これは驚きの宝石箱やぁ~
と思わず言ってしまいそうなくらい、驚きが詰まった本です。
ページをめくる度に凄い!と唸ってしまい、ページをめくる手が止まりません。
普通ならこの本は、1500円位が相場だと思いますが、定価は390円(税抜)なんです!
最低限の経費価格にして、後は本を読んだ人が値段を決めて払うとシステムになっています。
もし、誰も追加で払ってくれなければ、大赤字です。
それも、実験の1つだということで、実行してしまいました。
【1.本書の紹介】
著者は、目の前のアイテムを瞬間的にキャッシュに変えられるアプリ「CASH」や、あと払い専用の旅行代理店アプリ「TRABEL NOW」など、革新的なサービスをリリースしています。
そんなすごいアプリを開発した著者が、凄いアプリを開発したので成功体験記としてではなく、今までの実験結果や、これからやろうとしていることなど、まだまだ攻めていく途中経過として、また、その実験の1つとして販売となったのが、この本です。
今までも、いろんなアイデアを実験に移しています。
ただ、時期が早すぎた為、失敗に終わったものも多々あります。
それにしても、次々に出てくるアイデア。
どうやれば、そんなにぶっ飛んだアイデアが生まれてくるのか不思議ですね。
その答えがこの本には書かれています。
【2.本書のポイント】
駅の自動販売機も人を疑うための機械ではないでしょうか。改札機は1台650万円から1500万円するそうです。「切符を買っているかかっていないか」のチェックをするだけで莫大なコストがかかっているわけです。
なるべく創造的な事にしか時間を使わないようにしています。
アイデアはメモやノートに書きます。思いつきを書くためのメモやノートは「1軍」から「3軍」まであります。
全力で「普通の生活」をしていると、世の中は不便な事だらけだと気づきます。
「自分がやるなら、どういうビジネスにするか」は常に考えています。
大切なのは、ちょっとした違和感をスルーしないことです。
意識的に自分を創造的な環境に置くようにしています。そういうスタイルを確立しておかないと、ついつい仕事を抱えてしまいます。
僕は(元ZOZO)前澤さんとずっと一緒にいましたが、「遊んでる」と思ったことは一度もありません。前澤さんは誰よりも事業のことを考えていましたし、たまに出てくるアイデアやアウトプットは、やはり研ぎ澄まされていました。イケていました。
少額であっても、いま得ることで、小さな一歩を踏み出せたり、チャンスをつかめたり、幸せを手に入れることができたりする人たちも、世の中にはいっぱいいる。
ちなみに僕は人に相談をしません。人に相談すると、自分の考えがぶれてしまう。それがイヤなのです。
「世の中の反応」が唯一の答えです。そこで自分の考えていた構想と世の中が見事に化学反応を起こすのが快感であり楽しみなのです。
時代がこんなに変化しているのに、ずっと同じビジネスモデルやサービスを提供していると、そこでのズレが大きくなったときに、その業界のプレイヤーがガラッと入れ替わるタイミングが来ると思っています。その「ズレが限界に達しそうな業界」いつも探しているのです。
ほとんどの人が価値を感じないようなものであっても、実は隠れたニーズがあったりします。多くの人が見逃している「無駄」なものの中に本当に価値はないのか。改めて考えてみると、意外な発見があるかもしれません。
「物が瞬間的にお金に変わる」体験が気持ちいいのです。写真はその気持ちよさのために取ってもらっているだけなのです。
とにかく表現と体験が大切なのです。サクサクサクサク、気持ちいい、となることが重要。「サービスの明暗を分けるのは、世界観、体験、表現だ」といつも僕は言っています。
僕は今後、どんどん「思考停止」の時代になっていくと考えています。よって、「どれだけ思考停止させたまま、サービスを提供できるか」というのはすごく意識しています。
「実験思考」が身につくと、世の中に課題があればあるほど、楽しくなります。
僕はまず、大きな時代の流れを「鳥の目」で見ます。すると、「人は思考しなくなり、所有しなくなる」など、未来のかたちがおぼろげながら見えてきます。そして、「虫の目」で普通の人が日常的にどんなものを欲しているのか感じるのです。すると、日常的に使われる新しいサービスの形が見えてきます。
【目次】
はじめに すべてのビジネスは「実験」だ
CHAPTER 1 僕はこんな「実験」をしてきた
STORES .JP CASH の誕生
CHAPTER 2 僕の「実験思考」のすべて
狂ったビジネスはこうして作る
CHAPTER 3 こんな「実験」がやりたい
僕は考える未来予想図
おわりに まだまだお金が足りない
【3.本書の感想】
著者の目の付け所として、新鮮に感じたのは、お客さんを性善説で見ているところです。
性善説でみると、相手を信用することとなるので、例えば駅の自動改札のような機械そのものが不要となり、その分経費を減らす事が出来ます。
そして、ビジネスを見つけるコツは、全力で普通に生活することだそうです。
新しい技術などが出てきても、深く理解することはせず、普通の人として、普通に生活をして、不便を味わうことです。
この不便に違和感を覚える事で、ビジネスチャンスに繋がります。
そういう目で世の中を見ていくことが大切だなと思いました。
著者が主張している、今後、人々はどんどん思考停止になるというのは、その通りだと思います。
世の中、便利便利になって行くのは、考えるのが面倒臭いからですね。
考えなくても、全てが行われるようになると、当然考える必要がなくなります。
ただし、もしそのサポートがなくなると、何も出来ない人間になっている可能性があります。
「便利と考える」のバランスを一人ひとりが考える必要がありますね。
この本の実験結果ですが、なんと、支払い総額が1億円を越えたので、追加で支払おうと思っても支払うことが出来ません。
著者が思う「最初に定価を決めて販売するよりも、読んだ人が後で支払うシステムにした方が儲かるのではないか」
その仮説が正しいと証明されました。
著者は、経営をすることよりも、自分が考えた事を実験してみたいという創造力を大切にしています。
創造する環境を整えている為、アイデアが沢山浮かんできます。
このようにアイデアがあふれてさえいれば、たとえ無一文になっても、お金を貸してくれる人は現れると思います。
最近、スタートアップを中心に投資するファンドが、銀行大手などを始めとして次々と出来ています。
しかし、皮肉なことに、ファンドはどんどん創設されてきますが、ファンドが投資するスタートアップ企業がほとんどありません。
これが、悲しいことに日本の現状です。
今後は、日本経済の活性化の為にも、著者の様な若者(または若い心を持った人)がたくさん出て来やすい環境を作るのが大事だと思います。
著者はとても刺激を与えてくれます。
是非、この新しい感覚を体験してみてください!
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本書を買っても大変お得です!
是非ご覧下さい!
実験思考 世の中、すべては実験 (NewsPicks Book)
【4.関連書籍の紹介】
この本の推薦者堀江貴文さんの本です。
この本の編集者箕輪厚介さんの本です。
アイデアの出し方を紹介した本です。
【5.紹介して欲しい本大募集の結果報告】
4月17日まで、紹介して欲しい本を募集しました。
結果、下記の通り、沢山のご応募を頂きました。
一番希望が多い本を1冊紹介しようと思いましたが、重なる本がなく、すべてが一番多い本となってしまいました。(笑)
という訳で、下記のように本を紹介させて頂きたいと思います。
id:better-nagiさん: 本のリクエストは、「ゼロ秒思考 赤羽雄二著」です。最近知って、気になりつつ読んでいないのです。
→ありがとうございます!これイイ本なんです!紹介させていただきます!
id:himegumatanさん:ダイヤモンド社率か高いような気がするので純文学系で新境地を
→ありがとうございます!普段はビジネス書を中心に読んでいますので、ご指摘の通り、純文学はほとんど読んでいません。せっかくのリクエストなので、純文学から人気の小説を選んで紹介させていただきます!
id:yu_me_po-lly さん: 私が気になる本ですが、中村文則さんの「あなたが消えた夜に」です(^o^)
→ありがとうございます!今回初めて知った本ですが、どんな本なのか楽しみなので、紹介させていただきます!
id:knana19 さん:角盈男「野村ノートの読み方」あたりはどうでしょうかぁ
→ありがとうございます!野村監督の本は沢山ありますね。その代表作である「野村ノート」をおそらく直伝された著者のお話だと思います。楽しみな本ですので、紹介させていただきます!
id:tamacafe さん:私のおすすめ本はたくさんありますが、まずは「コルチャック先生のいのちの言葉」大村はま「灯し続けることば」レイチェル・ナオミ・リーメン「失われた物語を求めて」、最後にアニータの「喜びから人生を生きる!」あたりでしょうか。
→ありがとうございます!生き方に関する書籍のオススメをありがとうございます。この中から1冊紹介させていただきます!
今から購入して、GW中までに読んで、遅くともGW開けからは順次、紹介させて頂きたいと思います!
乞うご期待!(笑)
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在宅勤務で空いた時間を利用して、ウクレレやってみませんか?
在宅勤務の気分転換にピアノを練習しちゃうっていうのはどうでしょう?
最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!