京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】健康になる技術大全  林英恵  ダイヤモンド社

今週のお題「何して遊ぶ?」

わりと近所ですが、京都の嵐山に行ってきました。もう、観光客でいっぱいでした。コロナの頃は閑散としていましたが、今はすっかりコロナ前の状態に戻って混雑しています。手軽に飲食できる新しいお店も増えて、食べ歩きを楽しんでいる人が多かったです。観光地に行くと、おもわず美味しそうな食べ物を買ってしまいますが、気をつけるべき食べ物もあります。健康になるための食べ物を教えてくれるという、すんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

健康になるために、みなさんは何に気を使っていますでしょうか?

 

健康になるためには、食事、運動、睡眠など気をつけるべきところがたくさんありますね。

 

健康は、食事だけ、運動だけ、気をつけて維持できるものではありません。

 

いろんな面で気をつけて、初めて健康になります。

 

さて、健康になるためには、何に気をつけたら良いのでしょうか? 

 

【2.本書のポイント】

幸せや自分が生きる意味を見出しながら、より満ち足りた状態で生きることこそが、これからの本当の意味での健康です。

 

健康に影響を与えるのは、職業や収入、教育年数といった社会経済的な状況を含む環境要因が一番大きい。

 

健康に良くないものは、「楽しい」「面白い」「気持ちがいい」「美味しい」などのポジティブな感情や快感、刺激を与えるものが多い。

 

新しい習慣を身につけるには平均で2ヶ月ちょっと、人や習慣化しようとする行動によっては、8ヶ月程度かかることもあります。

 

習慣の4つのステージ

①決意(その行動をするという明確な意図を形成する)

②行動( 決意を実行に移す)

③行動の繰り返し( 日々同じ行動を繰り返す)

④習慣の形成( 行動が自動的に繰り返されるようになる)

 

やめたい習慣がある人は、「~をしない」のではなく、その行動を「~する」として、新しい能動的な行動に変換した上で、習慣作りの戦略を立ててください。

・スナック菓子を食べるのをやめる→お腹が空いたら果物を食べる

・食べ過ぎない→ゆっくり噛んで食べる

 

自分にとって楽しいことと、気乗りしないことを組み合わせる。

・30分家の周りを歩いたら、大好きなテレビ番組を見る。

 

セルフコントロール(自制心)は、限られている。筋肉と同じで疲れていくし、休むと復活する。

 

新しい習慣を作ることは、新しい生活、そして人生を作ることです。

 

日本人の死因リスク トップ10に、食生活由来のものがいくつも含まれています。

 

じゃがいもをフライドポテトとして食べている人ほど、糖尿病や高血圧を患いやすい。

 

ブルーベリーやいちごなどのベリー類や、グレープやレーズン、りんごを食べる人ほど、糖尿病のリスクが低い。

 

今の時点では、分からないことも多いココナッツオイルですが、健康にマイナスに働く可能性が指摘されている。

 

アルコールは、喫煙や高血圧に並び、世界で7番目に死亡と病気に貢献している原因。

 

お酒の良し悪しの判断には「何を一緒に食べるか」に関して注意が必要です。

 

普段週1日以上お酒を飲む人の場合、休肝日が週1~2日ある人は、飲酒量に関わらず、がんや脳血管疾患による死亡リスクが低下していました。

 

飲む量を控えたい場合は、グラスのサイズを小さくすることで、飲む量も減る可能性があります。

 

喫煙者などの特定のグループでβカロテ(チ)ンのサプリメント服用すると、肺がんの発生率や死亡率が上がる。

 

健康のためにやらなければいけないことは「運動」ではなくて、「体を動かすこと」なのです。

 

体を動かすための習慣作り

① 楽しい・嬉しい・面白いを味わう

②目標を持って記録する

③スポーツのコミュニティに所属する

④どんなに忙しくてもルーチンはやめないこと

 

睡眠の個人レベルでできること

①起きる時間を一定にする

②口に入れるものに気を配る

③心地よく眠れるための体を動かす習慣を作る

④心を落ち着ける儀式をする

 

ストレスがあることで、タバコやアルコールの摂取量が増える。

 

短期間に起こり、何か障害を乗り越えたりするために力を発揮するストレスのことを「ユーストレス」、一方、長い間続く、過剰なストレスで、受け入れられたり乗り越えようとする力さえも奪うようなものを「ディストレス」と表現する。

 

自分なりのリラクゼーションや、体を動かすことなど、ストレスに対応するための方法を持っておく。

 

人とのつながりはストレスの軽減に役立つことが多いので、つながりの力を活用する。

 

日々の習慣作りにおいて、感情は2つの観点から重要です。

1つは、感情が、何かするための「きっかけを作る」意思決定に直接影響を与える点です。もう1つは、感情が、習慣を「維持する」ための意思決定に影響を与える点です。

 

「誇り」は定期的な運動、食事、性生活などの分野で、健康的な生活を送るために鍵となる感情の1つ 。

 

「感謝」とは、学術的に説明すると「自分にとって何が価値のあるもので、意味のあるものかを理解・認識すること 」

 

「感謝」の気持ちは、より良い睡眠の質や睡眠の長さ、体を動かすことに関連することがわかっています。

 

私は、緊張する場面や、イライラするようなことがあると、まずはゆっくりとした深い呼吸を行います。

 

もし今持っているものに感謝することができなければ、これから出るものに対しても感謝することはできない

 

悲しい映画を見た人は、ハッピーな映画を見た人よりも、不健康なもの(バターのポップコーンとチョコレート)をより多く取る傾向がある。

 

女性の皆さん、性的に興奮した男性の「愛している」は、2割増しの可能性があります。気をつけましょう。

 

感情は健康的な習慣づくりの土台。

 

健康的な習慣を作ることは、自分の命を大切にすることです。

 

「プライド(誇り)」や、「感謝」の気持ちを持つことが、健康にとって最も良い働きを持つ感情。

 

【目次】

はじめに  

第1章 エビデンス

    科学とは思ったより白黒はっきりしていない
第2章 行動

    健康的な行動ができなくても、あなたがダメなわけじゃない
第3章 習慣

    できるだけ苦労せずに「良い習慣を身につける技術」
第4章 食事

    健康になるための「食事」の技術(エビデンス的に食べた方が良いもの・悪いもの)
第5章 運動

    運動だけが体を動かすことではない(「体を動かす」ことの意味)
第6章 睡眠

    プロフェッショナルな眠り方と休み方
第7章 ストレス

    ストレスに負けずに心を休める方法
第8章 感情

    感情が健康を作る
おわりに

健康について考えることは、自分の命や、人生と向き合うことでもある

【3.本書の感想】

健康になるための本はたくさん出版されていますが、ここまで多面的に詳しく最先端のエビデンス(科学的根拠)を元に書かれている本はありません。

 

健康と言えば、食事、運動だと思いますが、習慣やストレス、感情までカバーしている本は初めて見ました。

 

この本は、構想から7年を経て完成しています。

 

長期に渡り準備をしただけあって、参考文献を含めると、約500ページに及ぶ長編健康啓発読本になっています。

 

最先端のエビデンスから書き上げた本書を元に、食事や運動などの計画を立てると、一番良い効果が得られると思います。

 

健康本をお探しでしたら、鮮度、価格、ボリュームを考えると、この本が一番お得な本だと思います。

 

人生100年時代に向けて、健康面における座右の書となるかもしれません。

 

盛りだくさんで中身の詰まった本ですので、是非じっくりご覧ください!

健康になる技術 大全

 

【4.関連書籍の紹介】

読みやすい文章を目指して、天狼院書店のライティングゼミを受講しています。

今回、記事がメディアグランプリに掲載されました。

フィードバック担当者のコメントです。

面白かったです! 冒頭のつかみが最高でした。なるほど! と思え、その後の話にもすんなり入っていくことができました。またテンポよく書かれていて、つい行ってみたくなるような記事になっていたと思います。

記事はこちらです。

tenro-in.com

健康のためには筋肉が大事です。

www.fukuikeita21.com

何が良くて何が悪いか。こちらに全部書いてあります。

www.fukuikeita21.com

空腹は最強の武器みたいです。

www.fukuikeita21.com 

 

シリコンバレーチックな習慣術はこちら

www.fukuikeita21.com

サウナで頭の中をスッキリさせてください。

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世界一受けたい授業で紹介されました。

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体にいいモノを食べましょう。

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食料品企業はこういう事をしっているから儲かるんですね。

www.fukuikeita21.com

最後までのお付き合いありがとうございました!