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【書評】なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか? 田中裕輔 東洋経済新聞社 

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年俸1億円もらえるのに、会社辞めますか?

 

辞めませんよね~普通

 

そんな、宝くじが毎年当たるような会社なら、私は、歯を食いしばって剥がされるまでしがみつきます。(笑)

 

まず始めに、著者がネタバレしていますが、マッキンゼーの人が1億円もらっているかは知らないそうです。(笑)

刺激的な題名でになっているが、内容はあくまで僕の個人的な見解に基づいていること、また僕はパートナー(役員)になる前にマッキンゼーを卒業したため、パートナーが実際に幾ら給料をもらっているのかは知らないことだけは最後に注意しておきたい。

マッキンゼー役員が1億円もらっているかはわかりませんが、この本を読むと、マッキンゼーの人は、必要最低限のお金はいつでも稼げるし、お金を稼ぐよりももっとスリリングでワクワクするような仕事をしたいと思うようになる、だから辞めるのかなと思いました。

 

そういう意味なら年俸1億円でも辞めるのはあり得るなと思います。


著者は、靴通販サイト「ロコンド」を運営する会社の社長です。マッキンゼーを辞めて、いわゆるスタートアップを果たしました。

 

本書は、マッキンゼーを始めとするコンサルを志す人にとってはとても参考になる本です。

 

マッキンゼーは大前研一さんやDNAの南場智子さんを始め、たくさんの優れた経営者を排出しています。

 

なぜ、マッキンゼーから優秀な人材が輩出されるのか?

 

マッキンゼーには、人を育てる仕組みはあると思いますが、元々優秀な人が集まるからじゃないかと思います。

 

日本の企業で言えば、リクルートがそれに近い存在ではないかと思います。

 

自分の知識や力で、新しいことをやってやる。」という人が集まりますので、元々良い素材に更に磨きがかかって、世に羽ばたいて行くのだろうと思います。

 

この本を読むと、マッキンゼーでの仕事体験が出来ます。

 

マッキンゼーに入るのも大変ですが、仕事を続けるのも大変だなと思いました。

 

いわゆるブラック企業と呼ばれるような職場で、優秀な人たちバリューを出すために必死で働いています。

 

とてもハイレベルな職場での経験でありなら、我々普通の人にとっても仕事のヒントとなることが紹介されています。

 

ポイントは以下です。

「寄らば大樹の陰」の思考を捨てること。そして自らがリーダーシップを発揮して、日本や世界に対してインパクト(変革)を与えること。これこそが僕がマッキンゼーの中で学んだ価値観である。


なぜマッキンゼーは志士を輩出できるのか。
一つ目の理由は、「自信」である。
2つ目目の理由、それは、「価値観のマインド・コントロール」にある。最後の理由は、「マッキンゼーの懐の大きさ」である。

 

今の日本人に欠けているのは知識ではない。必要なのは、自分の人生に対して責任を持って積極的に「志」に向けて突き進むこと、それだけである。

 

あくまで、欲しいのは能力の高い人材なのである。マッキンゼーについて調べる時間があればその時間を論理的思考能力や分析力を磨く時間にあてることをお勧めする。

 

もし生きる道が「スーパー経営コンサルタント」ではなく、事業会社でのリーダーや起業家なのであれば、僕は絶対に新卒で経営コンサルティング・ファームに入社するべきだと思う。


常にバリュー(価値)を出すように

 

僕たちは常に「イシューを解く」ために分析をするのであって、その目的が不明確なままやる分析はバリュ-(価値)ないんだよ。

 

「イシューが何か」常に意識して下さい。

 

全ての思考ステップは、「空雨傘」であれ。空とは「ファクト」である。雨とは「意味合い」である。傘とは「打ち手」である。「ファクト→意味合い→打ち手」の論理的なステップを踏むのが、マッキンゼーでは常々、求められるのである。


フィードバックは悪口ではない。フィードバックを与える時に守るべき「三つのルール」一つ目。それは最初に「強み」からあげること。二つ目。それは欠点をそのまま「欠点」とか「弱み」というのではなく、「ディベロップメントニーズ(成長すべきところ)」と表現すること。三つ目のルールは、「できないことではなく、精一杯手を伸ばせば届きそうなポイント」をフィードバックすること。


コンサルティングファームにはトヨタやソニーの様な素晴らしい製品もなければ、特殊なデータの宝庫が、あるわけでもない。提供できるものはただ一つ、「人」しかないのである。だからこそ、各自が成長と向き合わなければならないのである。「皆が成長できるよう最大限の支援をする」これこそがマッキンゼーの姿なのである。


どうすれば生産性を向上できるのか。そのための第一歩は、あなたが調査・分析で何の質問に答えているのかの「クエスチョン」を明確にする意識を持つことである。


「クエスチョンの明確化」がレベル1だとすると、レベル2はクエスチョンの中でも、「アクション仮説を検証するためのクエスチョン」に絞って答えることである。アクション仮説に対しては、①実現可能性、②費用対効果、③顧客魅力度の3つが検証されれば十分である。

 

ではレベル2の上には何があるのか。さらに高い生産性を求めるにはどうすれば良いのか。その答えは「イシュー」にある。これこそが、「レベル3」である。イシューの条件は、「アクション仮説をするかしないかが、経営にとって重要かどうか」である。

 

「答え」を考えるのではなく、「問題」を考える。これが全ての問題解決の出発点である。

 

コンサルタント達は毎日バリュー(価値)を生み出し、インパクトを作り上げていかなければならない。

 

マッキンゼー出身者からすると、「労働組合人間」が最も許せない人種である。プロフェッショナルとして自立することができれば、日本経済の生産性は間違いなく上がるだろう。

【目次】

はじめに

序章  なぜ今、マッキンゼーを書こうとおもったか

第1章 「戦略」との出会い

第2章 士官訓練学校マッキンゼー

第3章 イシューからはじめよ

第4章 インパクト志向

第5章 大海に出て自分を見つめ直す

第6章 卒業

おわりに

「『答え』を考えるのではなく、『問題』を考える。これが全ての問題解決の出発点である。」というのは大切な事ですね。

 

どうしても、目先の問題答えを出してしまうので、小手先の解決になり、その後、同じような問題が出てくるということがあります。

 

暗記問題に慣れた私達は、どうしてもさっさと問題を解いてしまうことに意識が行ってしまい、そもそもの問題を考えることを忘れてしまっています。

 

この点は、とても参考になります。

 

そして、「空雨傘」はマッキンゼーの思考方法としてとても有名ですね。

 

私も、課題で悩んだ時は使わせて頂いています。

 

いいアウトプットが出るかは別として。(笑)

  

コンサルタントは毎日バリューを生み出さなければなりません。

 

そのために、日々努力をしています。

 

そんな中、大したバリューも生み出していないのに、労働条件の改善等要求ばかりする日本人がいます。

 

コンサルは「労働組合人間」が許せない人種だとはっきり書いています。

 

ちなみに私は「労働組合人間」です。(笑)

 

正確に言うと会社の労働組合に属しています。

 

著者は、自分が生み出すバリュー(価値)以上を会社に要求する人々はおかしいと言っています。

 

全くその通りだと思います。

 

私も自省したいと思います。

 

著者は現在、BtoCである、靴の通販サイト「ロコンド」を運営しています。

 

お客様の中には、「労働組合人間」も少なからずいると思いますどね~(笑)

 

今、経営的に楽ではない今ならばこの一文は、書かなかったと思いますね~。

 

でも、こういう事をズバッと言ってしまう若さに爽やかさを感じます。

 

そして、 自らがリーダーシップを発揮して、日本や世界に対してインパクト(変革)を与えるんだ!というような、昔夢描いていた青年時代を思い出させてくれます。

 

この本は、著者の若い頃の尖った面が文章に表れていてイイと思います。

 

今の自分の姿は、その昔、自分が思っていた自分になっているのだろうか?

 

日々の生活の中で、忘れている志はないだろうか?

 

「忘」と「志」の文字は似てますね。

 

だから、志を忘れてしまうのでしょうか?(笑)

 

これからは100年人生です!

 

今なら、忘れた自分の意志を取り戻すのにまだ間に合います!

 

この本を読んで、忘れていた自分の志を思い出して下さい!

なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?

 

最近の著書になります。マッキンゼーを卒業して立ち上げたロコンド時代を描いています。

「今の自分」からはじめよう 

 日本人の給料が安い理由を解説しています。ご参考下さい。

www.fukuikeita21.com

 

 サラリーマン生活で先が見えた方会社のオーナー社長になるという選択肢があります。一度検討してみてはいかがでしょうか?

www.fukuikeita21.com 

 

 

 最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!