京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】未来実現 マーケティング 人生と社会の変革を加速する35の技術  神田昌典  PHP ビジネス新書

 今週のお題「何して遊んだ?」

以前は公園で遊んだり、ゲームをしたりということを遊びととらえていましたが、最近は、サウナに入ることが自分の遊びとなっています。年を重ねるごとに、遊びと感じることも変わっていくんだなと思う今日この頃です。本日は、未来を現実のものとするマーケティングの事例を教えてくれるすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

皆さま、SDGsってご存知でしょうか?

 

最近は、あちらこちらで見たり聞いたりされていると思います。

 

SDGsが流行っていますので、最近は特にSDGsの本もたくさん出ています。

 

今回ご紹介する本も、実はSDGsに関連した書籍だと言えますが、一般的なSDGsの本と異なるのは、SDGs17の目標をマーケティングで解決するという点です。

 

他の本は、各目標についての現状や解決策などについての解説が多いですが、この本では、各目標に対して実施した全く新しいマーケティング事例を紹介しています。

 

SDGsの本は、一般的に面白くない(笑)ですが、この本はSDGsの本を読んでいるということを忘れてしまいます。

 

さて、マーケティングで17の目標を解決するには、どうしたらよいのでしょうか?

 

【2.本書のポイント】

この国に足りないものは、ビジョンでも、人材でも、技術でも、資金でもなく、たったの一つ ―――マーケティングだ。

 

マーケティングとは、 「必要な価値を、必要な人に届け、必要な変化を起こす仕組みづくり」のことである。

 

マーケティングが民主化された今、探究学習を、正しく マーケティングすれば、突破口はひらく。

 

経営者の評価軸は、売上を最大化することではなく、社会課題を解決することにシフトしていく。そんな未来が見えてきたのだ。

 

集客 モデルをチューニングし直す際に、私がおすすめする方法は、収入を得る先を個人(B to C)から法人(B to B)ヘと転換することだ。

 

飢餓は、食料がないから起こるのではない。平和がないから起こるのである。

 

私の観察によれば、生きるか死ぬかの瀬戸際を体験した人の中に社会貢献 への強い使命感を持ち、卓越した実績を達成する人が多い。

 

魅力的なコンセントを作る ストーリーには重要な エッセンスがある。それは、明確な「敵」がいることだ。

 

お金を支払うのは、あくまでも個人的な「ペイン(痛み)」を解消してくれるかどうか なのである。

 

「Google データ ポータル」という 無料ツールを使えば、ダッシュボードが簡単につくれる。

 

「住み続けられるまちづくり」をするための、最強のマーケティング戦略がある。それが何かといえば、ズバリ —――「祭り」である。

 

顧客からの問いに真摯に答えることを会社の文化にすると、顧客が急増する。

 

トニー・クシュナーは 著書の中で、 「これ以上分けることができない最小ユニットは一人ではなく二人である。一人だと思うのはフィクションでしかない」と断言している。要は、創造的な仕事をするには二人組が必要だということだ。

【目次】

はじめに
序章 トップリーダーへの手紙
SDGs17の目標を、マーケティングで解決する
SDGs1 貧困をなくそう
    ーホームレスから学ぶ「逆転ポジショニング戦略」
SDGs2 飢餓をゼロに
    ー自らの価値を確実に届ける「ザ・モデル」というフレーム
SDGs3 すべての人に健康と福祉を
    ーコネクテッド戦略で、すべてのビジネスが健康と連動する
SDGs4 質の高い教育をみんなに
    ーロングテール戦略により、教育の進化が始まる
SDGs5 ジェンダー平等を実現しよう
    ーー実現の突破口になる「ちょっとしたプロジェクト」とは?
SDGs6 安全な水とトイレを世界中に
    ー協力者を集める「パワーコンセプト」
SDGs7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
    ー社会的大義は、お金にならない?
SDGs8 働きがいも経済成長も
    ー読書会は、繁栄する国づくりの原動力
SDGs9 産業と技術革新の基盤をつくろう
    ー第4次産業革命の突破口は、ダッシュボード
SDGs10 人や国の不平等をなくそう
    ービジコンが不平等を解決する
SDGs11 住み続けられるまちづくりを
    ー繁栄を持続させる、最強のマーケティング戦略
SDGs12 つくる責任 つかう責任
    ー重くならない、責任の担い方
SDGs13 気候変動に具体的な対策を
    ー1.5℃の呪縛
SDGs14 海の豊かさを守ろう
    ー複雑に絡みあった問題を解決する「逆算思考」
SDGs15 陸の豊かさも守ろう
    ーNFTで、森がお金に変わる
SDGs16 平和と公正をすべての人に
    ー「シャドー」を直視すれば未来が変わる
SDGs17 パートナーシップで目標を達成しよう
    ークリエイティブペアをつくるには?
あとがき 最後にお伝えしたいこと
巻末資料 対構造としてのSDGs

【3.本書の感想】

マーケティングと言うのは、アイデア、創造力だなと思いました。

 

一般的にはどう売るか?どんな商品を開発するか?などが課題になると思いますが、この本では、様々な問課題解決に逆転の発想を使ってみたり、最新のツールを使ってみたり、自分が知らないことが出てきて、驚かされます。

 

マーケテイングというは、いまや体系化された学問となっていますが、過去のお勉強よりも、今、そして未来に向けて考えることが大事だと思いました。

 

今回は35のマーケテイング技術を紹介していますが、知らない言葉もたくさん出ていると思います。

 

著者が作ったものも含まれるので、知らなくて当然なものもあります。(笑)

 

ただし、この中には、知っておくべきワードもありますので、経営者の方、マーケティングや営業担当の方は一度目を通しておいた方が良いと思います。

 

SDGsの本を読んでも、自分の会社として何をやったらよいか、いまいちわからない方は多いと思います。

 

この本では、それぞれの目標をに対して、実施した事例が紹介されていますので、大変参考になると思います。

 

一般的なSDGs本に飽きた方、SDGsは難しいなとお感じの方は、是非ご覧ください!

 

未来実現マーケティング

 

【4.関連書籍の紹介】

SDGsそのものを知りたい方は、こちらのまじめな本から選択してください。

www.fukuikeita21.com

SDGsは、良い事ばかりではないという事は知っておきたいですね。

www.fukuikeita21.com

いよいよ脱炭素ビジネスが動きますが、こちらを読むと理解が進みます。

www.fukuikeita21.com

最後までのお付き合いありがとうございました!

【5.な、なんと!著者の会社と著者からコメント!】

著者の神田昌典さんが代表と務めるアルマ・クリエイションさんよりコメントを頂きました!

アルマ・クリエイションさんありがとうございました!

 

なんと、この本の著者の神田昌典さんからコメントを頂きました!

神田昌典さんありがとうございました!