
ベストアイスは、お家で作るかき氷です。特に夏休みなどで祖父母の家で食べるかき氷が一番おいしいと思います。そんな祖父母という老いを生きている人間について、その意味を教えてくれるというすんごい本を紹介します。(笑)
【1.本書の紹介】
老いというのは、あまり考えたくないものですが、確実にやってきます。
よく考えてみると、老いが長い動物ってあまりいませんね。
犬や猫その他ペットも、老いた状態がないわけではないですが、老いて何十年も生きることはありません。
ヒトのように老いが長いというのは、動物の中では珍しいことだそうです。
さて、ヒトにとって老いとは、どういう意味があるのでしょうか?
【2.本書のポイント】
長い老後も、ヨボヨボな状態も、ヒト以外の生物にはほとんど見られません。「老い」は「死」とは違い、すべての生物に共通した絶対的なものではないのです。ある一定以上の年齢になると、ご褒美のような幸せな時間を得られることも研究でわかってきています。人は、主とその恐怖から流れることができません。この辛さや恐怖心も、家族や周りとの強い絆ゆえの進化の賜物ともいえます。日によく当たる手の甲や顔は、日が当たらない背中やお尻に比べると圧倒的に老化が速いです。日焼け止めは重要ですね。DNAが壊れていく過程が、「老化」を引き起こし、そして「死」につながっていると私は考えています。言ってみれば、太古の地球から続いている生命を継続させるルールみたいなものです。DNAが崩れる事で老化が誘導され、細胞及び個体の寿命を制限しています。永久に生きないように、程良い時間で崩れるようになっており、確実に死なせているのです。このほど程よく壊れる過程が、死に至るまでの「老化」です。多くの生物にとって、老化して動きが緩慢になることは生存には不利なので、老化、つまり、体がだんだん衰えていく状態は、積極的に選択されてきたものではなかったと思われます。シニアは、人の寿命を延長させてきた社会に有益な人たちです。ヒトを生物学的に捉える場合は、社会との関係を抜きにしては不可能なのです。ヒトの寿命が延びた原因は、シニアの共同体における活躍にあります。過去の無数の死のおかげで、自分も含めた今の地球上のすべての生物は存在しているのです。100歳以上生きておられる人の生活習慣の特徴は、よく食べ、よく体を動かし、規則正しい生活を送り、性格的には誠実できっちりしており、社交的で明るく穏やかだそうです。シニアは集団をまとめ、文化を継承する重要な役割があります。ヒトという種が生き残るなら、「産みたいヒト、産んでもらいたいヒト」にがんばってもらうしかありません。もしもこの状態が続くと、ミツバチのような「昆虫」につながります。老化の主な原因はDNAの傷で、これらが加齢ともに少しずつ蓄積して細胞の動きを悪くします。シミュレーションやゲームの需要に加えて、このVR技術で私がいいなと思ったのは、「居場所の創出」です。老齢的超越は、私の考えでは、すでに十分に生きて生きて、病気や困難も乗り越えて「いつ死んでも悔いはない」と言う心理的な安定感、「生の満足感」と言ってもいいかもしれません。後悔や反省が「学習」となり、ヒトを成長させ、進歩させているのです。進化的に言えば、反省することができるサルは、知能を発達させヒトになったのです。なぜヒトだけが老いるのか。それは私を意識し公共を意識するためです。死は何のためにあるのか。それは進化のためです。進化は何のためにあるのか。それは私たちも含めた地球上の全ての生物の存在理由なのです。
【3.本書の感想】
ヒトの老いは長いです。
これは、生物学的に言うと、老いが長い種が生き残ったという解釈になります。
つまり、老いる人が多いことで、人間に有益な情報などが伝わり、生き延びて来たということですね。
これまで人類が誕生してからの世界では、主な記録が人の頭の中しかありませんでしたが、これからは様々な記録媒体があるので、記録という意味での老いは重要度が下がってくると思います。
しかし、老いた人の経験による公共的な活躍は、これからも必要とされると思います。
人間は社会的動物なので、社会への協力が欠かせません。
自分のために生きる、自分の子供のために生きるという必死な状態ではなく、人のために手をかしてあげられる存在である老いは、社会にとって大切な存在であるとお思います。
そう考えると、老いたらどこかに集めて生活させるみたいなことは、ヒトの進化を考えるとちょっと違うやり方になっているのかもしれません。
老いを恐れている方は、たくさんいると思います。
体力や病気や金銭的問題で困りそうだと心配している人も多いと思います。
その心配することが人間の特性で、人間を長生きさせてきた原因でもあります。
老いを目の前にして不安な人は、心配はいりません。
これからは、公共的な役割を担うことが、自分の存在意義となります。
それでも、老いが心配でたまらないという人は、ぜひこの本を読んで、シニアとしての生き方を考えてみてください!
【4.関連書籍の紹介】
前作にして大ヒット作です!
死ぬことを意識すると、今が充実します。
悔いのない生のために
最後までのお付き合いありがとうございました!