京都のリーマンメモリーズ

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【書評】倫理的野心を持て ルトガー・ブレグマン 文藝春秋

10年後のわたしへ「おたより」を

10年後、このまま行けば、サラリーマン人生のゴールを迎えるところかもしれません。青年時代は、坂本竜馬に憧れて、世界を股にかけて活躍するぞ!と思ったものでしたが、特になにするでもなく、だんだんサラリーマン生活の居心地の良さにどっぷりと浸かってしまいました。このままでいいのだろうか?未来を考える時、いつもこの問いが出てきます。そんな中、倫理的野心を持てという、今後人生の歩むべき道を考えるヒントを教えてくれるすんごい本を紹介します。(笑)

【1.本書の紹介】

私たちは、様々な教育を受けてきて、様々なことができます。

 

その能力は、何に使われていますでしょうか?

 

世のため?人のため?自分のため?

 

人間は能力を持ちつつも、お金儲けのために、たいていの才能と時間の無駄使いをしているそうです。

 

それは、お金儲けが簡単ではないので、皆さん、やっとの思いでお金儲けをしているからだと思います。

 

では、そうすれば、その能力を無駄遣いしない人生を送れるのでしょうか?

【2.本書のポイント】

倫理的な野心、それは世界を劇的に改善しようとする意思のことだ。気候変動、汚職、不平等、パンデミック等々、現代社会が抱える難題の解消に、自らの労働人生を捧げようとする意思であり、変化を起こし、真に重要な遺産を次世代に残したいと願うことだ。
 
思慮深く献身的な少数の市民の集団が世界を変えられることを決して疑ってはならない。実際、これまで世界を変えてきたのは、そういう人たちなんだ。
 
行動を起こすには、ある程度の自信が必要だ。自分は変化を起こすことができる、と信じなければならない。レジスタンスの英雄の多くは、幼い頃から意思が強かった。
 
「危険な状況にいる人を助けてくれないか」と頼まれると、ほぼ全員が「イエス」と答えた。
 
発明家は他の発明家に刺激されて初めてイノベーションを起こす。特定のアイディアやデザインが伝播したのではなく、世界に対する見方、言うなれば「姿勢」が人から人へ伝わったのだ。
 
あなたが誰なのかではなく、誰になれるかである。あなたは善良な人だから、良いことをするのではなく、良いことをするから、善良な人になれるのだ。
 
儲かるつまらない仕事に就くために、才能を高値で売って、自分を落としめてはいけない。君たちは人生を捨てようとしている。しかし、まだ手遅れではない。
 
文明人の証は、数字の背景を理解し、涙を流す能力である。
 
できるだけ多くの人や動物を支援する方法を探す。世界最大の問題に対する最善の解決策は何か?最もリターンの大きい投資はどれだろうか?必要とされているのに、まだ設立されてない組織はなんだろうか?
 
自分が何者であるかは、能力によってではなく、何を選択するかによって示される。
 
1つ確かなのは、科学技術の革新は、マララとマンデラとマザー・テレサを合わせたより多くの命を救ってきたと言うことだ。だからこそ、現在、多くの若き天才たちが、無意味なアプリやアルゴリズムの開発に時間を費やしている事は悲劇的に思える。
 
「私は何に情熱を注ぐか?」ではなく、「私はどうすれば最も貢献できるか?」と自問し、自分に最もさわしい役割を選ぼう。
 
歴史を振り返ると、啓蒙的あるいは進歩的となされた人々が、今日では忌み嫌われる習慣を支持した例が目に付く。ここである疑問が生じる。未来の世代は、私たちはどのような慣習を野蛮だと思うだろうか?私たちはいつ歴史の正しい側に立つのだろうか?
 
現代人は善良さのピークに達している、と私たちは考えようとする。驚くべきは、歴史上ほぼすべての文明において、人々が同じように考えていたことだ。例えば、古代ローマ人は、自分たちは高度に進化した民族だと考えていた。
 
一般的な慣習が間違いであることを示す6つの兆候
1 それに対する批判が以前から聞こえていた。
2 「昔からこうだった」と人々が言う。
3 それにまつわる不快な事実から目をそらす。
4 反対する人を憎む。
5 正当性を子供に説明するのが難しい。
6 未来の世代から野蛮だと思われそうだ。
 
今日の変人は明日の賢人になり得るのだ。
 
テクノロジーは世界最大の課題を解決する手助けになる。しかし今、私たちはその裏側に対処しなければならない。私たちの力があまりにも巨大になり、私たち自身と未来のすべての世代の生存を驚かしているのだ。
 
つまり、今、どの問題に取り組めば、まだ間に合うのだろうか?
 
核兵器、AI、バイオテクノロジー
 
倫理的野心の限界ははるか彼方にあり、私たちの多くは、それに近づいてさえいない。そうだとしたら、メッセージははっきりしている。才能を無駄遣いせず、変化を起こすために動き出そう。
 

【目次】

プロローグ 世界一、幸せな脳
第1章 倫理的野心とは何か
第2章 行動のハードルを下げる
第3章 カルトに加わる(あるいは自分で立ち上げる)
第4章 勝つことは倫理的な義務である
第5章 数字に涙する
第6章 善良な人々のためのホグワーツ(魔法学校)に入学する
第7章 世界が必要としているものを見つけて実現する
第8章 命を救おう、今ならたった4999ドル!
第9章 モラル・サークルを広げる
第10章 良き先祖になるために
エピローグ どこまでやれば十分なのか?

 

【3.本書の感想】

私たちは普段、自分の生活をよりよくしようということに必死で、世界でいろんな不都合な事が起きていることを忘れてしまします。

 

例えば、温暖化の問題では、大問題だと理解しつつも、できることは協力しようとしますが、たとえば勤め先を辞めてまで、その問題に取り組もうとはしません。

 

このまま温暖化が進めば、地球上のあらゆる生物に危機をもたらすというのがわかっていても、動きません。

 

どこかに、自分の力の限界と他人事と最初からあきらめているからからかもしれません。

 

実は、人のためにという意味では、まだまだ、遅くないようです。

 

気候変動、汚職、不平等、パンデミック等々、現代社会が抱える難題は多くあります。

 

社会課題に向き合い、自分ができることから始めていくのが、倫理的野心のようです。

 

せっかくの人生ですから、自分の生活を豊かにすることを第一にするのではなく、世のため人のために活動するのも1つの道です。

 

これは、今の生活に生きがいや、やりがいを感じていない人には大きなヒントになるかもしれません。

 

これからの人生を充実させたい人は、こちらをよく考えてみてはいかがでしょうか?

 

この本は、青年の頃抱いていた大志を思い出させてくれます、

 

是非、読んでみてください!

 

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最後までのお付き合いありがとうございました!