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【書評・要約】『やさしいがつづかない』稲垣諭|優しさが続かない理由と「マイクロ・カインドネス」の始め方

今週のお題「久しぶりに食べたもの」

久しぶりに食べたものは明太子です。プリン体や高血圧など、体によくないイメージがあって長い間避けていましたが、たまたま安く売っていたので久々に食べてみました。……やっぱりおいしいですね。ちょっとした「おいしい体験」があると、心に少し余裕が生まれて、いつもよりやさしくなれた気がします。では、その「やさしさ」はどこから来るのでしょうか? そして、どうして続かないのでしょうか?

今回は、**『やさしいがつづかない』(稲垣 諭/サンマーク出版)**という、「やさしさが続かない理由」と「やさしさを続けるコツ」を教えてくれる本を紹介します。

(笑)

 

【1.本書の紹介】 

自分がやさしいと思っている人が、時にはそんなにやさしくないなーと感じたことはありませんか?

 

自分のことはやさしい人だと思っているのに、やさしくできなくて、自分を責めたりしたことはありませんか?

 

やさしいというのは、もともと、つづかないものだそうです。

 

そういわれると、反論したい反面、やっぱりな~という感じがします。

 

さて、やさしさを続けるにはいったいどうすればよいのでしょうか?

【2.本書のポイント】

もともとやさいい「は」続かないものだと言うこと、それはしっかり認識してもらいたい。


あなたの優しい「が」続かないからといって、そのことを理由に自分を責めたり、落ち込んだりする必要は本当にありません。

 

やさしいは「寛容さ」として理解できますし、「利他行為」とも言われます。これもまた人間の本性の1つなのです。


人権と言うのは、やさしいが続かない人間のために発明され、練り上げあげられた人間の知恵の結晶です。


アウレリウスは、「他人について思い悩むことで、あなたの人生を消耗するな」とも述べています。


どうして、人は喜びと愛を高める方向ではなく、自分を否定し、生命やものを破壊するような悲しみに引きずられてしまうのか。


私たちは、他人を人格として尊重するよりも、使いやすい手段として利用してしまうが、その時感じるあの後ろめたさの正体は何か?

優しさは、コントロール権を手放す、実際の発言や行動によって示されることなのですから、それはとても高いハードルで、そもそも難しいことです。


私たちの「やさしさが続かない」のは、社会そのものが優しさを困難にする。個人のセルフコントロール増大を推奨していることが、その理由として挙げられます。


小さな要求や依頼に、人々はどのくらいの頻度で応じているのでしょうか。どうやら要求された人々は、断るよりも7倍も高く、無視するよりも6倍も高い頻度で、手を差し伸べていたのです。


やさしい行為は、その後も持続的に相手の幸福度を高めているからに他なりません。

 

マイクロカインドネスの過小評価は、その人のうつ病的な症状とつながっているのです。


マイクロカインドネスが、心の処方箋になる。

 

人は責任が問われないからこそ、他人にやさしくできる。

 

責任こそ私たちのやさしいが続くことを邪魔するものである。


知らぬ他人にはやさしくできるのに、どうしてそのやさいしいが、身内や距離の近い人には続かないのだろう。


あなたに足りていないのは、見知らぬ人やぬいぐるみなど、あなたとちゃんと向き合って話を聞いてくれる存在なのかもしれません。


人間関係の4つのモード

①共同的分かち合い
②権威ランク付け
③平等マッチング
④市場値付け


あなたの余裕の力を確かめるわかりやすい指標
①経済面
②時間面
③健康面

 

経済的余裕は、全てではありませんが、苦しみや悩みの多くを簡単に解消してしまいます。このことは現代社会では否定できない、悲しい事実です。

 

何もしない時間を過ごすと言うのは、とても贅沢な時間の使い方。


まずは自分にもっと優しくしてあげよう。

私たちにとって優しいを続けるのは難しいことなのですが、その優しいこととは真逆の感情とも思える「憎しみ」や「怒り」を続ける事はとても簡単。

 

人間を他の動物と区別する理由の1つとして、人間だけに他人を呪おうとする特権がある。

私たちの思考は、いかりや憎しみといった強い感情が起こる局面、例えば規則に違反している人がいたり、自分に危害や損害を生じそうになったりすると、冴え渡り強化されます。

 

【目次】

1章 やさしいを解剖する 
やさしくなれないあなたへ

2章 マイクロ・カインドネス 
「小さなやさしい」が、あなたにはあるが……

3章 やさしいの土壌を耕す 
やさしいがつづくために

4章 それでも「憎しみ」はつづく 
つづいてしまう「嫌い」にとらわれないために

おわりに コントロール権を奪うやさしさもあるのか 

 

【3.感想・レビュー】

読んでいて一番うなずいたのは、「やさしさは、自分のお金・時間・健康によって左右される」という部分です。


これはまさににそうだな、と感じました。

もし自分が、

  • 無限のお金

  • 無限の時間

  • 無限の健康

を持っているなら、きっと神様のように誰にでもやさしくできるはずです。
でも現実は、どれも有限。だからこそ、

  • 限界まで自分の資産を使ってしまうタイプ

  • 初めから「無理な提供はしない」と決めているタイプ

など、スタイルが分かれてくるのだろうなと感じました。

 

本書は、「自分はやさしくない人間だ」と落ち込んでいる人に対して、

  • それはあなたがダメなのではなく、構造的に難しいだけ

  • まずは自分の資源を満タンにしていいんだよ

  • それでもできる範囲でいいから、小さなやさしさ(マイクロ・カインドネス)を試してみよう

と、静かに背中を押してくれる本です。

現代は「コスパ」「タイパ」が重視され、やさしさを出しづらい空気が強くなっています。
だからこそ、この本を読んで、

  • 自分にやさしく

  • 周りにも、できる範囲でやさしく

という感覚を取り戻したくなりました。

 

【4.こんな人におすすめ】

この本は、次のような人にピッタリです。

  • 「やさしい人でありたい」と思っているのに、家族や身近な人にキツく当たってしまう人

  • 他人の目が気になり、自分を責めがちな人

  • 小さな親切の意味を、改めて考えてみたい人

  • 仕事や家庭で「やさしさ疲れ」を感じている人

  • 人間関係を、もう少しラクにしたい人

「やさしさは、続かないのが普通」という前提に立ったうえで、
**「それでもどうやって、やさしいを続けるか?」**を考えられるのが、この本の良さだと思います。

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【5.関連書籍の紹介】

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やさしくするにも余白が必要ですね。

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最後までのお付き合いありがとうございました!