京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】売れる人がやっているたった四つの繁盛の法則 「ありがとう」があふれる20の店の実践 笹井清範

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今週のお題「住みたい場所」 というこで、観光地でもわりと住みやすいのは京都です。その京都からも繁盛店を紹介しているすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

商売はなかなかうまく行かないなと思っている方はいませんか?

 

実は、商売において儲けを最優先にすると、商売は続かないんです。

 

商売を継続させるには、儲けよりも大事なものがあるんです。

 

それを実践すれば、お客様が自分の商売を支えてくれます。

 

さて、儲けよりも大切な繁盛するための4つの法則とは何でしょう?

【2.本書のポイント】

古くして古きものは滅び 新しくして新しきものもまた滅ぶ 古くして新しきもののみ 永久にして不滅  (新保民八)

 

原価率とか自己資本率とか賢い商売をするな、と創業者から言われ続けてきました。変えなければならないのは、商品や価格など時代が要求するものです。変えてはいけないものは、商いの信念と理念なのです。

 

お客様に、「どうせ買うならそこで買おう」と思ってもらえる会社にするために、一番大事なのは心だ。

 

儲けは手段に過ぎない。本来の大切な目的を見失ってはならない。

 

philosophy(哲学・理念)を確立するための三つの質問

質問①あなたが最も喜びを感じる瞬間とはどんな時でしょうか?

質問②お客様に何と言われて喜ばれたいでしょうか?

質問③死後に何によって憶えてもらいたいでしょうか?

 

本物のブランドはものづくりからしか生まれない。日本はどうしてアメリカの真似ばかりして、ものづくりをおろそかにするのか。

 

商いとは、不便、不満、不足、不利、深いといった”不”の解決業です。あなたの商いに見落としているお客様の”不”はありませんか?

 

story-rich product(物語性豊かな商品)を手にするための三つの質問

質問① お客様をたった一人だけ選ぶとしたら誰ですか?

質問② お客様の困っていることは何でしょうか?

質問③ 取扱商品を特定分野に絞り込むなら何でしょうか?

 

飯田屋の業態定義は、小売業でも卸売業でもなく、喜ばせ業。「前のお客様に最適な一品を提案し、喜んでいただくのが私たちの仕事」

 

サービスとは、原価率をできるだけ上げて、お客様に少しでも美味しい豆腐を食べてもらうことに日夜努力することです。

 

personality(個性・人柄)を磨き、伝えるための三つの質問

質問① あなたが仕事で誇りを持っていることは何でしょうか?

質問② お客様の立場から店と商品を見てみたらどう見えますか?

質問③ お客様への価値伝達、何なら毎日続けられますか?

 

お客様が本当に望んでいらっしゃるのは、”本”ではなく。”本から広がる世界”。それを原点に捉えれば、書店は地域の再構築に大きな可能性を持っています。

 

promise(約束・絆)を果たし、強くするための三つの質問

質問① 一番大切な人の幸せのために何をしますか?

質問② お客様と心通わせるために、どのような「場」育てていますか?

質問③ 今日だけではなく、未来のために何ができますか?

 

倉本長治 商売十訓

一、損得より先きに善悪を考えよう

二、創意を尊びつつ良い事は真似ろ

三、お客に有利な商いを毎日続けよ

四、愛と真実で適正利潤を確保せよ

五、欠損は社会の為にも不善と悟れ

六、お互いに知恵と力を合せて働け

七、店の発展を社会の幸福と信ぜよ

八、公正で公平な社会的活動を行え

九、文化のために経営を合理化せよ

十、正しく生きる商人に誇りを持て

 

【目次】

まえがき さあ、新しい羅針盤を手にしよう!

PROLOGUE 明日のヒントは今日の事実の中にある

Chapter 1 PHILOSOPHY  商いの「哲学・理念」を確立する

chapter 2 STORY-RICH PRODUCT 「物語性豊かな商品」を作る

chapter 3 PERSONALITY  あなたらしい「個性・人柄」を磨く

chapter 4 PROMISE お客様との「約束」を果たし、「絆」を結ぶ

EPILOGUE エピローグ愛される商人の10の心得

あとがき 源流の一滴をさかのぼる

【3.本書の感想】

人間は欲がありますのでどうしても儲かるから会社を起こす、商売を始めるという考え方があると思います。

 

しかし、本当に長く商売を続けるためにはお客様のためになる商売でないと長続きしません。

 

この大切な原点を、その哲学の大切さをこの本では事例を紹介しながら説明しています。

 

内容がとてもわかり易くて、それぞれの商売の工夫やその考え方も感じられて、商売とはかくあるべしという気持ちになります。

 

商売がうまく行っていない方、これから商売を始めようとしている方など、商売を営んでいらっしゃる方には是非お勧めしたい1冊です。

 

売れる人がやっているたった四つの繁盛の法則 -「ありがとう」があふれる20の店の実践- (DOBOOKS) 

【4.関連書籍の紹介】

 さて、商品を売るには、どうしたら良いのでしょうか?こちらにそのヒントがあります。

www.fukuikeita21.com

 

 みんなお友達になってお客様になって頂きましょうという考え方です。

www.fukuikeita21.com

 

 お客様を思う気持ち。その心にお客様が惹かれます。

www.fukuikeita21.com

 

 お客様との接点をいかに確保していくか。これが収益に結びつきます。

www.fukuikeita21.com

最後までのお付き合いありがとうございました!