【0.御礼】
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【1.本書の紹介】
フィンランドといえば、何を思い浮かべますか?
わたしは、サウナです。(笑)
これほど、サウナが愛されている国を他に知りません。
そして、日が照らない、そして寒さの厳しい冬の存在ですね。
以前仕事で、冬に東北地方を回って感じたことですが、雪が積もって移動が不自由な状態になると、人はお互いに相手のことを気遣い、優しい気持ちを抱くようになる気がしました。
一部例外はあるようですが、厳しい冬を経験している地域の人々は、そんな優しい気持ちを持っていると信じたいと思っています。
さて、北欧の国フィンランドの幸福度NO1の理由はどこにあるのでしょうか?
【2.本書のポイント】
どんな環境で生まれ育っても、どんな地域に住んでいても、教育や福祉サービスの機会が平等にあって、最低限の生活は保証されている。
人生の始めから終わりまで一貫して安定していて、そこから生まれる安心感が幸せにつながる。
私も、フィンランドの自然とゆとりに幸せを感じている一人だ。
フィンランドに暮らすと分かるが、フィンランド人も仕事や勉強に忙しく、家事に趣味にとやることがたくさんある。それでも「人間らしい生活できる」と、フィンランドに住んだことのある日本の友人たちが表現する通り、全体的にバランスがとれている。
フィンランドをよく知っている私でも、驚かされるスピードで働き方がより柔軟に変わっていると感じさせられる。
フィンランドでも休憩時間をいかに効率的に取るかが考えられてきた。その一つの例が、「タウコユンパ」。タウコは休憩、ユンパはエクササイズの意味である。
職場で2~3分のエクササイズを、一日3回アプリを通して半年間体験してもらったところ、明らかに座りっぱなしの時間の減少に繋がった。そして仕事の疲れからの回復促進、体の緊張や痛みの緩和、エネルギーの増進、疲労や物忘れの緩和といった効果を生んだ。さらに生産性も上がったことで組織にとっては経済効果もあり、参加者にとっては皆で一緒にエクササイズに取り組むことで一体感も高まったそうだ。
在宅勤務やフレックスが増えた今日ではあるが、やはり直接合わせてコミュニケーションを取る重要性も見直されている。だからこそ分かることや、生まれる化学反応もある。そこで、いかに快適で、来たくなるようなオフィスやコーヒールームにするかというのも、考えられるようになってきた。そのための改造には社員の声も多く取り入れられていて、みんなが望む空間づくりに組織や企業も努力している。
仕事を高める活動は法律でも決められているものなので、雇用主、人事、各社員が協力して計画、実現される。
会社は利益を生み出す必要があるが、社員一人一人が心身共に健康的な状態であることが、会社組織としてもプラスに働く。
移り変わりの激しい現代では、新しい物事を生み出していくことが必要で、イノベーション、創造性や革新性が求められる。それには社員や職場のウェルビーんぐが充実していることが必須で、それがあるからこそ仕事に集中し、新たなアイディアもわいてくる。
歓迎会やお別れ会、誕生日といった行事を大切にしつつも、プライベートの時間を犠牲にさせない。
仕事を終えた後にみんなで飲みに行くというのは、ほとんどない。
部内のコミュニケーションを活性化させたいのであれば、休憩時間に話をしたり、ランチはともに食べたりするなど、勤務時間内にできるだけ進ませるのがフィンランド流だ。
フィンランドでは社内にサウナがある事も多いが、仕事終わりにそのサウナの中で話したり、交流するのも社内コミュニケーションのひとつである。
新聞記者や雑誌記者をしているフィンランド人の友人たちに聞いてみると、「確かにスクープや独占ネタは興味があるが、就業時間以外に自分のプライベートの時間を犠牲にしてまで、出かけようと思わない。趣味に、家庭に忙しいのだからそんな暇はない」という答えが返ってきた。
統計によると、フィンランド人が平日にスポーツをしている時間は世界でもトップクラスだという。それも、定時で帰れる時間のゆとりと、身近に散歩やジョギングに適した自然がたくさんあるからだ。
18時過ぎに帰ってくる父は、家庭を大事にしない父親失格の人
フィンランドサウナの魅力は、サウナ部屋の木の香りに、ヴィヒタ(白樺の若い枝を重ねたもの)のさわやかなアロマの香り、さらにロウリュ、そして外気浴だろう。
サウナは唯一、素面でも知らない人と気軽に話ができるところ。
フィンランドの法律によれば、夏季休暇は12勤務日以上の連続した休みを与えなければならないとなっている。
効果的な休みの取り方とは、どういったことか。フィンランドの労働衛生研究所の研究者は、まず日常生活で疲れた体と心の回復をすることが大切だという。そのために効果的なのは休暇中にいつもと違ったことをすることであると語る。
フィンランドにいると、休みを取ること、そして効率よく休みを取って日々の疲れやストレスを解消することの重要性を感じる。それには、職場や上司の理解や柔軟な対応も求められる。でも総じて、フィンランドにいると「人間、休みは必要」と皆が理解しているのがとても心地いい。
「勉強してどうするの?」と聞くと、「引き出しは多く思っていたいから」と答えが返ってきた。
とにかくウジウジ考えているよりは、行動あるのみ。自分で情報を集め、常識や型にとらわれず、自由に行動する事の大切さをフィンランド人から学んだ。
フィンランド人は、相手に選択肢を与え、自由な時間と空間を与えることが最高のおもてなしであると考えている。
幸福度ランキング一というのは、私にとって納得いくものだ。どんなに忙しくても家族やプライベートに費やす時間がある。美しい自然と触れ合う機会も時間もある。経済状況に大きく左右されること泣く、学びたい人が学びたいときに学べる。ウェルビーイングを考え、「休む」ことができる。生まれ育った環境に関わらず、研究者や政治家、医師など望む職業に就くことができる。
【目次】
はじめに
第1章 フィンランドはなぜ幸福度1位なのか
第2章 フィンランドの効率のいい働き方
第3章 フィンランドの心地いい働き方
第4章 フィンランドの上手な休み方
第5章 フィンランドのシンプルな考え方
第6章 フィンランドの貪欲な学び方
終わりに
【3.本書の感想】
4時に終わると聞くと楽そうに聞こえますが、実は、そうではなくそのあとには家庭の仕事や趣味など、やることがたくさんあります。
日本人、特に昭和のお父さんがやりがちな、仕事が終わったら、ビール飲んでテレビで野球を見て寝るというイメージではありません。
よくよく考えてみると、日本でも、小さいお子さんを育てながら、働いている人はフィンランド人と同じようにハードな生活をしているのではないでしょうか?
決まった時間に帰らないといけないので、仕事は何が何でも時間中に終わらせる。そして、子供のお迎え、お買い物、夕飯作り、子供の世話、ついでに旦那の世話。
目まぐるしい一日を過ごしていると思いますが、これを男性女性関係なく、国全体で活動しているのがフィンランドというイメージです。
子供の世話をしなくていい人は、勉強や趣味やスポーツに熱心に取り組みます。
家事を含め仕事以外にも熱心に取り組む結果、能力が向上して、生産性が高まるのだと思います。
面白いと思ったのが、勤務時間中の交流時間であるコーヒータイムです。
フィンランドでは、勤務時間中にそのコミュニケーションの時間を確保しています。
日本では、飲み会がなくなれば、お互いを知る機会がほとんどないと思いますが、勤務時間中にその時間を確保している点は素晴らしいと思いました。
日本では、お酒を飲まない若い人達が増えているので、これからは、コミュニケーションの形を変えないといけないと思います。
フィンランドでは、社内にサウナがあるのも珍しくないそうです。
どんな国やねんと思いますね。(笑)
個人的には、ただただうらやましいです。
この本には、良い悪いではなくありのままのフィンランドの常識が、大変わかりやすく詰め込まれています。
日本の働き方は、いまだに昭和時代を引きずっていると思います。
もちろん昭和時代にはいい事もありましたが、良くない慣例はさっさと改める必要があります。
働き方改革をお考えの経営者の方、担当者の方、働き方の未来はここにあるかもしれません。
是非一度、読まれる事をお勧めします!
【4.関連書籍】
フィンランドは、隣国がロシアであるという運命を理解できます。
ドイツ人も仕事を効率的に済ませます。
仕事が遅いな~と感じている方はこちらをどうぞ!
フィンランドの幸福度世界NO1に、サウナが貢献していると思います。
【5.今週のお題】
今週のお題「サボりたいこと」
コロナ以前に比べるとリモート勤務の機会が増えて、通勤というというプレッシャーから解放されることがふえました。しかし、通勤は大事な運動時間だったことが判明して、リモート勤務の時は散歩やジムに行くようにしています。通勤とは異なり、わざわざ感があるので、これをサボりたいなと思う事しばしばです。
こちらの本は、今週のテーマに近いですが、こんな技術があったらいいなと思いませんか?
最後までのお付き合いありがとうございました!