京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】佐久間宣行のずるい仕事術 佐久間宜行 ダイヤモンド社

 

今週のお題「好きな公園」

好きな公園は、屋根付きのベンチがある公園です。子供が遊んでいる間に、本を読みながらうたた寝をするのが至福の時です。これは、ずるいですか?今回は、仕事上で、戦わずして結果を残す方法を教えてくれるというすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

著者は、テレビ東京で番組の企画をして、ヒットを多発させた人です。

 

テレビ業界と言うのは、我々が勤務するような一般企業とは世界が違うものと認識していましたが、雇われて働き、結果を求められるという意味では全く同じなんですね。

 

テレビ業界だから、特別な人が働いているというわけではなく、その業界が好きでその仕事に食らい付いて結果を出せる人が結局、生き残り続けることができていると思います。

 

少し違うのは、9時-5時の仕事ではない為、時間も不規則になりがちなので、家族を含め理解してくれる環境を築くことも大事だなと思いました。

 

さて、佐久間さんのサラリーマンとしての働き方とは、どのようなものだったのでしょうか?

 

【2.本書のポイント】

誰にでもできる仕事の中に、自分にしかできない仕事に変えられるものがあることがある。

 

一番成長しないのは、仮説を待たず、言われた通りの仕事をただぼーっとこなすこと。せっかく仕事をするなら具体的に分析し、仮説を立てるクセをつけよう。

 

仕事はあえて、社内「初」を狙うのがおすすめだ。

 

違和感を持ちながらも「会社に評価されること」だけを仕事の軸にすると、長期的判断を見誤ってしまうことがある。

 

新規プロジェクトが歓迎されづらいのは、それでメンツが潰れる人がいるから。

 

自分の置かれている状況を俯瞰してみるくせをつけると、カッとしたり、傷ついたりと、感情が乱れる回数は減っていく。

 

ただただ「楽しい」、ただただ「好き」だけで繋がっている人間関係は、全力で死守して欲しい。

 

チャンスは天から降ってこないし、「実はこういう仕事がしたいんじゃないか」とさせてくれる上司もまずいない。だから「あいつは、こういう仕事がしたいやつ」と覚えてもらうまで、言葉と行動でしつこく伝えよう。

 

企画を通したいと思うなら、組織の「中の人」説得するだけの材料を集めロジックを組み立てて、自分の「おもしろい」に説得力を持たせること。

 

「新しさ」は、少しひねくれた性格や視点から生まれることがある。時にはいつもの自分を反転させて、ひねくれてみるといいかもしれない。

 

企画を考えるときはあえて条件をつけて、自分の脳を締めつけよう。

 

掛け合わせだけで面白い企画が生まれるわけじゃない。そこにワクワクやときめきを足していくのが、企画者の仕事になる。

 

掛け合わせて制限をかけ、無理やりにでもアイデアを絞り出し、深堀する。こうして自分の頭の中にない、新しい相手を見つけて育てていこう。

 

企画に必要なのは、マーケティングじゃない。「自分の感覚」だ。 むずかしいのは、それをどう伝えるかだ。

 

たとえ上から振ってきた企画でも、そこには一滴でもいいから自分の「原液」を混ぜておこう。「これは俺の仕事だぜ」と思えるように。

 

日頃から「おもしろい」の因数分解ができると、企画の伝え方が変わってくる。

 

「メモを見返す日(3日に一回)」と「ノートを整理する日(2週に一回)」と「企画書に練り上げる日(月一回)」をルーティーンにしていくと、強制的に企画を立てる習慣がつく。

 

「悪い失敗」は、仮説がない挑戦の結果、もたらされるもの。「いい失敗」は、仮説を踏まえた挑戦の先にあるもの。

 

10年後に過去の残りカスにすがった、すっからかんの大人になりたくなければ、サボらずインプットを続けよう。 インプットはアウトプットの源で、企画は引き出しの数がものを言う。 10年後の自分をクリエイターたらしめるのは、今日のインプット 。

 

死守すべきは仕事よりもメンタル。「真剣」 にはなっても、「深刻」になってはいけない。 メンタルマネジメントを自分の一番に置き、「もうダメだ」という日は考えるのをやめ、その日の予定を失くして銭湯に行く。お風呂やサウナに入ってマッサージを受け、いい汗をかいたらビールを飲んで、そのまま何もしないで寝る。バカみたいだけれど、それでしっかり回復できて、不思議と前向きな気持ちになれたりする。

 

期限を切れば、腹もくくれる。

 

僕がテレビ東京を辞めて独立したのはずっとコンテンツを「作る側」いたかったからだ。まだまだ企画を考え、それは自分の手で実現したい気持ちが強かった。

 

同じ仕事の質や精度をひたすらあげることで食っていけるのは職人だけ。成長や変化をしていかないと、無気力状態の沼にハマり、その部署、その会社がないと生きられない人間になってしまう。

 

給料分はきちんと働き、会社に返す。でも裏では淡々と爪を研いでチャンスを待つのだ。

 

変化とは「起きる」ものではなく「起こす」もの。

 

【目次】

はじめに

第1章 仕事術編

第2章 人間関係編

第3章 チーム編

第4章 マネジメント編

第5章 企画術編

第6章 メンタル編

解説

おわりに

【3.本書の感想】

著者はテレビ番組のヒットメーカーで、「ゴッドタン」「あちこちオードリー」「ピラメキーノ」「ウレロ☆シリーズ」様々なヒット番組を生んだそうですが、私は1つも知りませんでした。(笑)

 

原因は、昔ほどテレビを見ていないことと、自分が関西在住の為、テレビ東京の番組を見る機会がほとんどないという事だと思います。

 

もし、番組を知っていたなら、さらに感慨深く読んだと思います。

 

内容は、とてもドライな感じで書かれていますが、サラリーマンであっても、結果を残し、自分の仕事を貫徹するという意思は強く感じました。

 

これは、テレビ局の人だけでなく、我々のように普通の会社のサラリーマンにも通じる大切な事が書かれています。

 

テレビ東京の上記番組を見ていた人、もっといい仕事をしたいと思っている人は是非読んでください!

 

佐久間宜行のずるい仕事術

【4.関連書籍の紹介】

 

仕事をするならお金持ちになりたいですよね。

www.fukuikeita21.com

可愛いままが正解なのでしょうかね。

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働かない技術って興味ありませんか?

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幸せな人はお金に偏重することはありません。何が幸せなんでしょうか?

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最後までのお付き合いありがとうございました!

 

【5.著者より】

著者の佐久間宜行さんからいいね!を頂きました。

佐久間さんありがとうございました!