京都のリーマンメモリーズ

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【書評】歩く マジで人生が変わる習慣 池田光史 NEWS PICKS PUBLISHING

お題「気分転換」

毎晩の気分転換はお酒で、仕事中はコーヒーです。どちらも過ぎると体に良くないですね。(笑) 最近心がけているのは、ウォーキングです。歩くことで、心身ともにスッキリします。最近は、歩くことが良いと言われていますね。そこで、歩くことで人生が変わるというすんごい本を紹介します。(笑)

【1.本書の紹介】

あなたはふだん、どのくらい歩いていますか?
 
1万歩を目安にしている人が多いと思います。
 
1万歩歩くことよりも、長時間座らない方が体に良いという人もいます。
 
さて、歩くことは私たちにどんな良いことをもたらすのでしょうか?
 
私たちは歩くことと、どのように付き合えば良いのでしょうか?

【2.本書のポイント】

経済の発展は人々が豊かになっていく過程だったはずだが、少なくとも僕は、テクノロジーの進化や、未来にはワクワクする一方で、活力が満たされきらない自分と直面する日々が続いていた。
 
ウォーキンググループの海馬は、なんと約2%も体積が増加したのである。対照的に、ストレッチグループの海馬は1.4%縮小していた。
 
歩くことは、既存の枠にはまらない、発散的な思考力を高めることにこそ効果がある。
 
ウォーキングミーティングは、想像力が高まることもさることながら、米国においては運動不足の解消という意味でも理に適っていると、みなされて浸透していったのだろう。
 
僕たちはふだん、どうやって脳を効率よく働かせるか、ということばかりを考えすぎているのかもしれない。実際にはそれよりも、本来はリラックスさせることが求められているのだ。
 
僕の壮大な仮説はこうだ。僕たちは今「都市化という人体実験」が現在進行中で起こっている時代を生きている。という物語で「今」を捉えると、あらゆる事象がすんなりと入ってくる。つまり、歩くことが「プラス」なのではない。むしろ一つ一つ、人体の不具合と言うマイナスがゼロに戻っていく、というイメージだ。
 
私たちはもはや狩りも採集もしていない。そこに問題がある。動くことの少ない現代の生活は、人間本来の性質を壊し、人類と言う種の存続を根底から脅かしている。
 
僕たちの身体は本来、そのように設計されていない。つまり、これほど長時間座り続けるための生物的進化は遂げていないわけだ。生物的な進化は数千~数百万年単位で起こるとされ、そう簡単に長時間座るための進化を達成するのは期待できない。実際に、長時間の座位は死亡リスクを高めているのである。
 
京都大学の研究者たちによるシミュレーションでは、自動運転タクシーが普及すれば、必要な自動車の総数は84%も削減され、駐車場の面積も71%削減されると言う結果を示している。
 
超過密国家シンガポールの霊長類学者マイケル・ガマートが、まさに端的に指摘している。自国について、国を挙げて人体実験を行っているようなものだ、と語っているのだ。「自覚しないまま、人間を家畜化しているのだから」と。
 
企業の経済的成功が必ずしも従業員の幸福度とは一致しないのと同じように、個々人は狩猟採集時代の方がはるかに刺激的かつ多様な時間を送り、飢えや病気の危険すら小さかったのだ。
 
目的に縛られているのは現代人だけですよ。ただ歩いて、食えるものがあって、のんびりできれば、それで充分です。
 
厚底クッションは快適だし、推進力が出て確かに歩くのが楽だ。が、靴において「歩くのが楽」というのは、実は本来の身体機能を使っていないことの裏返しでもある。事実、これが足本来のバネ機能を低下させている、という研究もある。
 
私たち人間は、二本足で常に動き回る生き物です。ソファーでテレビを見たり、ゲームをしたりするために生まれてきたわけじゃない。
 
もはや人類は、物質的には望むものをほぼ全て手に入れたと言っていい。しかし、その物質的な豊かさは、皮肉にも、自分の肉体が本当は何をしているのかを意識させないようにしている。何より、頭と手を使うだけで済む。都市生活は五感を駆使することの大切さも忘れさせる。
 
都市と言う発明は、現代人の主たる生息地でありながら、実は重大な欠陥を抱えているということになる。人間が根源的に持っているはずの情動、身体を通じて自然と湧き上がってくるはずの興味、身の周りの世界への好奇心を失わせてしまうと思うからだ。
 
【目次】
Step 1 脳のこと:歩くとアイデアが降ってくる
Step 2 身体のこと:ホモ・セデンタリウス:座る人類
Step 3 街のこと:都市化という人体実験
Step 4 足のこと:二足歩行という人体の奇跡
Step 5 靴のこと:履物というテクノロジー
Step 6 自然のこと:文明と共に失ったもの

【3.本書の感想】

歩くことから、シューズについて検討しているところが、興味深いですね。

 

最近の箱根駅伝を見ていても、厚底タイプが主流になっています。

 

これは、「記録」のためではあるが、本来の人間の備わった身体にはよくないものだと指摘しています。

 

確かに、故障する選手が後を絶たないのが何よりの証拠ですね。

 

私たちも、厚底の方が楽なので、クッション性の効いた靴を求めがちです。

 

しかし、足は本来、足の裏から様々な情報を得たり、こけないようにするために様々な部位が発展してきました。

 

靴は、特に厚底靴は、その機能を生かすことはできません。

 

私は、この本を読んで、つま先が窮屈でなく、底が薄い靴を見つけようと思いました。

 

足本来の機能を実感したいと思います。

 

この本は、歩くことの素晴らしさを様々な切り口から紹介した本です。

 

歩くことに興味のある方、ビジネスでいいヒントが欲しい方、健康に不安のある方は是非、読んでみてください!

 

 

【4.関連書籍の紹介】

足について考えてみましょう。

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脳を鍛えるのは運動です。

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最後までのお付き合いありがとうございました!