今週のお題「人生で一番高い買い物」
家ですね。ローンを組んで80歳まで支払い続けます。長生きしないけませんね。(笑)と言うことで、今回は死ぬときに後悔しない方法を教えてくれるという、すんごい本を紹介します。(笑)
【1.本書の紹介】
みなさんは、いつか死ぬという事実をご存知でしたでしょうか?
おそらく、すっかり忘れてしまっていると思います。(笑)
毎日忙しいですからね。
忘れていても、全く問題はありませんが、意識しておくと良い事があるようです。
さて、死に向き合い、考えに考えぬいた哲学者は、どうのように死をとらえたのでしょうか?
【2.本書のポイント】
徳に欠けた生き方をするくらいなら、死を選ぶ方が良い、というのが、セネカの基本的な考え方であった。
セネカにとっては「よい死を遂げること」が何よりも重要だった。
滅びると思っているものは、どれも 実際には「変化」しているだけにすぎない。我々もこの世に再び戻ってくるのだから、堂々と 立ち去ればよいのだ。
死は生きている後にだけやってくるもの、と考えることが間違っているのだ。死とは、生まれる前と生きた後の両方にあり、この世に生まれる前の状態がどんなものだったにせよ、それは、死なのである。
何事においても、度を越さないためには、人生の短さや 不確かさを、絶えず意識することが、最も役に立つだろう。
死とは、あらゆる苦しみからの解放であり、この世の不幸がそこで途切れる終着点 なのだ。
人は、良い死に方を学ばない限り、良い生き方も出来ないのだ。
決して死を恐れぬよう常に死について考えておくこと。
我々は、この世に生まれ落ちた、と思ったのも束の間、すぐにまた次にやってくるもののために、道を開けてやらねばならない。
「長生きをした」と思えるような生き方は、ただ一つ。人生を生き尽くすことである。
満ち足りた人生かどうかは、生きた年月の長さではなく、自分の心の在り方によって決まる。
君は死を恐れている。だが、はたして君は今、生きているのか?
長く生きるには運命の手を借りる必要があるが、満たされた 人生になるかどうかは、自分の心がけ次第。
わたしが、生きることを愛おしく思えるのも、死という 恩恵のおかげなのである。
人の一生とは、死に向かう旅路に他ならない。
【目次】
はじめに
第1巻 心構えをする
第2巻 恐れを手放す
第3巻 未練を残さない
第4巻 苦しみを断ち切る
第5巻 宇宙の視点から考える
エピローグ 「哲学」を貫いて死ぬ
【3.本書の感想】
これだけたくさん、死についてよく考えられたものだなと感心しました。
通常、死というと、生きた後の事について考えますが、生まれる前の事はそんなに考えませんね。
生まれる前の事を死として考えると、生まれた後の死についてもっと気軽に明るく考えられるような気がしてきました。
日常においては、言霊ということもあって、死を口に出して言うことは好まれないと思います。
がしかし、死を意識することによって、人生が充実するという事はよく知られています。
もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは 本当に自分のやりたいことだろうか? (スティーブ・ジョブズ)
この言葉は、とても有名ですね。
朝、会社に行く前にこの言葉を思い出すと、胸が痛みます。(笑)
人生は有限であることを毎日意識して、自分らしい人生に近づけていくことが大切ですね。
死を考えることは、死に急ぐことではありません。
死ぬ、つまりこの世で何かをやるにも時間制限があるという事を意識することで、無駄な時間や先送りクセがなくなり、毎日が充実してくると思います。
人生を充実したものにしたい方は是非、ご覧ください!
【4.関連書籍の紹介】
セネカの代表作の1冊です。
日本人が書いた本なので、もっと身近に感じます。
いい本です。おススメです。
【5.読者の方から感想頂きました】
一部で大きな話題となっている「げらげらグチる。」の感想を記事にして頂きました。
本は時間がかかりますが、こちらはとても面白いので、是非読んでみて下さい!
最後までのお付き合いありがとうございました!