今週のお題「夢」
少年時代の夢はプロ野球選手でした。その名残で、社会人になってもたまに、巨人軍の攻撃で、代打としてバッターボックスに立つ夢を見ます。代打というところが、身分をわきまえた夢だと我ながら面白く思っています。解決策は何なのか?何をやるべきなのか?これは、常に考えるさせられることですが、今回は何を判断するにも一瞬で考えだす方法を教えてくれるというすんごい本を紹介します。
【1.本書の紹介】
頭の回転が速いな~って思う人っていませんか?
私のイメージは、島田紳助さんです。
頭の回転が速い人というのは、自分の中の知識と知識を結びつけるスピードが速いと思います。
知識と知識を結びつけるのも重要ですが、その前に、知識をたくさん蓄えておく必要がありますね。
知識を蓄えておくということ、それ自体も簡単ではないとは思います。
さて、一瞬で考えるためには、どうしたらよいのでしょうか?
【2.本書のポイント】
「1を聞いて10を知る」の境地に至るための方法。それは、「1を聞いて10を調べる」ことである。頭の中に、多数の事例や事象を累積して、ため込んで、「知の資産」を作り、長期の時間軸を意識して思考すれば、仮説は一瞬ではじき出せる。AI時代は、仮説時代、になるはずだ。仮説を一瞬ではじき出す思考法。それが「瞬考」である。YOASOBIは、小説を原作としているため、無限に作品を生み出すことができる。原作は小説、アニメーションはアニメーター、作詞作曲はAyase、歌い手はikura、と言うように、すべてのパートが分離されており、この仕組みは大ヒットの斬新な「メカニズム」の1つだと考えられる。様々なデータや事象をインプットして、そこから何らかのメカニズムを解明すると、仮説が湧き上がってくる。知っている事は、すぐに思いつける。それが瞬考実践の第一歩である。25年も戦略コンサルタントをやっていたので、人より仮説が湧いてくるスピードが早いと思うが、仮説本や経営本を読んだだけで、仮説が湧くようになったとは全く持って思えない。それよりも、「会社四季報」を10年分丸暗記するとか、「日経ビジネス」や「日経コンピューター」「日経エレクトロニクス」などのビジネス雑誌の記事や、そこに掲載されている広告を精読したことの方が、はるかに仮説構築力の養成には役立っている。一見、別の事と思える2つのものに共通のメカニズムが隠れている事は、よく存在する。メカニズムを発見し、そのメカニズムをインプットしていくことで、さらにアナロジーがしやすくなっていく。「自分自身で鋭い仮説を生み出す」瞬考の要諦①求められる仮説とは「相手が知らなくて、かつ、知るべきこと」をひねり出すこと②仮説構築をするためには、事象が起きたメカニズムを探る必要がある。メカニズム探索では、「歴史の横軸」「業界、知識の縦軸」そして、その事象が起きた「背景を意識する③導き出した仮説を「メカニズム」として頭の中に格納し、それらをアナロジーで利用する④事例等のインプット量が仮説を導き出す速度と精度を決める⑤「1を聞いて10を知る」人ではなく、「1を聞いて10を調べる」人が仮説を出せるようになる。⑥あらゆる局面でエクスペリエンス、カーブを意識する。「会社四季報」の情報が10年分も頭の中に積み込まれていると、「この会社の売り上げが伸びれば、それと一緒にこの業界の会社の売り上げも上がっていくはずだ」と言うようなことが、無理矢理意識せずとも、自然と思いつくようになる。大企業で新規ビジネス担当にアサインされて、何から始めていいかわからない人も、新興企業のビジネスモデルを把握することをお勧めしたい。AIも大量にインプットを行わないと、いつまでたっても学習しないように、人間も何かを始めるときには、大量のインプットが必要なのだ。「成長企業を抽出するメカニズム」で企業情報を調べる過程で、自分だけが知っているメカニズムを発見できる。【目次】はじめに
第1章 仮説が湧くのは「知っている」から第2章 一瞬で仮説をはじき出す「瞬考」第3章 瞬考の実践例第4章 瞬考とビジネスプロデューサー
【3.本書の感想】
仮説を出すのが、アイデアだとすれば、そのためには大量のインプットが必要ということですね。
1を聞いて10を知るためには、1を聞いて10を調べる。ですね。
面倒ですが、確かに、それを積み重ねていけば、いつかは、瞬考が出来そうですね。
会社四季報を10年分暗記するというのは半端ないですね。(笑)
だからこそ、やる人と、やらない人が違ってくるにだと思います。
ご存じの方も多いと思いますが、会社四季報は昔の電話帳の2倍はあるような分厚さで、よくもまあ読む人がいるもんだなと思うような投資関係の方にはおなじみの本です。
今回の本は、ビジネスにおいて差別化するために、何をしたらよいのかの戦略を教えてくれます。
ライバルと差をつけたいと思う方は、ぜひご覧ください!
【4.関連書籍の紹介】
アイデア本の神髄は同じですね。
最後までのお付き合いありがとうございました!