今週のお題「絵本」
絵本といえば、「おしいれのぼうけん」です。あの、ドキドキ感がたまらなくて、何度も読んだ記憶があります。ドキドキワクワクと言えば、ドン・キホーテですね。ドン・キホーテには、特に用事がなくても、ついつい何か楽しいことがあるんじゃないかと行ってしまいます。そのドン・キホーテ創業者が運について教えてくれるというすんごい本を紹介します。(笑)【1.本書の紹介】
【2.本書のポイント】
運の良い人とは「運を使い切れる人」であり、運の悪い人は「運を使い切れない人」あるいは「使いこなせない人」だといえよう。本書で提示する運とは、自らの行動によって機能する「変数」のようなものだと捉えてもらって良い。人生とビジネスにおける中長期的な運であれば、十分にコントロール可能である。「悲観論者」よりも「楽観論者」の方が運に恵まれる。得られる果実を完全に収穫できなかったことを、地団駄踏んで悔しがれる人が、本当に強い勝負師として強に恵まれるのだ。穴の外で起きていることを、全神経を集中してじっと観察しながら、脳が擦り切れるくらい、考えに考え向かなければならない。不確実極まりない現代においては、リスクを取ろうが取るまいが、思わぬ幸運や不運はそれなりにやってくる。悲観論が、世界で声高に叫ばれた。ところが現実にはどうか。楽観シナリオだけが唯一の正解だったことを、歴史は証明している。戦わなければ運は落ちる凋落の要因は色々と指摘されるだろうが、最大の要因は、日本のメーカーが「世界一流」の座に安住して、「戦わないサラリーマン集団」に落ちぶれてしまったことにあるのではないか。何一つとして恵まれているものはなかった。しかし、今から考えれば、そこには「恵まれない幸せ」というものが確実にあったように思う。とにかく独自の個性を光らせて、埋没することのない目立つ店にすることに全力を注げた。間違いなくこれが、私のビジネス運を切り開いた第一歩である。恵まれているが故に、大にして彼らは守勢、すなわち自らのプライドを守るためにチャレンジャーになるのを避けがちになる。だから運がやってこない。人は時間のテストと言う概念を外した瞬間、人間関係における判断基準を見誤り、それが落運に直結してしまうのである。真の利益とは、顧客の信用の積み重ねがもたらすものである。相手の立場になって考え、行動すると言うことである。これが「主語の転換」だ。私は五感をフル動員して、お客様の仕草や行動、心の動きなどを必死になって観察し、潜在ニーズを掘り起こそうとした。そして、お客様が喜ぶ店作りと品揃え、プライシング(価格設定)に徹していったのである。麻雀での必勝法は、相手の細かな表情や目線仕草を逃さず、徹底的にその心理を読み取ることに尽きる。権限移譲は、まさに「神の選択」とも言える僥倖=「集団運」を、その後の私と当社にもたらしてくれた。ビジネスは二社一択ではなく、常に「こちらも立て、あちらも立てる」と言う「AMD」の発想をしないと成功しない。ユニーの成功要因は、まさに「権限移譲」と「個店経営」の手法を取り入れたからに他ならない。自己分析をしてみると、私自身が人間として、また経営者として目に見えて伸びたのも、50歳を過ぎてからだったと思う。自分にとらわれなくなってから向きが変わったのだ。極少数の会社だけが存続して発展し続けることができる。その秘訣は何なのかと言えば、やはりビジョンが明確で、多くの社員がそのビジョンに賛同し、一人一人がビジョンに基づいた行動している。上に立つものに必要な能力とは「組織を動かす力」だと私は思っている。TDLのキャストには、顧客に夢を与えるサービス精神とホスタビリティが求められると聞く。当社のメイトは、それに加え、顧客に利益と楽しさを与える多面的なオリジナリティーが求められる。より創造性と付加価値、社会貢献度の高い業務だと私は認識している。人は信じて頼まれれば、自ら考え、動いてくれるものである。経営者にとって「人格」に勝る能力は無い。ここで言う人格とは、人間への共感力をベースにして、「あの人と共に未来を夢見てみたい」と思わせるような人格のことを言う。当社の店舗では、AIには絶対できないことの集大成を、従業員たちが日夜繰り広げていると言うことだ。少なくともそこには、AIにとって変わられるような業務やパフォーマンスは一切ない。「圧勝」を定義するなら、潜在的な「価値」を見つけて、それをどんどん具現化させ、余地がない位勝ちまくるような状態を指す。周囲の人々に興味を持って理解し、優しさと共感を見せることが、良運を招く最も効果的な方法なのだ。【目次】はじめに ドン・キホーテが起こした奇跡の源泉
第一章 運という未開の大陸に分け入る
第二章 幸運の最大化と不運の最小化
第三章 運の三大条件――「攻め」と「挑戦」と「楽観主義」
第四章 何が運を落とすのか
第五章 最大のキーワードは「主語の転換」
第六章 「集団運」という弾み車
第七章 自燃・自走の「集団運組織」をどう作るか
第八章 圧勝の美学を語ろう
エピローグ 人間讃歌こそが私の生き様
【3.本書の感想】
世の中には、様々なタイプのスーパーがあります。
食品に特化したお店、商品を絞り価格勝負のお店、様々なモノを取りそろえるお店などなどタイプは様々です。
思い出してみると、確かにドン・キホーテは他とは違いますね。
他のお店には、基本的に食材を買うとか、日用品を買うとか何か目的を持ってお店に行きます。
ところがドン・キホーテに行く時は、何かないかなぁ?何か楽しいものないかなぁ?と言うレジャー感覚で出かけます。
行ってみると、なにこれ!面白いなぁ!と言う体験ができる場所になっています。
日常にありながら、非日常が味わえる、それが人々に受けて大躍進しているんだと思います。
他者とは違うことを、そしてお客さんが喜ぶことを愚直にやった結果、2兆円企業に到達できたんだと思います。
この本は一瞬、破天荒な創業者物語のようにも見えますが、実は経営にとって、とても大切なことが書かれています。
創業者自ら苦しみもがいた、その経験の中から生み出した勝利の方程式を提示しています。
これから創業したいと考えている方、小売業の方、何か違うことをしたいサラリーマンの方、是非こちらを読んで、今後の経営の参考にしてください!
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【4.関連書籍の紹介】
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最後までのお付き合いありがとうございました!