京都のリーマンメモリーズ

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【書評】ChatGPT時代の文系AI人材になる 野口竜司 東洋経済新報社


今週のお題「急に寒いやん」
急に寒くなったので、カイロを買いに近くのコンビニに行ったら「もうすぐ入荷予定です。すいません。」と言われました。つい先日まで、猛暑猛暑と言っていましたが、機会損失を防ぐためには、気分に惑わされずキチンと予測することが必要だと思いました。最近はChatGPTが大流行りですが、自分は一体何をどうしたら良いのだろうと思う人も多いと思います。そんな中、文系がChatGPT時代のAI人材になるという衝撃的な、そして、ちょっとうれしいことを紹介してくれるすんごい本を紹介します。(笑)

【1.本書の紹介】

2020年1月2日、コロナ禍が始まるまさにその直前、前作「文系AI人材になる」が発売されました。 
 
その時期には、今度こそAIが世界を大きく変える、今ある仕事がAIに奪われる、というような期待と不安に満ち溢れていました。 
 
そんな中、不安感の強い私のような文系人間に対して、「大丈夫だよ~!」と言ってくれたのが、この本でした。 
 
あれから3年半が過ぎ、コロナ禍が収束し、今度はChatGPT一色となるこの時期に、この本が登場しました。
 
 文系でも大丈夫。
 
その方向性は変わりません。 
 
ただし、うまく使えるようになることは必要だそうです。 
 
さて、文系AI人材になるためには、どうすればよいのでしょうか?  

【2.本書のポイント】

GPT時代のAIは「言葉で動く」ので、文系人材でも自由自在に操ることができます。また、年齢や立場も関係なく、AIの専門家がいなくても、誰でもAIを操ることができます。
 
GPT時代のAIを操る7つのチカラ
① AI活用マインド
② AIキホン理解力
③ AI仕組み理解力
④ AI事例収集力
⑤ AI企画力
⑥ AIプロント力
⑦ AIマネジメント力
 
GPT時代に入り、本当の意味で、プログラムや「理系的な専門知識がなくても、誰でも」AIを使うことができる時代になりました。
 
「自分の得意」を追求し、汎用的なAIでは再現できないようなレベルまでスキルを磨くことが重要です。
 
「AIを操る力」と「自分の得意」を組み合わせることで、「人の強み」が生まれるのです。
 
実は「理系人材」の方が危ないと言う見方もあります。GPT自体のAIが理系人材が担ってきた業務を得意としているからです。
 
GPTの「ここまでできる10選」
➀「先生」を量産できる
②「ていねいな顧客対応」ができる
③「スタイルを自在に」操ることができる
④「センチメント」を予想できる
⑤「言葉でプログラム」が書ける
⑥「ビジネスフレームワーク」を使える
⑦「ブラウザ操作」ができる
⑧「エクセル」に組み込んで使える
⑨「GPTの使い方」を聞くことができる
⑩「漫才のネタも無限」に作れる
 
■GPT時代のAIのキホン用語
・基本用語⑦ 汎用AI
 様々なタスクや問題に対応できるAIシステムのことを指します。
 
・基本用語⑧ プロンプト
 生成AIへの指令や質問のことを指します。
 
・基本用語⑨ ショットプロンプティング
 AIが特定のタスクに対して、事前に学習や訓練を受けていなくても、プロンプト(質問や指示)を与えるだけで適切な回答や対応ができる状況を指します。
 
・基本用語⑩ ヒューショットプロンプティング
 AIに特定のタスクを解決させるために、数個の例を与えて学習させるアプローチです。
 
・基本用語⑪ ファインチューニング
 新しいタスクや特定の目的に適用するために「追加の学習」を行うこと。
 
・基本用語⑰ アライメント
 AIシステムが価値観や常識に寄り添うため、人間が利用して心地良いと感じるように訓練することです。
 
・基本用語⑲ マルチモーダル
 複数の種類の情報やデータを組み合わせて解析処理することを指します。
 

企画シート

7Rプロンプト
①Request:「依頼」を出す。
②Role:「役割」を決める。
③Regilation:「形式」を指定する。
④Rule:「ルール」を定める。
⑤Review&Refine:「評価・改善」を求める。
⑥Reference:リファレンス「参照知識・例」を与える。
⑦Run Scenario:「実行シナリオ」で制御する。
 
5W1Hサービスの紹介

 【目次】

序章 GPT時代が到来! ヤバい知的生産革命
第1章 文系のためのシン・AIキャリア
第2章 GPT時代のAIの「キホン」を丸暗記
第3章 GPT時代のAIの「仕組みをザックリ」理解する
第4章 GPT時代のAI企画力を磨く
第5章 AIプロンプト力を上げる
第6章 AIマネジメント力を身につける
第7章 最新のAI事例をトコトン知る

【3.本書の感想】

本書の中では、図をたくさん用いて、AIに弱い人でも理解しやすいようにわかりやすく説明をしています。

 

最近出ているChatGPT系の本では、代表的なプロンプト(指示・質問)を紹介して満足しているものや、他のアプリと合わせて便利な使い方を紹介して終わっているタイプのものが多いです。

 

この本では、読んだ人の実力が付くように、最低限暗記すべきの用語や、どのように使えば効率的に使えるのか、また、どのように企画や自分の仕事に落とし込んで使うのかという事を紹介しています。

 

それから、実際に使われている多くの事例を紹介するとともに、5W1Hの企画書で紹介する事で、この事例はどういうタイプの事例なのかが分かりやすく理解できます。

 

この本は、日本AI研究の第一人者松尾豊氏が推薦をしています!

 

日本文系AI人材の第一人者の野口竜司氏が書いたこの本は他の本と比べ、一度読んで終わるのではなく、教科書/参考書的な細かいサポートマインドが感じられ、自分の実力アップさせるにはとても良い本となっています。

 

ChatGPTの本はどれを買ったらよいのだろうとお悩みの方、ぜひ、こちらをご購入ください!

 

ChatGPT時代の文系AI人材になる

 

【4.関連書籍の紹介】

前作の題名が衝撃的でした。

www.fukuikeita21.com

AIが仕事を組織を変えます。ここはチェックしておきましょう。

www.fukuikeita21.com

最後までのお付き合いありがとうございました!

 

【5.なんと著者より】

著者の野口竜司(のぐりゅう)さんからいいね!を頂きました!

野口さんありがとうございました!