京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】1%の努力 ひろゆき ダイヤモンド社

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今週のお題「引っ越し」

うちの近所の空き地にマンションが建ち、徐々にですが新しいお城に引っ越しが始まっています。その中には、おそらく学生や新入社員の方もいて、4月からの新生活に不安と期待で胸を膨らませていることと思います。そんな新しい世界へ旅立つ人たちに、少し角度が違う視点からのアドバイスを贈るすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

最近、あちらこちらのメディアでコメンテーターとして大活躍のひろゆき氏です。

 

彼は、2ちゃんねるを運営していたことで有名です。

 

彼は、今とっても売れっ子で顔を見ない日がありません。

 

どうして、彼があちらこちらでコメントを求められているのか不思議でした。

 

彼はタブーやグレーな領域の意見であったしても、テレビに出る人が言いたくても言えないことをズバッと言ってくれます。

 

だから、メディアは彼を起用し続けるのだと理解できました。

 

さて、ひろゆき氏はどんなことを語っているのでしょうか?

 

【2.本書のポイント】

「頑張ればなんとかなる」と思っている人は、甘い。 努力でなんとかしようとする人は、「やり方」を変えない。

 

皮肉だが、悪い環境には人を育てる側面があり、時代が悪いことがチャンスにもなる。

 

能力と努力が掛け合わされて、初めて結果が出る。だから、能力のない人はいくら努力してもムダになる。

 

世の中の大半の仕事は、高校生レベルでもできることが多い。ホワイトカラーの仕事だって、高校生の学力でできる仕事ばかりのはずだ。一度、自分の仕事について考えてみてほしい。

 

アイデアをアイデアとして終わらせないためには、現実的にできる「落としどころ」を考えるようにするのがポイントだ。

 

「なくなったら困る体験は何か?」

 

「喜んでいる人の笑顔が見たい」 「社会の役に立ちたい」 「市場性がある」 こんなものは、すべて後付だ。あるいは、就活サイトが作り出したきれいごとだ。 「それがないと自分が困る」核にあるものは、これしかない。

 

「物事は大きくなりすぎると、やがて『共存』する」

 

シェアを拡大させ、叩かれないほどに大きくする。機能性を上げていくのはそれからだ。

 

アメリカの教育で、「ユニークであれ」と言う方針がある。他の人と違うところを作ることを推奨するのだ。

 

イチローさんが「努力を努力だと思っている時点で、好きでやっているやつには勝てないよ」と言っていたが、僕もそれは正しいと思う。

 

「たまたま」を持とう。努力を押し付けるのはやめよう。それだけで、世の中はもっと幸せになるだろう。

 

「競争のいらないところに張る」

 

「100%の努力」を言い出す人を認めてしまうと、人にそれを押し付けることも容認することになってしまうので、僕は徹底的になくしたいと思っている。その押し付けによって、過労死が起こるからだ。

 

人間の行動を決める要因は次の四つ(ローレンス・レッシグ)

①道徳

⓶法律

⓷市場

④アーキテクチャー

 

「働かないアリ」に必要な要素は二つある それは、「ダラダラすることに罪悪感がない」と「自分の興味のあることに没頭できる」ということだ。

 

興味が出たものは、徹底的に調べる。そして、納得するポイントを探る。

 

正直者には商売は向かないのだ。

 

【目次】

序文 「1%の努力」とは何か

エピソード1 団地の働かない大人たち-「前提条件」の話

エピソード2 壺に何を入れるか-「優先順位」の話

エピソード3 なくなったら困るもの-「ニーズと価値」の話

エピソード4 どこにいるかが重要-「ポジション」の話

エピソード5 最後にトクをする人-「努力」の話

エピソード6 明日やれることは、今日やるな-「パターン化」の話

エピソード7 働かないアリであれ-「余生」の話

おわりに

ひろゆき・全思考まとめ 

【3.本書の感想】

嫌なこと言う人ですね。(笑)

 

学校の先生は、努力を美徳とする教育を行っているので、生徒がこの本を盾に意見を言ってくると、やりづらいかもしれません。

 

フーテンの寅こと 車寅次郎なら、「それを言っちゃ、おしまいよ。」と思わず言ってしまいそうな言葉がどんどん出てきます。

 

ただし、中には的を射た言葉もたくさんあって、多くの人が同じように思っていても、口に出せなかった事を言っているのも確かです。

 

忖度という言葉が流行りましたが、日本人は特に周りに気を使って言葉を選びます。

 

ですから、外国人からすると言っていることとやっていることが違うので理解しづらいところがあるようです。

 

そんな中で、思ったこと、核心を突いたことをズバッという人は重宝されます。

 

思い起こせば、ニュースステーションの久米宏や、ズバッとのみのもんたなどもそうだったのかもしれません。

 

そんなわけで、この本は、われわれの言動を考え直す意味でもとても参考になる内容になっています。

 

おかしいな?と思っていても、いつもの慣例に流されていることって結構あると思います。

 

それを、考え直すにはとても良いきっかけになると思います!

 

是非、ご覧ください! 

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1%の努力 ひろゆき(西村博之) 

 

【4.関連書籍の紹介】

場所を選ぶ、つまり選択が大事ですね!

www.fukuikeita21.com

ワークマンは、4,000億円の空白地帯を見つけたと話題になりました。

www.fukuikeita21.com

 

最後までのお付き合いありがとうございました!