今週のお題「サボる」 ということで、ブログの更新はサボるつもりはなくても、結果、サボっていることがありますね。サボるのか、サボってしまったのか、とらえ方によって印象は変わってきますよね。今回は、そのモノのとらえ方、知覚についてすんごい本を紹介します。(笑)
【1.本書の紹介】
私は、目の前のものを完全に見ていると思っている人はいませんか?
実は、見てるようで、見ていないところがたくさんあるそうです。
見ているのに見えていない?
これはどういうことなのかとても気になりますね。
では、目の前のものをあるがままに見るには、どうしたらよいのでしょうか?
【2.本書のポイント】
集中させて対象を観察するとき、人間は「見えないもの」を観ます。これは決してオカルトめいた話ではなく、人間の脳には「目では見えていないもの」補いながら見ようとする機能があるということです。
創造性やイノベーションがますます求められるいま、個人レベルの知覚を育てることはもちろん、バラエティ豊かな知覚を「組み合わせる」という観点も、重要になってくるでしょう。
人は誰もが創造に駆られ、何かを想像したい欲求を持っている。
異質なもの同士を「関連付ける」という視点。
学習すればするほど、知識を当てはめられるフレームが広がる。(ビルゲイツ)
タスクが複雑だったり不慣れだったり、あるいは本人が多忙だったりして、より高い集中力が求められるような時には、私達の眼の使い方はより一層「探索モード」傾くということです。
観察眼を鋭くすれば、「アイデアを見る眼」も磨かれる。
プラトンは、特別な技術の練習・習慣化をすることで、「真実をとらえる眼」の力も活性化させていくことができると語っているのです。
私は言葉で考えることはほとんどありません。考えが浮かんだ後に言葉にするかもしれないですね。(アインシュタイン)
観察とはとにかくつぶさに物事を見ることではありません。多様な解釈を引き出せるような目の付け所を観ることこそが、観察の真髄なのです。
このような「目のつけどころ」を習慣化している人は、常に他人が見逃すものを拾い上げることができるため、知的生産などにおいても圧倒的な差を生み出すことができるのです。
比喩を生み出そうとする人の脳内では、実行制御ネットワークとイマジネーションネットワークという領域をつなぐダイナミックな活動が見られるのですが、この脳活動はクリエイティブな人に特徴的に見られるものでもあります。
人文科学は、明確な答えがない問いに対して、自分なりの答えを提案していく学問です。
これからの時代に「人間」に向き合う専門家として生きていくなら、2つの覚悟は必要でしょう。 1つ目は、最低でも AI と同じ水準の仕事をしないということです。より質の高い観察に基づいた知覚、柔軟にモードを切り替えられる思考、ハイレベルな「書く能力/話す能力」が求められるようになるのは間違いありません。 2つ目は、やはり教養程度以上には、テクノロジー知識をアップデートしておくことです。
日本の再生を担うのは、深い人間理解に基づいて個々の社会課題とその全体図を鋭く知覚しながら、最先端のテクノロジーを自在に駆使するリーダー達に違いない-そう私は信じています。
【目次】
はじめに 見ているつもりで見えていない私たち
第1章 全ては知覚から始まる-あなただけが見ている世界
第2章 観察する眼-知覚力の源泉
第3章 見えない世界を見る-マインドアイの系譜
第4章 何を観るか-絵画を観察するように世界を見る技法
第5章 どう観るか-資格をブーストする四つの技術
第6章 知覚する組織へ-リベラルアーツ人材の時代
終章 さあ、曖昧な世界で「答え」を作ろう-The Edge of perception
【3.本書の感想】
見たはずものを、見た覚えがない経験ってよくありますよね。
これは、眼が検索モードに入って、必要なモノ以外を覚えないようにしているからなんですね。
私達の生活が、とても忙しくなっているので、どうしても必要な情報のみを取り出そうとしています。
すると、他にも大事なものが見えているのに、それを認識出来なくなるようです。
これは、気をつけないといけませんね。
しっかりと観るためには、検索モードではなく、絵を観察するようにこれは何を表しているのかなという気持ちで、考えながら見ていくことが大事だそうです。
例えば夕焼けを見た時に、キレイだなーと思うことがありますね。
これは、心にゆとりがあって初めて感じることが出来ますが、ゆとりが無い場合、記憶にも残りません。
あるがままの世界をよく観る為にも、少しの時間だけでも気持ちにゆとりを持って自分を取り戻したいですね。
モノの見方や、新しいアイデアを身に着けたいと思う方は是非御覧ください!
【4.関連書籍の紹介】
アトキンソンさんは京都の美を守る会社の社長さんです。
教養を地で行く人といえば、出口さんでしょう
アイデアは乱読からも生まれますというアイデアのご紹介
AIはこの程度のものであるという認識と、子供の読解力が気がかりという本
最後までのお付き合いありがとうございました!