京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】アフターデジタル 藤井保文 尾原和啓 日経BP

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え!日本ってそんなに遅れているの!とショックを受ける人を続出させている本です。

 

もはや中国は後進国ではありません。

 

最先端の国です!

 

こう言うと違和感を覚えますでしょうか?

 

【1.本書の紹介】

この本のキーワードとなっているワードOMO(Onlome Merges with Offline、またはOnline-Merge-Offline)とは、オンラインとオフラインが融合し、一体のものとして捉える概念です。

 

簡単に言うと、我々の行動、購買行動が全てオンラインにつながっていて、全てが記録されると言う世界です。

 

どうですかこんな世界。

 

メリットは、自分に必要なモノ、サービスを最適なタイミングで得ることが出来ます。

 

全てにおいて、アマゾンのレコメンド状態です。

 

 

中国ではこんな便利なシステムが、実際に使われています。

 

これからのビジネスは、お客様の行動を読んで、いかに最適なタイミングで最適な商品を届けることができるか?

 

そんな視点で考えられていきます。

 

消費者にとって、それは本当に嬉しいサービスになるのでしょうか?

【2.本書のポイント】

国民のデータをオープン化していることで、例えば強盗が起きたら、その時点で急に所持金が増えている人をすぐにスクリーニングして調査できるので、犯罪防止になるという発想です。(エストニア)


今では、人間の体内に注射で埋め込んだ、とても小さいマイクロチップでデジタル決済を行っているそうです。(スウェーデン)


世界の変化において一番重要なことは、「オフラインがなくなる世界の到来」です。


継続的な価値提供を融合して初めて寄り添い型になります。スニーカーという商品はあくまで、価値を体験し続ける上での「様々な接点の一つ」とみなされるわけです。


リアルよりデジタルの方がマッチング精度は高く、コミュニケーションハードルも低く、彼らにとって「リアル」な人間関係を築きやすいのです。


データをフル活用し、プロダクトとUX(顧客体験、ユーザーエクスペリエンス)をいかに高速で改善できるかどうかが競争原理になる


アリババは、中国国民の約半分にあたるユーザー数のオンライン購買データを所持しています。


フーマーは他社より早くて広い立地条件を抑えて成功しています。その理由は、購買データや移動データを基にした顧客の嗜好性データや支払能力データを最も多く所持していて、かつそのデータを活用するための、AI をはじめとする裏側の仕組みがあるからだ、ということができます。


世界のスターバックスといえど、アフターデジタルの世界では創立してたった1年足らずの OMO型企業の後塵を拝する形になったという事実


属性データは、そこに普段の行動データが繋がって初めて意味あるデータ・価値あるデータになります。


「無人化」と言うとどんどんサービスが機械化していく印象がありますが、実際には従業員とよりコミュニケーションをとり、より人間的な温かいサービスを提供するプレイヤーが生き残っています。


私たち日本人には、ミスティーク的な「慮る力」「先回りする力」文化的な強みがある


変化が早く、流動的な時代において、ニーズを理解して個別対応や高速反映ができるプレーヤーが強くなってしまう可能性も十分にある


日本人や日本の企業には、独自の暖かさみたいなものがある


利便性が当たり前になると、個々ののサービスは「個別最適化」や「効率化」以外でないと差別化できなくなります。そうした時にユーザーと企業を結ぶ貴重な接点を作り出すのに、IP の力が活用できるのではないか


アフターデジタル時代のビジネス原理は次の二つにまとめることができます
(1)高頻度接点による行動データとエクスペリエンス品質のループを回すこと
(2)ターゲットだけでなく、最適なタイミングで、最適なコンテンツを、最適なコミュニケーション形態で提供すること。


「データのやり取り」が新たなインフラとなり、最もお金を生み出しやすい「購買データ」より多く持ち、それを顧客 ID とつなげられているプラットフォーマーがトップに君臨する図式が生まれます。


UXグロースハックをしっかり実施し、行動データを使いこなせる段階にまで仕上げて、そこから得られた資産をUX イノベーションに活用することが重要です。


最適なタイミングで、ユーザーに対して日本らしい「人の手厚い個別対応や心遣い」を補うことができれば、私たちは「世界最高の良い体験」を提供できるようになるでしょう。

 

目次
まえがき
第1章知らずに生き残れない、デジタル化する世界の本質
第2章アフターデジタル時代のOMO型ビジネス
第3章アフターデジタル事例による思考訓練
第4章アフターデジタルを見据えた日本式ビジネス変革
あとがき

【3.本書の感想】

一昔前までは、シリコンバレーではこれが当たり前!みたいなお話が多かったと思いますが、この本の一番のインパクトは、その最先端の事例が、米国ではなくて、中国であると言うことです。

 

中国は、ほんのこの前まで、後進国だったというイメージが残っていますが、今や、日本を遥かに超えて先端を走っています。

 

日本には、その事実さえ知らない人も多く、とても危機な状態だと思います。

 

中国は特殊な国という印象から抜けきれませんが、中央集権により人口14億のデータが集まれば、それは世界で一番多くデータを持つ国で、最も最適化されたサービスを受けれる国でもあります。

 

アフターデジタルというのは、デジタル後つまり、全てがデータに繋がる世界のことです。

 

すべての行動や、あらゆるデータが蓄積されるので、ある種、プライバシーーの無い世界ができあがります。

 

データを取られて、趣向性や行動を読まれて、常に最適なモノが目の前に現れる世界ってどうでしょう?

 

イヤじゃないですか?

 

私はイヤです。

 

お賽銭箱にいくら入れたかまで記録されたくありません。

 

他にも、色々あります・・・。(笑)

 

アフターデジタルというのはそんな世界になる可能性が十分ありえます。

 

常に目の前に欲しい物が出されるような生活をしていると、モノを考えなくなると思います。

 

モノは考えない、移動は自動運転におまかせ。

 

こんな世界の人間は、もはや動物ではありません。

 

モノです。

 

ビジネス側ではこんな世界で、いかに収益をあげるかを虎視眈々と狙っています。

 

この本は、とても評判の高い本です。

 

その理由は読んでみると、自分の認識との違いが多すぎてびっくりするからです。

 

まだ読んでいない人は是非読んでください!

 

これからの日本のそして世界のあるべき姿を考えてみください!

 

アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る

 

 5G時代になると、通信状態が良くなるので、もっと監視しやすくなるようです。

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 データをいじくって売るだけが商売ではありません。

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最近の雨は激しいですね。

急な雨に備えて強い折りたたみ傘を準備しておきましょう!

 

最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!