京都のリーマンメモリーズ

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【書評】伝えることから始めよう 髙田明 東洋経済

今週のお題「30万円あったら」
30万円あったら、もちろん本を買います。買い漁ります。大型書店に行って値段を気にせずカゴの中に好き放題入れていきます。これは、想像するだけでも楽しいですね。こんな楽しいことを伝えるのが上手な人がいます。それは、あのジャパネットたかた創業者の髙田さんです。今回は、髙田さんが伝えることの秘密を教えてくれるすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

テレビなどで、家電を中心に通信販売を行っていいるジャパネットたかたをご存じでしょうか?

ジャパネットたかたといえば、超声高の元社長の髙田さんを思い浮かべる人も多いと思います。

ジャパネットはすごく有名ですが、有名になったのは、あの甲高い声のおかげだけだと思っている人も多いのではないでしょうか?

あれだけ有名にまた、業績が良くなった背景には、お客様のことを考えて試行錯誤を続けてきた努力があります。

さて、あれだけ多くのモノを売り続けられた要因は一体なんだったのでしょうか?


【2.本書のポイント】

私は、今の「ジャパネットたかた」があるのは、「今を生きる。」ということを一生懸命やってきた結果だと思っています。
 
今を生きる。過去にとらわれない。未来に翻弄されない。
 
目の前のことを一生懸命やっていれば、自然と次の課題が見えてくる。
 
商品を買っていただくには、価格と同じように、商品の品質とスピードが大切です。
 
常に、何がお客様に喜んでいただけるかを考える事は大切ですね。
 
やらなかった失敗はあっても、一生懸命にやった失敗は無い。
 
時代の流れに敏感になって、検討を広げ、勉強して、常に自己更新していくことが大切だと思います。
 
何か他人に伝えるときに、大切なのは、スキルとマインド、そして、ミッションだと私は思っています。ミッションとは「何のために伝えるか」と言うことです。
 
私は何よりも先に皆さんの幸せに思いを馳せることにしています。そうすると、伝えたくなります。伝えずにはいられなくなるんです。
 
モノを売るときに大切な事は、お金儲けを第一の目的にしてはいけない、と言うことです。
 
コミュニケーションで最も大事な事は何だと思われますか?私は「伝えること」ではなく、「伝わることを」だと思います。
 
「テレビショッピングの番組出演中にどんなことを考えているのですか?」と聞かれることがあります。私の考えている事は、とてもシンプルですよ。その商品を買ってくださった皆さんが、喜んだり、楽しんだり、感動する、幸せな気持ちになっていらっしゃる姿です。
 
モノを売る仕事をしている人間にとって、最も大切なことの1つは、行っている本人が商品やサービスに絶対の自信を持っていることです。
 
いつも本気で紹介したいと思えるもの、思いがあるものを選ぶ。だからテンションも高まる。だから、伝わる。
 
商品の紹介にどれくらい情熱を込められるか。気合を入れられるか。本気で挑めるか。それが本当に大切です。
 
量販店でも買える商品がなぜジャパネットで売れるのか。なぜでしょう。私は、自然体でわかりやすく伝える、ということを何よりも大切にしてきたからだと思います。
 
私は、ジャパネットたかたの仕事は、ものを得ることではなく、人々の生活を豊かにするきっかけを提供するだと思ってきました。
 
モノをモノとして売ってもあまり売れません。ほとんどの人は画素数の話などよくわからないからです。私はいいカメラで撮った写真の美しさ、写真を撮ることの素晴らしさをわかりやすくお伝えしてきたと思います。それが伝われば、画素数の説明をしなくてもカメラは売れたんです。
 
モノが売れないのを時代のせいにしてはいけないと言う事と、ハード(商品)の価値は、ソフト(使い方)を提案することでどんどん上がっていくと言うことです。だから、ものを売る私たちは、その商品が、どんな人が、どんな生活シーンで使うことでより輝くのか、より需要が掘り起こせるのかということを、常に想像し考えてきました。
 
私は、伝える相手を強く意識することにしています。
 
相手の気持ちを理解しようとすると、相手が関心を持つ事はなんだろう、相手にとって面白い事は何かないかなと思ってアンテナ張り巡らせるようになります。
 
間を取るとは、次の有を生みだす無である、と言う趣旨のことを語っていた人がいましたが、言い得て妙だと思います。
 
多くの人に情報伝達する仕事をする人は、先に人間性を磨かないといけないと思います。それは、非言語の表現に人間性が現れてしまうからです。
 
業界の常識を鵜呑みにせず、あらゆる可能性を探ってみる。その先に、市場を創造する発想が生まれるのだと思います。
 
期待を超えるものを作り出していかなければ、企業は生き残れないと感じるようになったのです。情報社会の今、少々のことでは、お客様を驚かすことができません。お客様の想像を超えるサプライズを提供できるかどうかが、生き残るには必須だと思ったのです。
 
逆境にあっても、守りに入らず、攻めの姿勢で、今できる最高の努力をする。
 
強く意識してきたことがあります。他人と自分を比べない、他者と自社を比較しない、と言うことです。
 
「目標を設定しない」「自己更新を続ける」「他社と比較しない」は、ジャパネットたかたを経営していく上での基本的な考え方でした。
 
経営者にとって大事な事は、ミッション、パッション、アクションの3つだと私は考えています。伝わるコミニケーションと同じです。
 
「企業は人を幸せにするためにある」と私は思っています。
 
【目次】


はじめに
第1章 今を生きる
第2章 どんなこともつながっている
第3章 できる理由を考える
第4章 伝わるコミュニケーション
第5章 自己更新
おわりに

【3.本書の感想】

高田さんは、単にモノを売ろうとしたのではなく、買ってくれた人には喜びや楽しみがやってくる、という事を上手く伝えていたという事がよくわかりました。

 
モノをモノとして売るのではなく、体験というまさに今注目されているコト消費として販売していたから、売れたのですね。
 
同じものは、量販店で売っています。
 
しかし、テレビを見た人が、ジャパネットから購入しています。
 
量販店は値段や機能を説明し、ジャパネットはそのモノを持つ喜びを説明していました。
 
この事例を見ると、値段勝負や機能勝負しかできないのは、セールスとしては腕が無いと感じざるを得ませんね。
 
自分が営業をしていた時は、値段勝負しかしていなかったと思いますので、反省しています。(笑)
 
大切なことは、伝わることです。
 
人は、伝わって初めて行動します。
 
そのためには相手の事をよく考えて、自分本位な説明を避けることが必要です。
 
簡単なようですが、いざやると、難しいですね。
 
この本では、伝えることやモノを売るために大切な事が書かれています。
 
とても読みやすい文章になっていますので、気軽に読むことができます。
 
なかなか相手に伝わらず困っている方は一度、こちらを読んで頂いて、伝わるコツを学んでみて下さい!
・・・私の意図が伝わりましたでしょうか?(笑)
 

伝えることから始めよう

 

【4.関連書籍の紹介】

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