天才への道だと理解しました!
【2.本書のポイント】
◆モーツァルトレクイエムがハイドン作曲とよく似ている。これは、モーツアルトがハイドンを真似たものらしい。その時代にはレクイエムが沢山作られた。ただし、200年たっても一番聞かれているのはモーツアルトだということ。真似てはいるが、もっと進化させていることが重要。学習は本来真似をするところから始まる。それを飛び越えられるかが真価を問われるところである。◆ニュートン驚異の集中力の持ち主。休憩中は科学実験をおこなった。ちなみに「資本論」の執筆に没頭していたマルクスは、疲れると高等数学の問題を解いていたようだ。◆ゲーテ12、3人と付き合ったとの逸話。70過ぎても19歳の娘に求婚したとの伝説。作品のヒントはここから来たらしい。◆ナポレオン彼は見た目は悪いく背も低かったようだ。ただ、人が動くのは顔ではなく頭だ。と。彼はいろんなことに精通していた。理由は、本を沢山読んだからだ。彼はエジプトからロゼッタストーンを持ち帰り、それをフランス人のシャンポールが解読した。それがエジプト学の始まりだそうだ。幽閉中の6年間で3000冊の本が保管されていた。ナポレオンは迷惑な天才だという人もいる。◆ダーウィン医者の息子で、とても裕福な家庭に生まれ、4年10か月の航海で観察した経験がダーウィンを変えた。人は、物を理解して、説明したくなる動物らしい。ダーウィンは生活のために働く必要はなく、研究に没頭できた。ダーウィンは、最後まで研究を続け、1冊の本を出すにも10数年かけている。種の起源は、完成からしばらく寝かせている。なぜならば、当時の世論は宗教が上であった為、罰せられる可能性もあったから。集中して熱中して好奇心が豊富で、各島へ行ったときは、珍しすぎて、観察の為一歩も歩けなかったという。◆チャーチル英国首相 ノーベル賞文学賞(第二次世界大戦回顧録)若い時は勉強嫌い、22歳の時に勉強好きになる。元々英語、日本でいう国語が得意で、文章が上手で、雄弁家であった。教養人が読んでいるもの倫理学から、ダーウィンまで、読んだ。かなりの本を読んだ。ナポレオンと共通すること。二人ともよく本を読み勉強した。不遇もあった。でも前を向いて進んで行った。◆ピカソ14才で最高傑作を描き上げる。絵に没頭した人生。誰よりも多く描いたし、おそらく誰よりも上手。書き残したものが2万枚になる。1枚の絵の模写を100通りの角度で書いた事もある。それほどのアイデアや描いてみたいと情熱が湧き出てくる。◆チャップリン昔は貧困家庭で育った。人を笑わせつつその中に込めた思いを伝える。勉強家であった。多くの作品を残しているが、現代でも人の心を捉える。◆平賀源内何でも屋さん。いろんなことに挑戦して、いろんな事ができる人。長崎への遊学で、オランダの文化に触れ、幕府の役人を辞める。型にハマるよりも、外の世界に生きる道を選んだ。
【目次】プロローグ 天才は学習の産物「真似」の天才・・・モーツアルト超人的な集中力の持ち主・・・ニュートン女性遍歴から学ぶ詩人・・・ゲーテ読書家の皇帝・・・ナポレオン大きくなりすぎた子供・・・ダーウィン首相になった落第生・・・チャーチル変身にとりつかれた画家・・・ピカソ笑いの芸術家・・・チャップリン大江戸を駆け巡った「なんでも屋」・・・平賀源内あとがき
【3.本書の感想】
あとがきに、下記記述があります。
「天才は、親の存在が大きい。それも、子供を信頼すること。信頼することが子供の能力を開花させる事につながる。」
それぞれの天才には、それぞれに親がいました。
その親が天才を育てたのであれば、子を持つ親としては、天才の親について学ぶ必要があると思います。
しかし、私は子供を天才に育てるよりも、自分を天才に育てたいと思っています。(笑)
という訳で、子供だけでなく、自分も信頼したいと思います。(笑)
も、もしかしたら、子供と、自分、どちらも天才に育てられるかも知れません!
歴史に名を残した天才って普段はどんな感じだったんだろう?と疑問に思う方は是非、ご確認下さい!
最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!