さあ、前回に引き続いてまいります!
皆様よりご応募頂いた、気になる本、オススメしたい本を紹介するリクエストウィークです!
【1.本の紹介】
第2回目はこちら、
「灯し続けることば 大村はま著」です!
【2.リクエスト頂いた方のご紹介】
こちらはたまさんのリクエストになります。
たま id:tamacafe さん:私のおすすめ本はたくさんありますが、まずは「コルチャック先生のいのちの言葉」大村はま「灯し続けることば」レイチェル・ナオミ・リーメン「失われた物語を求めて」、最後にアニータの「喜びから人生を生きる!」あたりでしょうか。
素晴らしい本のオンパレードですが、この中からとっておきの1冊を選ばせて頂きました。
たまさん、はまさんの本ありがとうございました!(笑)
ちなみにたまさんのブログはこちらになります。
日々のトピックスをユーモアのあるイラストと共に楽しく紹介されています。
【3.本の内容】
著者は中学校や高校の教壇に52年間に立ち続けた国語の先生です。
国語学者としても活躍し、教師の間では知らない人はいないと言える程、教育界伝説の国語教師です。
手作りの独創的な教材で子供たちの勉強への意欲を引き出した事でも知られています。
この本を読むと、教育に打ち込むその真摯な態度が心を打ちます。
それぞれ、短いお話の中に、教師としての考え方や心得ておくべき事が語られています。
教師だけでなく、子を持つ親に対しても、子供に対する心構え、考えるべき点などを教えて頂けるそんな感じがします。
これを読むと、日本にはこんな素晴らしい先生がいたんだなーと大変嬉しく思います。
【4.本のポイント】
教師という職業の拠って立つものは何か。子供に一人で生きていける力をつけること、そのための技術を持っていることでしょう。それを忘れた「いい人」ではちょっと困るのです。
子供はほめることが大切です。でも、いいことがあったからほめようというのではなく、ほめることが出てくるように、ほめる種をまいていくことを考えたいと思います。
いくらベテランであっても研究する態度を失った教師は、どんなに優しい声や手練手管を使ってみても子供の気持ちをつかめません。
生徒が、自分の力で頑張ってできたという自信から、生きる力をつけるように仕向けていくことが、教師の仕事なんだと思います。
上手に、子供の気が済むように持っていく演技のしかたを、教師は身につけなくてはなりません。
変化があると、子供はいきいきしてきます。新鮮というか、眠ってない状態になります。
子供がダメなのは、どんなに言い訳をしてみても、やはり教師の不始末のせいなのだ、と自分に言い聞かせていました。それは職業人としての教師の責任なのです。
かわいいとか、かわいくないとかの世界ではないのです。教えることが忙しくて、そんなことを思っているひまがないのです。
子供がそのとき、興味を持つべきことに興味を持つように連れて行く、指導する、それが教師だと思います。
持っている力というのは、使い切った時に伸びるもののようです。大してない力でも、ありったけ使うと、またどこからかわいてくるのです。
いいお話をするのが一番です。話に引き込まれると、子供は少し前に乗り出したような形で、腰がピンと立ってきます。自然に姿勢が良くなっている、これが教師の技術です。
戦後の教育で最大の失敗は、教師が教えなくなったことだと、私はつくづく思っています。「子供の個性・主体性を尊重する」ということばが、「教える」ことを背後に押しやっていったようです。
自分のことを「私は一生懸命やった」というのは、人の批判をうかがって自分を鍛えていこうとするひとの言葉ではない、甘い言葉のような気がします。
子供は新鮮さに感動します。私自身が、新しいものへの小さな不安と期待を持ちつつ、子供に向けて、その教材を提供している、それが子どもを動かすのです。
「優も劣も」といったときに、どうも教室では「劣」のほうに重みがかかってしまい、子たちの面倒をみることで教師が満足して、「優」の子を退屈させてしまうことが多いようです。それが教室の魅力を失わせているのです。
誰よりできたできない、そんなことが気になるのは、教師にも子供にも、余裕と言うか隙間のようなものがあるからだと気づいたのです。
小言でなく、具体的で必ず成功できることを適切に指示できてこそ、教師ではないかと思いつつ暮らしてきました。
字を書くことだけではなく、話をするときでも、何かのお稽古をする時でも、「少し良くしたい」と意識してやっていくと、少しずつ少しずつ成長していくもののようです。
「この子たちは自分をはるかに乗り越えて、未来の国を作っていってくれる人なんだ」そういう敬意を持って、子供という宝物に接していかなくてはならないと思います。
私はいろいろな案があってこそ、ないように見える素晴らしさが心にしみました。案はいくら練っても練りすぎることはないということ、それは何でもないように、重い感じにならないようにして、気軽に聞いてもらうためには何倍もの苦心がいることを知りました。
【5.本の感想】
学校の先生の話かと、油断して読んでいると、ズバズバと心を刺されます。(笑)
自分に当てはめてみると出来ていない点も多く、痛いところを突かれたそんな感じを受けます。
大村先生は、当時の教師の中でもスーパーマン級だったと思います。
とてもレベルの高い人ですね。
教師の本分は何か、その為にどうあるべきかということを真剣に考え、行動していた事がよく伝わって来ます。
大村先生の持つ技術、そして志が素晴らしいです。
タイプは違いますが、夏目漱石などもそうだと思います。
夏目漱石の小説を読めば、どれほど博学であったかが理解出来ます。
指導方法までは知りませんが、こんな先生ばかりなら、日本はもっとすごい国になったんじやないかと思ってしまうほどです。
もし、この先生達がいたら、今の学習塾は入る隙間がなかったのではと思います。
文科省、教育委員会などお上の指示に従わざるを得ず、平等な教育が求められる中で今の先生は、自分で工夫したオリジナルな教材で教えるという事が難しくなりました。
しかし、学校の先生、特に公立の先生達には、志を持って未来の日本を担う子供たちをしっかり育てて欲しいと思いました。
先生に頼るだけでなく、自分も親としての気づきがありました。
この本は、とても良い本です。
この本は、先生、指導者、親は読んでおくべき本です。
特に先生、国語の先生は必須です!
【6.無料本のご紹介】
現在、著者の野口さんが全国の学校の先生に向けて献本をされています。
こちらは先生限定ですが、これからの時代を生きる子供たちには必要な知識ですので、是非学校に置いてください!
こちらは、何でも実験、やって見よう!という本です。
時代を変える仕掛け人のお話なので是非読んでくたさい!
キンドルで無料でもらえます。
新品を買うとしても390円+税です!
なんと、この値段設定も実験の一つなんです。詳しくは本書をご覧下さい。
こちらは「新しい企業のかたち」の姉妹本「新しい副業のかたち」をプレゼントしてくれます。本当に、タダで貰えます。
くわしくはこちらに書いてありますが、私も頂きました。
興味のある方はお早めにどうぞ!
最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!