京都のリーマンメモリーズ

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【書評】無(最高の状態)  鈴木祐  クロスメディア・パブリッシング

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はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

10年で変わったことは、10個、年を取ったとこです。(笑) 普段はあまり気になりませんが、10年前の自分の写真をみるとやはり、この子若い!と思ってしまいます。(笑)これから10年後、あっという間に10年、年を取ると思うと、悲しくなりますね。そんな人間の思考回路を解明して、悩みを解決してくれるすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

最近はマインドフルネスが流行っています。

 

無になることの効果が認識されている結果だと思います。

 

無の状態になると何が良いのでしょうか?

 

無の状態というのは、どういう状態なのでしょうか?

 

【2.本書のポイント】

ネガティブな刺激により強く反応してしまうのは、あなたの性格が偏っているからではなく、全ての人類に備わった共通のシステムなのです。

 

情熱的な愛、精神的な昂り、新しい所有の喜び、成功の爽快感。全て望ましい経験は、いずれもその時限りのものである。

 

他人の悪口に延々と怒りを覚え、自分の失敗をいつまでも恥、将来の生活や健康に飽くことのない不安を抱く生物は地球上で私たちだけです。

 

一般の人と仏弟子との違いとは、”二の矢”が刺さるか否かだ(ゴータマ・ブッダ)

 

鳥は現在にのみ生きるものである。しかし我々人間は過去や未来にも生きなければならぬ。鳥は幸いにこの苦痛を知らぬ、いや、鳥に限ったことではない。三世の苦痛を知るものは、我々人間のあるばかりである (芥川龍之介)

 

人間が抱くネガティブな感情はニーズが満たされないサインだという点です。怒り、不安、悲しみなどの感情を全てあなたにとって何か重要なものが欠けた可能性を知らせる機能を持ちます。

 

グループでの生活は、同時に複数の課題もを見ます。このような変化を生き抜くには、次の能力を要求されます。

他者とうまくコミュニケーションし、自分が裏切られないかどうかを予測する。

他者からどのように見られているかを予測し、期待された通りに振る舞う

 

意識が完全に現在で向かった状況では、ただ目の前の世界で起きる情報を処理すればよく、過去や未来に思いをはせる必要がありません。そのおかげで、わざわざ自己を起動させずに済むのです。

 

私たちが直面する問題は次の通りです。

①”物語”は脳内で自動的に動き出し、私たちには制御できない。

②私たちは”物語”を唯一の現実だと思い込み、それに気づいていない

 

ピダハン族の会話には過去と未来が存在しません。おかげで明日のことをくよくよと悩まず、過去の失敗にとらわれもせず、ただ目の前の現実だけを楽しめるわけです。

 

観察のトレーニングにより、脳の機能的構造的な変化が起きるようだ。自己認識や自己制御を含む自己言及プロセスに関わる領域や、注意、実行機能、記憶形成に関わる領域が変化する。

 

どうやら観察のトレーニングには、脳の「わたし」に関わる領域に変化を起こす、最後にはメンタルの改善や集中力と記憶力の向上が見込めるようです。

 

瞑想の熟練者を調べたラドバウド大学のテストでは、トレーニング歴が長い人ほど不安や悲しみを覚えにくく、「経験への開放性」高い事実実が示されました。「経験への開放性」は、人間のパーソナリティ分類の一つで、受容的で好奇心が強く、感情に敏感な性質のことです。

 

無我によって起きる変化とは、高僧や仙人だけが得られる特別な境地ではなく、人間が生まれながらに持つ”善の力”が高まったものと言えます。自己が消えたことで歪んだ思考と感情のくびきから外れ、理性・共感・判断などの能力が存分に発揮できるようになった状態です。

 

無我に至ったものが持つ世界観の変化 

第一に、無我はあなたを永遠の初心者に変えます。

第二に、無我は変化への限りない受容力を生みます。

第三に、無我はあなたに圧倒的な自由をもたらします。

 

本当の自由は、あなたと自己の間(あわい)に生まれるのです。

 

近年の研究では、幸福を追い求めるほど実際には幸福度が下がってしまう現象が何度も確認されています。

 

【目次】

はじめに

序章 苦

第1章 自己

第2章 虚構

第3章 結界

第4章 悪法

第5章 降伏

第6章 無我 

終章 智慧

終わりに 

【3.本書の感想】

過去を知って、未来を想像できる人間って素晴らしいなと思っていましたが、それが精神的苦痛を生み出しているというのは皮肉ですね。

 

マインドフルネス(瞑想)が流行っていますが、逆に言うと、現代の人たちは、色々考え過ぎ、情報過多で疲労していると言えます。

 

常にいろんな事を気にして、雑念から離れられないので、精神が落ち着く暇がありません。

 

だから、何も考えないということがとても大切な事なんだと思いました。

 

サウナが流行っているのは、このマインドフルネスとも関係していると思います。

 

サウナに入ると、思考が止まります。

 

なぜなら、サウナは熱すぎるので、脳が今現在の生命の危機を感じていて、明日のことなど考えている余裕が無いからです。

 

確かに、悩みが多い時は特に、サウナに入るとスッとします。

 

だから、悩み多き経営者の方々に人気があるのだと思います。

 

毎日、何も考えない時間を確保することで、精神的に豊かになることができます。

 

この本は、多くの研究結果を元に、無になる方法を紹介しています。

 

悩み多い人、精神的に辛い人は是非、こちらの本をご参考ください!

 

無(最高の状態)

【4.関係書籍の紹介】

同じ著者の本です。ヤベェよ。いや、ヤバいよ。(笑)

www.fukuikeita21.com

 

サウナに入るとスッキリしますよ!

www.fukuikeita21.com

健康な脳にするにはどうすればいいのでしょうか?

www.fukuikeita21.com

郷ひろみさんは今年芸能活動50周年です!京都リーマンは郷ひろみさんを応援しています。

www.fukuikeita21.com

日頃のちょっとした節約方法が嬉しい。京都リーマンは「貯め代のシンプルライフと暮らしのヒント」を応援しています。

www.tameyo.jp

最後までのお付き合いありがとうございました!

 

【5.出版社より】

クロスメディア・パブリッシングさんよりいいね!をいただきました!

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クロスメディア・パブリッシングさん、ありがとうございました!

 

パレオな商品開発様よりいいね!とリツイートをいただきました!

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パレオな商品開発室さんありがとうございました!

 

クロスメディア・パブリッシング出版営業部さんからリツイート頂きました!

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クロスメディア・パブリッシング出版営業部さんありがとうございました!