日本好きな人が大喜びする本です。
逆に、やっぱり日本が世界一だとか言って自己満足している間に、世界経済から取り残されてしまったじゃないか!という人が最も嫌う類の本です。
【1.本書の紹介】
この本は、日本はどういうところが素晴らしいのかを教えてくれる本です。
日本の素晴らしさは、国内で判断するのではなく、海外から見ることで客観的に判断できます。
それが、世界最高峰とも言われるハーバード大学の教授陣が、日本は、一番素晴らしい国だと言っています。
少子高齢化は、たいした問題ではありません!
日本人には、もっとできることがあります!
もっと胸を張りましょう!
日本はまだ、やるべき事を見つけられていないだけです。
日本が素晴らしい理由は、「日本人が素晴らしいから」という指摘があります。
これ、素直に喜んじゃだめですか?(蓮舫風)(笑)
【2.本書のポイント】
日本は平和で安定した国家を作るという偉業に成功した国なのです。お金で人を動かすには限界がある、というのをハーバートでは大真面目に学ぶのです。しかし、社員の自律性や責任感を育てる日本企業では、それは当たり前のこと。日本の企業文化は、じつは欧米の先を行っているのではないかと感じることもあります。今は「上司が部下とともにアイデアを出し合い実施する。」時代です。「カイゼン」は、すぐれた品質の製品や新しい技術を生み出すだけではない。働く人々に仕事の意味と誇りを与える。マイケル・ポーター流の意図的戦略とヘンリー・ミンツパーグ流の創発的戦略、両方を取り入れているのが理想と言われている。戦後の日本企業の躍進は、ほぼ創発的戦略つまり現場からの発想によるところが大きい。英語化のメリットデメリット・メリット社員が世界中のリソース(人材、予算、情報)にアクセスできること。コミニュケーションの効率が上がること。多様性を受け入れる企業文化に変わること。・デメリット英語化は組織にも社員にも大きな負担を強いること英語化には、とても時間がかかり、やり遂げるためには相当のお金と人材を投入しなければならないこと。企業文化の変化が混乱をもたらし、辞める社員が出てくること。異文化問題の解決により多くの労力がかかること。最も多くの教授が日本の強みとして指摘したのは、「人的資本」である。つまり、日本の強みは、日本人だということだ。日本の課題①グローバル化②イノベーションの創出③若者と女性の活用イノベーションの創出が昔ほど進んでいないのも、「快適な国」であることが一因であるという。アメリカがなぜ多くの新興企業やテクノロジーが生まれるのかといえば、「アメリカが問題だらけの国だからだ。」とジョン・クエルチ教授は分析する。成長の土台となるパズルの断片はすでに国内に揃っています。ただそれが組み立てられていないだけなのです。デビットモス教授高齢化社会であることはイノベーションを生み出しやすいという利点があります。ロザべス・モス・カンター教授戦後、日本が奇跡的成長を遂げたのは、若者が創造性を発揮し、知恵を絞ったからこそ、成長することができたのです。同じことを今、日本はやるべきだと私は考えます。日本は必ず変わることができると信じている。デビットモス教授【目次】はじめに序章 なぜハーバードは今の日本に学ぶのか第1章 オペレーションー世界が絶賛した奇跡のマネジメント第2章 歴史ー最古の国に金融と企業の本質を学ぶ第3章 政治・経済ー「東洋の奇跡」はなぜ起きたのか第4章 戦略・マーケティングー日本を代表する製造業からIT企業まで第5章 リーダーシップー日本人リーダーシップのすごさに世界が驚いた終章 日本人が気づかない「日本の強み」を自覚せよ終わりに
【3.本書の感想】
イノベーションが起きない理由は、確かに日本は、ある種整ってしまったからなのかも知れません。
人は、目の前に問題がないと、解決しようとしません。
食べ物が足りないと探しに行きますが、足りていると何もしません。
足りないものが無いと人は動きません。
もちろん、日本は素晴らしい!と言われるのはとても嬉しいことですが、かつて世界第2位の経済大国であった過去の栄光を思うと、今を素直に喜べない面もありますね。
素晴らしさは、素晴らしさとして維持しながら、世界においては、経済的に存在感を示したいものですね。
ここで頼りになるのはやはり、技術になるのでしょうか。
新しい技術やサービスを生み出して元気な日本にしましょう!
ちなみに日本の復活は、IoTで狙えるらしいです。詳しくはこちらをご覧下さい。
素晴らしい日本の将来を考えたい方はこちらをご覧下さい!
観光の視点からみた日本の素晴らしさがを知りたい方は、こちらをご覧下さい!
ハーバードの先生が正しい食べ物を教えてくれます。
自分を褒めて欲しいタイプの人はこちらを是非読んでみて下さい。とてもいい気持ちになります!
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最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!