京都のリーマンメモリーズ

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思考の整理学 外山滋比古(著) ちくま文庫

本の紹介です。
 

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思考の整理学 外山滋比古(著) ちくま文庫
 
「刊行から30年、異例の200万部到達!」というコピーが書かれています。
 
この本を読んだのは、今回が初めてですが、外山滋比古さんの本を初めて読んだのは確か中学生の頃だったと思います。
 
図書館の自習室で勉強するために行った時、休憩がてらに本棚を覗いて、手にした本が外山滋比古さんの本でした。
 
随筆のような感じで、とても読みやすいと感じてから、外山滋比古さんの本を何冊か読んだ記憶があります。
 
読解力がつくかもなんて期待もしましたが、何よりも読みやすいという事で読みました。
 
外山滋比古さんはもう95才!になります。
 
「頭を使う人はボケない」を地で行く人だと思います。
 
今回のこの本、薄い本ながら、ひらめく方法や発想法など、とても有益な事が沢山書かれています。
 
中でもとっておきの方法が、創造力が高い時間を1日に2回作る方法です。
 
これは何かと言うと、人間の頭が創造的なのは、寝て疲れを取った後のお腹が空いている状態だと作者は言います。
 
逆にお腹が一杯で眠たい時は、どうしょうもないですね。
 
その状態を2回作るために午前中8時から12時まで仕事して、ご飯を食べて寝て、3時頃から6時頃まで仕事をすると言う方法をとっています。
 
これにはやられたなーと言う気がしました。
 
これをやるには、会社を辞めるしかありません。(笑)
 
作家として行きていくのであれば、この方法だ!と思いました。
 
他にも、いろんなアイデアが載っています。
 
ポイントは以下です。
 
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1日の使い方。昼まで何も食べず、仕事をする。昼ごはん食べたら、また寝て、夕方まで仕事する。
 
朝起きて、床を離れる間の考えが大事。
 
1次的創造を組み立てるのも2次的創造。プロ野球の監督とか指揮者など。
何かを創造する時、カードに書いて並べて、面白そうな順にする。
 
「・・のようだ」はアナロジーの方法
 
セレンディピティとは 目的としていなかったことが副次的に得られる研究成果
潜水艦とイルカの信号
 
積読はなかなか効果的。同じ分野の本を何冊か集中的に読み、理解する。
 
一時的な思いをおいて置く。生木を乾かす様に。
 
読んだらまとめる。まとめないと仕事を残さない事になる。
書いたものを推敲する場合は、音読すると文章の乱れがわかる。
 
平凡な人間は見え透いたことばでも、褒められれば力付けられる。お世辞だとわかっていてもいい気持ちになる。
 
俗世を離れた知的会話とは、まず、身近な人の名、固有名詞を引っ張り出さない事。「・・ではなかろうか」「・・とかんがえられる」と言った表現をもちいていれば、創造的なことが生まれやすい。
 
気心が知れていてしかも、なるべく縁の薄いことをしている人が集まって、現実離れした話をすると、触媒作用による発見が期待できる。セレンディピティの着想も可能になる。何よりも、生生として躍動的な思考ができて楽しい。時の経つのを忘れて語り合うと言うのは、多くこういう仲間においてである。
 
出つくして更に絞り出したものが、これまで夢にも考えられなかったようなアイデア。
 
心理学者スリオは「発明するためには他のことをしなければならない。」と言っている。 
 
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世の中では、働き方改革で、生産性の向上が叫ばれています。
 
しかし、実際の動きとしては、働く時間を短縮する方に力が注がれていて、短時間で付加価値を生む方については、全く対策が出来ていないと思います。
 
作者に習い、思いきって一般企業も昼休憩を3時間程取って見てはいかがでしょうか?(笑)
 
途中で3時間も休憩すると、帰りの時間も遅くなるので、なかなか受け入れ難い制度なのかも知れません。
 
ちなみにスペインでは、伝統的にお昼寝(シエスタ)が普通に行われていますね。
 
あちらの場合は昼間からワインを飲んでますので、効果的ではないかも知れません。(笑)
 
本は薄いですが中身詰まった本だと思います。
 
お勧めの1冊です。