京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】「考えた人すごいわ」を考えたすごい人  岸本拓也  CCC メディアハウス

f:id:bkeita:20210626160220j:plain

今週のお題「一気読みした漫画」ということで、この漫画表紙を見て頂けましたでしょうか?面白そうでしょ?普通の漫画よりももっとパンチが効いていて思わず一気読みしてしまったすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

「わたし入籍します」

「考えた人すごいわ」

「だきしめタイ」

「あらやだ奥さん」

「奇人と変人」

「うん間違いないっ!」

「すでに富士山超えてます」

「キスの約束しませんか」

「おい!なんだこれは!」

 

これは何の名前かお分かりでしょうか?

 

実はこれすべて、著者の岸本さんがプロデュースしたパン屋さんのお店の名前なんです!

 

なんでこんな名前になったのでしょうか?

 

何を企んでこんな名前にしたのでしょうか???

【2.本書のポイント】

金儲けだけをゴールにしている人、美味しい話につられてしまうような人で成功している人を僕は知りません。

 

商品づくりの技術という縦軸の深堀だけではなく、「自分は何をやりたいのか」という横軸の「コンセプト作り」もしていかないといけません。

 

「人生の棚卸し」とは、自分の本質が何なのか自問自答し、自分らしさを見つける作業です。

 

型にはまってしまった思考では、人を喜ばせられるような新しくて楽しい発想は出てきません。

 

「ダサさ」を追求していくと、それが突き抜けて一本筋が通ったものになった時に「かっこいい」に変わるのです。

 

どの業界でもピラミッドの頂点にいるような、ごくわずかな割合の成功している人に会って感じるのは、みんな「幅が広い」ということです。

 

誰かの幸せを思って考え抜かれたビジネスこそが、広がりを見せていく時代。

 

労働時間を1日10時間なら10時間と決めて、少なくともその中の1時間は売り方広め方を考える時間に当てましょう。

 

組織全体を俯瞰することと、価値をクリエイトすること。僕は自分の仕事として「選択」し、「集中」してエネルギーを注いでいるのはこの二つだけです。

 

ビジネスとして成功させたいならこれだけは絶対に絶対に外してはいけない、と言うほど大切にしているのが「コンセプト」と「ターゲット」です。

 

個人店で商売を考えていたらデータは絶対に見ておくべきです。

 

データだけを信じていても駄目で、良いものはデータと「感性」かけ算しなければ絶対に生まれません。

 

作り手の目線だけで考えてしまうと、それは「売れる商品」ではなく、「売りたい商品」で終わってしまうでしょう。

 

できるだけデータを集めて多様な角度から見よう。

 

店のスタイルを作り上げるのは目に見えるものだけではありません。

 

匂い、音、空気、五感で感じられるもの全てが体験を生み出します。

 

大事なことは、「経験者だからできる」あるいは「未経験者だからできない」ということではありません。商売に真摯に向き合い、お客様を楽しませることができる人こそが、商売をする価値がある、ということなのです。

 

「作る=製造」「売る=販売」「広める=店の存在を周知する」という三つを必ず三位一体で進めていかなければ盛り上がりのあるビジネスは展開できない。

 

「常にお客様を楽しませる」という視点さえあれば、店の外観、インテリアから、ショッパーや店員さんの接客まで、その全てが工夫次第で最強のプロモーションツールになるのです。

 

パンの新たな魅力を引き出して商品を作ったら、それをお客様に気付いていただかなくてはなりません。それを伝えるのもPOPの力だと思っています。

 

ビジネスの根底にあるのは「まごころ」です。

 

餅は餅屋に任せるのがいい時もありますが、停滞した環境にブレークスルーを生み出してくれるのは、いつだって常識に縛られない自由な発想を持った人材なのです。

 

「お客様に喜んでもらうこと」をひたすら愚直に貫いていったら、必ずどのビジネスも成功します。しかし、「喜んでもらう方法」は、自ら体験しないと分かりません。

 

日頃から情報のインプットを欠かさず、「自分の幅」を広げ、自分から時代を掴みに行けば、変化は怖くなくなるはずです。

 

感動しない人ほどつまらないものはありません。

 

【目次】

はじめに

第1章 岸本流 思考回路

第2章 岸本流 マーケティング術

第3章 岸本流 ブランディング術

第4章 岸本流 プロモーション術

第5章 岸本流 チーム戦略術

終わりに

【3.本書の感想】

お店の名前には、それぞれインパクトがありますが、適当に付けたのではなく、その由来そのものはしっかりと考えて生まれたものだということがわかりました。

 

お店のメインは食パンですが、食パンが美味しいというのはもちろんですが、それだけでは商売になりません。

 

まずは、お客様に知ってもらうことが大事ですね。

 

そのために、プロモーションの1つとして、話題になる店の名前を展開しています。

 

著者は、名前の賞味期限は1日と考えています。

 

ビジネスを奇抜な店名だけの勝負にしないところが素晴らしいと思います。

 

パン屋を営むなら、飽きのこない味、よく売れるパンを作る、価格設定を考える、お客様とのコミュニケーションを大事にするなどなど、ビジネスの基本は全くぶれていません。

 

どうしても、名前のインパクトだけで、話が盛り上がってしまいがちですが、実は長くビジネスを続ける為の作戦が考えられています。

 

お客様に、喜んで頂くように考えないとビジネスは続きません。

 

本書ではビジネスに大切な事を楽しく伝えてくれています。

 

ビジネスを考えている人には、是非オススメの1冊です!

「考えた人すごいわ」を考えたすごい人

 

【4.岸本さんプロデュース店訪問】

という訳で、近所に岸本さんプロデュースのお店はないかなと、本を探してみたたら、ありました!

買いに行って、パンが無いと困るので、電話で予約しました。

すると「はい、わたし入籍します」という店名を言っていました。(笑)

f:id:bkeita:20210701053510j:plain

 

f:id:bkeita:20210701053524j:plain

わたし入籍します 高槻店です。

JR高槻駅徒歩2分くらいのところにあります。

4月中旬にできた、まだ新しい店だそうです。

夕方ということもあり、残り3本で完売だとおっしゃっていました。

 

f:id:bkeita:20210701053557j:plain

 雨模様のため、ビニール袋をつけてくれました。

この紙袋を持ってウロウロするのはそれなりに恥ずかしいところがありますね。

 

f:id:bkeita:20210701054151j:plain

中身はこんな感じになっています。

1本税別800円です。

職場の人にもおすそ分けしましたが、おいしい!とかなり好評でした。

自分が入籍することはないと思いますが(笑)、入籍する人がいればプレゼントしたいと思います。

お店の人が言うには、プレゼントとして、最高9本買っていった人がいるそうです。


【5.ホリエモンプロデュースの変わった名前のパン屋さん訪問】

先日、ボイジャーさんの記事に「小麦の奴隷」というパン屋さんの紹介がありました。

 

変な名前に興味を持ったので、京都から滋賀県の大津までわざわざ、パンを買うだけの為に、電車に乗って行ってきました。(笑)

 

私が訪問したのは、ホリエモンこと、堀江貴文さんがプロデュースした「小麦の奴隷」大津店です。

 

このパン屋さんの名前もインパクトあるでしょ?

 

こちらがそのお店です。

f:id:bkeita:20210626161437j:plain

店内撮影自由です。

f:id:bkeita:20210626161502j:plain

 

ガラス越しにパンを作っているところが見えます。

f:id:bkeita:20210626161534j:plain

 

このお店の看板メニューのカレーパン。

今までにない食感で美味しかったです。

f:id:bkeita:20210626161553j:plain

このお店とカレーパンの詳細は、こちらのボイジャーさんの記事をご参考ください。

www.netikikata.com

 

結局、私が小麦の奴隷になってしまったというお話でした。(笑)



【6.関連書籍の紹介】

 ビジネスの基本はお客様に対する思いやりですね。

www.fukuikeita21.com

 誰から買ってもよいものではなく、自分から買ってもらえるようにしましょう!

www.fukuikeita21.com

 売るためにはまずはマーケティングをかじってみましょう!

www.fukuikeita21.com

最後までのお付き合いありがとうございました!

【7.編集部より】

CCCメディアハウス書籍編集部さんよりいいね!を頂きました!

f:id:bkeita:20210629061000p:plain

CCCメディアハウス書籍編集部さんありがとうございました!