【1.本書の紹介】
私の人生は、行きあたりばったり。これでいいかしら・・・
なんて、思っている方はいませんか?
実は、それでいいんです!
人生はいろんな事を経験した方がいいんです!
そして、何かを始めるのに遅すぎることはないんです。
逆に、人生の目標を早々と決めてしまう方が、間違った選択になる可能性があるんです。
さて自分に合った人生を送るには、どうしたらいいのでしょうか?
【2.本書のポイント】
人間の最大の強みは、狭い範囲の専門特化とは正反対のものだ。幅広く情報や知識を統合することこそが、人間の強みだ-。
わずかでも変更されると、エキスパートは柔軟性を失ってしまうようだ。
概念に基づいて分類する仕組みは、知識を結ぶ足場となり、知識を手に入れやすくし、また知識を柔軟にする。
一つの問題や領域の概念的な知識を、全く別の問題や領域に適用できるような人が、大きな見返りを手にするようになるだろう。
訓練の幅の広さは、応用の幅の広さにつながる、
一般的な子供には600のルールが課されているのに対して、非常にクリエイティブな子供達の家では、ルールはひとつだけだ。
最も優れた問題解決者は、まず、どんなタイプの問題かを解明するために頭を絞り、次にその問題に適した戦略を適用する。
私はアナロジーを特別に好んでいる。アナロジーは私の最も信頼できる師、自然の秘密を全て知っている。アナロジーを大いに活用すべきだ(ケプラー)
今日の生活では、共通点を抜き出したもの、あるいは関係的に程度ものを思い出す必要がある。
優れた問題解決者は、問題の根底にある構造を見抜く能力に優れており、そのあとで、それに適した戦略を適用する。
あらゆることの中で最も重要な知識や見聞は、ゆっくりと身につける必要がある。その重要な知識とは「そもそもあなたは何に取り組むべきなのか」「何があなたに合っているのか」だ。
「転職者が勝者」ということであり、これはやめることに関する古い格言とは真っ向から対立するように思える。また、もっと新しい現代心理学の概念との対立するようだ。
かつての工業全盛時代、あるいは研究論文の執筆者たちが「会社人間の時代」と呼んだ時代には、「企業は高度に専門化しており」、従業員は繰り返し同じような課題に取り組んでいた。またその頃は年金が充実していて、転職は不誠実と見なされていた。
自分のことをよく知るようになるにつれ、目標や興味の対象は変わり、それは私の生きる力となる仕事に出会うまで続いた。
子どもや少年少女が自分の目標を持つ中で、あるいは選択肢が限られている中で、中心的な課題となるのは、目標達成のための情熱とレジリエンスを持つことだ。
最初は安全で確実に感じられたキャリアであっても、自分のことをよく知ったあとでは、ダーウィンの言葉を借りると「滑稽なもの」に見える可能性がある。
仕事や生き方の好みは、ずっと同じではない。なぜなら、人間は変化するからだ。
自分が何をするかがわかる時、自分が誰だかわかる。
僕の人生で起こったよい出来事は、もとをたどれば全部が不運な出来事から始まっている。だから、何か起きた時点では、それが良いことなのか悪いことなのか分からない(ユンガー)
やってみるまでは、自分に何ができるなんてわかりこない。自分の才能を見つけるには、とにかくやってみることだ(フェンスター)
創造で発明をしたいが、最先端のことはできない、あるいはしたくない人にとってのチャンスだ。その人たちは、過去を振り返ることで、前に進むことができる。古い知識を発掘し、新たなところで活用する。
技術をもてあそぶな、アイデアをもてあそべとアドバイスした。エンジニアになるな、プロデューサーになれとも言った(任天堂 横井軍平)
誰もが、大きな進歩は分野同士の接点で起こると認識しているのに、誰もその接点を守り立てようとしない(カサデマール)
遅れをとったと思わないこと 自分を誰かと比べるなら、自分より若い他人ではなく、自分自身と比べよう。成長のスピードは人それぞれであり、他の人は見て遅れを取ったとは思わないことだ。
【目次】
はじめに タイガー・ウッズVSロジャー・フェデラー
第1章 早期教育に意味はあるか
第2章 「意地悪な世界」不足する思考力
第3章 少なく、幅広く練習する効果
第4章 早く学ぶか、ゆっくり学ぶか
第5章 未経験のことについて考える方法
第6章 グリットが強すぎると起こる問題
第7章 「いろいろな自分」を試してみる
第8章 アウトサイダーの強み
第9章 時代遅れの技術を水平思考で活かす
第10章 スペシャリストがはまる罠
第11章 慣れ親しんだ「ツール」を捨てる
第12章 意識してアマチュアになる
おわりに あなたのレンジを広げよう
【3.本書の紹介】
この本は、自分の人生の方向性を考える時に参考になるとても良い本です!
幸せ、不幸せは別として、たいていの人は、自分が理想とするような人生になっていないと思います。
実は、世の中で大成した人の多くは、うまくいかない人生を送る間に、いろんな経験を積み上げた結果、成功に到達しているそうです。
例えばノーベル賞を受賞した人は、自分の専門以外は全くやらないのではなく、自分の専門以外の芸術などの趣味を持っていた人がとても多いそうです。
人生、回り道をしちゃったな。
それでいいんです。
人生にはそれが大切なんです。
人生100年時代は、少年少女時代に思い描いた人生を送れなかった事を悔やんで過ごすのは間違いです。
これからは、いつでも始める、いつでもやってみることが大事です。
私は、サラリーマン道を歩んでいますが、それでいいそうです。
サラリーマンをやめる時は、単に嫌だからやめるのではなく、やりたいことがあればそれを試すためにやめるのが正解だそうです。
ちなみに結婚生活も仕事も、継続を悩んでいる場合は、新しい方に踏み込んだ方が、幸せになる確率が高いそうです。
自分は何に向いているかと言うのは、やってみて初めて分かることだそうです。
そして、それは人生を積み重ねてから、初めて分かる事でもあるようです。
子供に、君の夢はなんだ?その夢に向かって進むんだ!という言い方は、必ずしも正解ではないようです。
その夢が、積み重ねが少ない子供にとって、本当に合っているとは限らないからです。
年を重ねても、自分が何に向いているのかわからない人は多くいます。
それが普通なんです。
でも、今までの様々な経験は無駄ではなく、これから何かをやる時の糧となる事には間違いありません。
自分の人生は、胸張って進んで行きましょう!
この本は、残りの人生に焦りを感じている方、より良い人生を送りたい方、子供の教育を考え直したい方には、とてもおすすめです!
ぜひ、読んでみてください!
【4.関連書籍】
不運に見える出来事が、実は幸運の元であることが多いそうです。
自分の生きたいように頑張った人の事例です。
子供には天才になって欲しいと思いますが、天才の共通点とは?
私達が死ぬ前に後悔しない為に贈ってくれた、先人たちのアドバイスが温かい。
人生を充実させるために、役立つ本です。
最後までのお付き合いありがとうございました!