京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】世界のトップコンサルが使う 秒速で人が動く数字活用術  小早川鳳明 PHP

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なんと、このブログに、著者自ら新刊レビューのオファーがありました!

 

著者直々の依頼だからといって甘い事を書いていると、いつも読んで頂いている皆様に、本当の本の価値がわからなくなってしまいますので、いつも以上に、厳しい目でみてみたいと思います。

 

今回はあえて辛口でコメントしてみます。

 

この本は、とても役立つ本です!(笑)

 

 

 

【1.本書の紹介】 

著者は外資系コンサルを経て、現在は企業価値向上の専門家です。

 

多数の経営改革、企業買収から得られた経験を元に、とてもわかりやすく人が数字で動くコツを紹介しています。

 
特に、ビジネスマンの方で上司を動かしたい人や部下に動いて欲しい人。

 

どうすれば動いてくれるのかここに書いてあります。

 

組織の中で、人を動かすことに苦労している人にとっては、目からウロコの本になると思います。

 

上司や部下に動いて欲しいと思う時、言葉でいくら説明しても伝わらないことは、誰でも経験している事だと思います。

 

それは、言葉では、なんとなくそうかも知れないと思いつつも、はっきりとイメージできないので、理解できないからです。

 

この本では、相手に理解してもらうためのツールとして、数字とグラフが登場します。

 

どのように使えば人は動くのでしょうか?

【2.本書の紹介】

新しい働き方の中で、自身の企画を説明して経営陣を動かしたり部下を動かすには、これまでの人間味のある信頼関係に頼らず、五感での説得にも頼らないスキル(人が動く数字活用術)が必要となってきたのです。


膨大なデータの中から、目的に合わせて効率的な情報を選び出し、その情報を使って、周囲の人間やステークホルダーを動かしているのが、組織を動かすことができる経営者なのです。


「人が動く数字活用術」とは
其の1 いかに他人を納得させ、他人に行動変容を促せるかに特化した数字の活用術
其の2 あなたの提案に反対する上層部や、あなたの指示に懐疑的な部下に対して利用する数値の活用術
その3 部署の年間計画承認・来期予算承認・新規プロジェクトの実施承認を経営陣から取得したいとき、今よりももっと精力的に部下に動いてもらいたいときに効果を発揮する術


危機感を煽るために、データをグラフ化する「基準値を下回っているから動いてほしい」と伝える

 

悪い例

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良い例(担当者が危機感を覚えるグラフになっている)

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データのグラフ化を考える際に重要なのは、自分の主張できるだけ強く表現できるビジュアルを選ぶことです。

 

悪い例

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良い例(グルーピングとラベリング)

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グルーピングとラベリングにより、明確な根拠を示しながら端的に経営陣に提案できれば、経営陣があなたの提案を承諾する可能性は高まることでしょう。


動いて欲しい相手の危機感を煽るためには、「昔より悪化した」事実を伝えよう

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要素分析を行い、悪化している要素(客単価と回転数)を特定したうえで、部下に指示を出すと、彼らは動いてくれる


ラベリング(○をつける基準)の工夫をすれば、自分に有利なメッセージを発信できる!!


会社の上司や先輩・専門家など、他人が話していたことを書き出すだけでは、いつまでたってももれが生じていないかどうかの確証が持てず、全体像を捉えることはできない
どんなに自分が思いつく限りのアイデアを頑張って書き出したとしても、それはMECEに考えたとは言えない


規模、成長性、収益性、認知度、満足度など、検討している事項に合わせて様々な塾を設定した上で、どのセグメントが優位なのかどのセグメントが優位なのか、セグメント間で比較する


MECEの考え方を反映したロジックツリーを作り、プレゼンをすると、相手の疑問に的確に答えることができ、相手を動かすための説得力を高められるようになる

 

確かなデータが存在しない場合に、フェルミ推定を用いてデータを作り出すのが有効な活用方法です

【目次】
緊急提言
まえがき
第1章初級編10秒で説得できる!数字の見せ方
第2章中級編データに物語を加えて深い同意を引き出す
第3章心構え編はるかの前にデータの選び方・作り方を見直す
第4章上級編相手に反論させない実践型ロジカル数字術
あとがき

 

【3.本書の感想】

グラフの作り方1つで、説得力がこれだけ違ってくるという事に驚きました。

 

これ知らないと負けちゃうよ!

 

いや、もう負けているのかも・・そう思ってしまいました。(笑)

 

今までは、人を説得できないのは、情熱が足りないからだと思っていました。

 

何度も何度も情で訴えるのではなく、この本に書いてあるように、上手にグラフを使いながら相手に状況を理解してもらえれば、1発で理解してもらえると言うことがわかりました。

 

グラフの加工には工夫が必要で、どういうふうに見せるかというセンスはその人によって異なると思います。

 

しかし、この本に載っている事例を参考に少々訓練すれば、人を説得できるビジネスマンになれると思います。

 

この本には、とても分かりやすいグラフが載っています。

 

上司や部下に説得する必要がある企業幹部の方、経営企画の方、ブログでグラフを使って何かを訴えたい方にはとてもお勧めの本です!

 

是非ご覧下さい!

世界のトップコンサルが使う 秒速で人が動く数字活用術

 

【4.関連書籍の紹介】

こちらもなかなかお勧めの本です!

www.fukuikeita21.com 

 ビジネス書をもっと感じたい方はこちら !

www.fukuikeita21.com

最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!

 

【5.著者よりコメント頂きました!】

著者の小早川鳳明さんからコメントとリツート頂きました!

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小早川鳳明さんありがとうございました!