今週のお題「今月の目標」
京都には、コロナ禍以前はいつも行列が出来ていて、とても美味しいと評判の国産牛ステーキ丼専門店「佰食屋」があります。今月の目標は、そのお店に行って、ステーキ丼の写真を撮ることです。今回は、「売上を減らそう。」という、もしも営業マンが言ったならフルボッコにされそうな題名をつけた、新しい働き方を考えさせられるすんごい本を紹介します。(笑)
【1.本書の紹介】
経営者であれば、売上を最大限上げることを至上命題としているのが当たり前だと思います。
売上を上げて、事業を大きくしていくというのが、経営者の理想であり野望でもあると思います。
それを象徴するように、スーパーダイエー創業者の中内功氏は「売上がすべて癒やす」と言って、安さを武器に事業を急拡大させたことは有名ですね。
ところが、この考えとは全く逆の発想をする経営者が現れました。
重要視した軸は、売上ではなく社員の幸せです。
社員の幸せを軸にして、事業が上手くいくのでしょうか?
【2.本書のポイント】
・働き方サービスを極限まで絞ることで売上をあげているお店
・働き方の形は自分の人生に照らし合わせて決めることができる
つまり、どれだけ儲かったとしても、「これ以上は売らない」「これ以上は働かない」あらかじめ決めた業務量を、時間内でしっかりとこなし、最大限の成果を挙げる。そして残りの時間(人生)を自分の好きなように使う、ということ。
飲食店関係者だけでなく、すべての働く人たちに、この2行に集約された佰食屋のビジネスモデル、働き方のすべてを共有したい。
1日に販売する数を決めて「早く売り切ることができたら早く帰れる」、となったらみんな無理なく働けるのではないか、と思った。
100食限定というビジネスモデルが生み出したもの
メリット1 「早く帰れる」退勤時間は夕方17時台
メリット2 「フードロスはほぼゼロ化」で経費削減
メリット3 「経営が究極に簡単になる」鍵は圧倒的な商品力
メリット4 「どんな人も即戦力になる」やる気に溢れている人なんていらない
メリット5 「売上至上主義からの解放」よりやさしい働き方へ
みんなが、売上を追いかけてうまくいっていないのなら、もうそれを追いかける必要なんてないんじゃないか。
佰食屋では「営業時間」ではなく「売れた数」を区切りにしている。
「まだ空が明るいうちに仕事を終える」のが、どんなに嬉しいことか、そして、どんなに難しいことか。
人生の幸せが何で決まるか。わたしが一番大切だと考えているのは「自己決定権」です。
愛にはお金がかかりません。手間がかかります。従業員達が自分の判断できちんとそれを考え、実行できるか。その手間は愛だ、と教えることが、私の仕事だと考えています。
できるだけみんなが楽しく、ストレスなく働くために、目の前のお客様に喜んでもらうために、「売上目標」は、じゃまなのです。
佰食屋は、これまでの暮らしで疲れた人、傷ついた人が羽を休めるような場所。「やらなくてはいけないことに追われる」毎日から、「やりたいことができる」毎日へ。 時間と心の余裕を取り戻すことで、その時間の尊さ、何気ない毎日を送れることのありがたさを感じることができる。これからの生き方、働き方をじっくり考えることができる場所です。
経営者が「これでいけるだろう」と数字ばかりを追って、現場の人の人件費を切り詰めるのではなく、いつも現場第一で考える。従業員がゆとりを持って楽しく仕事できるような体制を整える。そのために、つねに従業員からの声に耳を傾ける。それこそが、経営者としての責任だと思うのです。
就業時間内に利益が出せない事業なんてやめてしまえばいい、と思います。
なぜ佰食屋が、そこまで従業員を大切にするのか。それは、自分が従業員だった時、経営者にそう考えて欲しかったからです。
佰食屋には、クレド(行動規範・信条)があります。「会社は明日の責任を。みんなは今日の責任を。」
世の中がイメージする「仕事ができる人」は、手際が良い反面、ちょっとした軋轢を生む危険もはらんでいます。
言われた通りのことをやりたい、9時~17時の決められた就業時間内でやるべきことを丁寧にやり切って、家に帰って家族とご飯を食べる。そんな、ごくごく平凡な働き方が、評価されず、望んでもいない過酷な労働状況に追い込まれていくのは、あまりに酷です。
私たちがやりたいのは、単にいち事業として佰食屋1/2を成り立たせることではなく、全国各地に幸せな家族を増やしていくこと、幸せだと感じられる時間と心の余裕を持った人を増やしていくこと。
今のあなたは、あなたが積み重ねてきた月日とあなた自身の選択によって形作られたものだということです。自分なりのやり方で生きてきた。その結果が、今の自分そのものなのです。もしあなたが、今の自分が置かれた状況に不満を持っているなら、これまでの自分のやり方自体を疑ってかからなければ、変化は訪れません。絶対に。
「成功の秘訣は?」と聞かれることがあります。その問いかけに、いつもこう答えます。「何回失敗しても、成功するまで諦めなかっただけです」と。
【目次】
はじめに
第1章 超ホワイト企業「佰食屋」はどのようにして生まれたのか
第2章 100食という「制約」が生んだ5つのすごいメリット
第3章 佰食屋の労働とお金のリアルな実態
第4章 売上を目標にしない企業は社員になにを課しているのか
第5章 佰食屋1/2働き方のフランチャイズ
【3.本書の感想】
必要な売上を決め、それ以上の売上を求めない。
早く予定数を売り切れば、早く仕事を終えて早く帰る。
そして、自分にとって当たり前の幸せな生活を送る。
社員の幸せを基本に事業を組み立てている、その発想が素晴らしいと思います。
企業は利益の追求のためにある、そんなことが当然のように思われていて、人の幸せは二の次になっていたと思います。
人はなぜ働くのか?
不幸になるために働きたい人はいません。
たくさん働いて、たくさん給料をもらいたいという考え方から、過重労働につながり、精神的肉体的に不満足な生活につながっているように思います。
経営者はどうしても利益が出ると、従業員に還元するよりも保留したがります。
それは、不況に備え、企業の存続、従業員の給料の保証を優先して考えるからです。
経営者は従業員の事を考えていない訳ではありませんが、従業員の普段の頑張りに対する納得感の違いから不平感が出ているのかもしれません。
この著者である佰食屋の経営者は、なによりも従業員の幸せな人生を一番に考え、実行していることが、他の企業とは違うと思います。
この本は、飲食店経営者の方はもちろん、私のように企業に務めるサラリーマンの方にとっても、幸せな人生、働き方、ビジネスのアイデアを考えるキッカケを作ってくれる本ですので、是非、御覧ください!
【4.お店訪問】
京都も緊急事態宣言が解除したということで、10月1日から佰食屋が営業再開することになりました。
このお店は以前から常に整理券を求める行列ができるお店でしたが、コロナの影響で、観光客、特に海外からのお客さんが減っているので、最近は利用しやすくなりました。
いよいよ、営業再開!
これは行かなきゃ!
という訳で行ってきました。
場所はこちらをご覧ください。
京都市の人以外は、パッと分かる場所ではないかもしれません。(笑)
JR京都駅から北を見て北西方向。
最寄り駅は阪急西院駅になります。
京都駅からですと、京都市バス205号に乗って、西大路松原、または西大路四条下車が近いと思います。
ここのお店は、電話での予約を受け付けていません。
午前中に整理券を取って、指定の時間に行くシステムになっています。
というわけで、この整理券をもらって一旦家に帰ります。
そして、また時間になったら、再訪問です。
このシステムは面倒臭く感じますが、一度お店に来てお客さんが顔を見せることで、キャンセルが大幅に減るのだそうです。
その結果、キャンセルロスがほとんどゼロに近くなり、質の高い素材を割安で食べられることになります。
メニューはこちらです。
基本、ABCの3種類。
一緒に行った家族はハンバーグ定食をチョイス。
なかなか美味しそうですね~
私はこちら。
ステーキ丼にサラダのトッピングです。
ステーキ丼の写真を撮ったので、今月の目標はクリアしました。(笑)
ステーキをどんぶりで食べると言うのは、とても贅沢ですね。
見た目でおわかりかと思いますが(笑)、とっても美味しかったです。
14席の比較的小さいお店に、5名ほどの従業員がいますので、カメラをパシャパシャ出来ないのが残念ですが、店内には、芸能人などのサインが所狭しと飾られていて、それを見るだけでも楽しいなと思いました。
朝、整理券を取って、その間に金閣寺に行って来るのもいいですね。
食事自体は短時間で済みますので、京都観光される際は、是非、お立ち寄りください。
詳細はこちらを御覧ください。
【5.関連書籍の紹介】
今回は飲食関係を紹介します。この題見ると、本当!?って疑ってしまいますね。
体に良い食べ物、悪い食べ物をよく理解すると、生活が向上します。
なんでポテチを食べ続けてしまうのか?その恐るべき理由がわかります。
体に良いものを食べて、健康になりましょう!
郷ひろみさんは今年芸能活動50周年です!京都リーマンは郷ひろみさんを応援しています。
ボリューム満点のランチが魅力。京都リーマンは和風居酒屋三叶家さんを応援しています。
最後までのお付き合いありがとうございました!
【6.出版社社長より】
出版社のライツ社の代表取締役の大塚啓志郎さんからいいね!を頂きました!
ライツ社代表取締役の大塚啓志郎さんありがとうございました!