今週のお題「寿司」 ということで、「回転寿司」は日本が生んだ、まさにガラパゴス化の代表作になりますので、今回はガラパゴスにちなんだすんごい本を紹介します。(笑)
【1.本書の紹介】
ガラパゴスって聞いて、ガラケーのこと?なんて思っていませんか?
正解です!(笑)
ただ、ガラパゴス化したものが何でも悪いとお考えでしたら、それは間違いです。
なぜなら、独自進化したものは、オリジナリティがあり、価値あるものだからです。
では、ガラパゴス化したものが負けないためには、どうすればよいのでしょうか?
【2.本書のポイント】
結論から言おう。ガラパゴス化は決してダメではない。
島の生物の進化には、大きく二つある。
一つは「正しい進化」である。 もう一つは、「独自の進化」である。
「鳥は飛ぶのが当たり前」ではない。「鳥は飛ぶべきである」も間違いである。
大きい方が強い、小さいものは隙間を狙うしかない、というのは競争の激しい大陸の進化である。島の進化というのは、もっと自由なのだ。
島の生き物が、絶滅に追い込まれる理由は三つある。
一つ目は固有種が多いということである。
二つ目は資源が限られているということである。
三つ目は、島では競争が緩やかであるということである。
島の生物には、島の生物の戦い方がある。大陸のルールで大陸の生物たちと競争をしてはならない。
日本のガラパゴス力は次の四つであるという結論に至った。①アナログ力 ② 人と人とのつながり ③老舗力 ④アレンジ力
現在、世界では約5000種類の哺乳類が知られているが、卵を産む哺乳類はカモノハシとハリモグラだけである。
見た目は決して強そうに見えないかもしれないが、日本の老舗はしぶとい。
自動車も電化製品も、海外で発明されたものだが、日本で改良に改良を重ねられて進化を遂げていった。優れたものがもたらされ、さらに優れたものに磨かれる、この島はそういう島なのである。
世の中にたくさんの生き物がいるということは、たくさんのニッチがあるということである。そして、たくさんの戦略があるということなのである。
どんな戦略をとってもいい。それが勝てる戦略はであればよいのだ。
求められているものがオリジナリティなのだとすれば、ガラパゴスは、大きな力を秘めている。それが本書で言う、ガラパゴス力である。
日本の企業にとって、ガラパゴスの強みとは何だろう。ガラパゴスの強みは「独自の進化」に尽きる。
優れた島国が目指すべきは、「ジャパン アズ オンリーワン」である。そうであるとすれば、私たちの強みは「ジャパン アズ ガラパゴス」にあるのではないだろうか。
俳句は、最小の言葉で紡ぎ出す世界で最短の詩である。俳句を作る作業では、言葉を足していくのではなく、言葉をそぎ落としていくのである。資源の豊富な大陸では、足し算が進化なのかもしれない。しかし、資源の限られた小さな島国では、「引き算」こそが進化だったのである。
グローバルなJudoが良いのか、オンリー1のSumoが良いのかは意見が分かれるだろう。ただ間違いないのは、対照的な二つの戦略あるということである。そして、柔道と相撲とは全く異なる戦略で、それぞれ発展してきたということなのだ。
【目次】
はじめに ガラパゴスはダメなのか?
第1章 競争に勝つとはどういうことか?
第2章 島の生き物たちの進化
第3章 ガラパゴスが生み出す新たな「進化」
第4章 ガラパゴス力を磨く
第5章 ガラパゴスイノベーション
第6章 ガラパゴスの成功者たち
おわりに 失われてゆくもの
【3.本書の感想】
実は、ガラパゴス化というのは環境に適した正しい進化を遂げているという内容を読んで、なんだ、それでいいんだ!と思いました。
ガラパゴス化と言うとどうしても、日本のケータイをイメージしてしまい、マイナスのイメージがありますね。
しかし、ガラパゴス化というのは、オリジナルな進化なので、とても価値があるんです。
単に変わり者じゃないの?という人もいますが、変わり者もやはりオリジナルなところに価値があると思います。(笑)
変わり者と言われたことがある人、大丈夫です、あなたには価値があります!(笑)
ガラケーもそうですが、せっかくいいものを持っていても、戦い方を間違えると簡単に負けます。
自分が勝てるところをしっかり見極めないといけません。
そうやって生物は、我々人間は、生き残って来ました。
自分が活躍できるところ、それはニッチな場所かもしれません。
でもそこで生きていけるなら、そこがあなたの居場所になるはずです。
人と同じことをする必要はありません。
人と違うからと言って、恥ずかしがることはありません。
みんな違うんです。
この違い、そこに価値があるんです。
人との違いを誇りに感じましょう!
さて、ガラパゴス化とは何なのか、これから自分のオリジナリティをどの様に守って行けばいいのかをよく知りたい方は是非ご覧ください!
【4.関連書籍の紹介】
日本はどう戦って行けばいいのでしょうか。こちらにその方向性が示されています。
日本はどう変わればいいのでしょうか?この本を是非ご参考下さい!
オリジナルとはどういうことか?全く恥ずかしいことではありません。
最後までのお付き合いありがとうございました!