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【書評・要約】『独自性のつくり方』田村正資|競争社会で疲れたあなたへ、自分らしさを取り戻す本

💡 この記事はこんな人におすすめ
・他人と比べて疲れてしまう
・SNSで劣等感を感じやすい
・「自分らしさ」って何かわからなくなっている
・AI時代に埋もれない働き方を探している

今週のお題「こんなバイトをしてました」

学生時代一番長かったのは塾講師ですが、ピザ配達のバイトや競輪場での警備、飲食店での皿洗い、冷凍倉庫での霜とりなどなど、様々なバイトを経験しました。そのバイトの経験が、自分の糧になっているのは確かですね。今回は、単なる競争とは別路線の独自性のつくりかたを教えてくれるというすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】


競争社会で暮らしていると疲れませんか?

 

競争社会は悪い事ばかりではないですが、そういう人生は楽しいかと言えば、そうではない気がしますね。

 

他人がどうのこうのよりも、まずは自分が満足することが幸せに生きる第一歩のようです。

 

では、私たちが、競争社会で疲弊してしまわないようにするためには、いったい、どうすればよいのでしょうか?

【2.本書のポイント】

「競争による能力向上」システムが罪深いのは、敗者となってしまった側が、ときには勝者以上に「競争に勝ったものに価値がある」と言う考え方を内面化してしまっていて、そこから降りることができなくなっていることです。
 
SNSの登場とスマートフォンの普及によって、私たちの生活は大きく変化しました。この変化は、新たな課題を生み出すことにもなりました。その課題とは、「ちょうどいいライバル」が見えなくなってしまうくらい、たくさんの優れたライバルの存在がいきなり見えてしまうことです。
 
他人との比較によって毀損されることのないような自分らしさ(自己満足)を見つけ、独自性として育てていく。そういう考え方をこの本の中で私は示していこうと思っています。
 
最もパーソナルなものは、最もクリエイティブなものだ。
 
時代の変化に乗ることも重要ですが、時代の変化にもっぱら左右されてしまうような生き方を避けることもまた、重要だと言えるでしょう。
 
お伝えしたいことの要点は「自分の知られざる習慣を意識できるようになって、自分が既に持っている独自の種を見つけたそう」と言うことです。
 
社会的な評価を受けるためには、自分の自己満足を他の人たちにも理解できるような形式に落とし込んだり、他の人たちにも理解できる要素と結びつけて提示したりする必要があります。
 
どんな些細なことであっても、こんなふうに自分と世界の相互作用を共通言語へと仕上げていく瞬間は、あなたの自己満足が社会的にな価値に変わる瞬間だといえます。
 
私たちは日々なんとなくこなしている分、そういうところにこそ、独自性の種は宿ります。
 
経験の中で、はっきりと意識されている部分のことを「図」、そして意識されないまま経験を支えている部分のことを「地」と呼ぶことにしましょう。
 
「習慣」と「問い」こそ、あなたが世界を他の人たちとは違う仕方で経験するように仕向けている要素、つまりあなたの独自性の種なのです。
 
あなたの独自性はあなたの外側で獲得されるのではなく、既に内側に存在している。
違和感は時に不快なものかもしれません。ですが、それは自分を知るための貴重な機会となります。
 
長持ちする問いの特徴は、それが単なる知的好奇心を超えてその人の生き方や価値観と深く結びついていることです。
 
どんな記録であっても、積み重なっていくうちに魅力が生まれてきます。情報と情報が引き寄せあって、少しずつ大きな塊となって、あなたの関心をそこに移し出していくようになるのです。
 
自分の内側から出てくるアイディアや言葉の価値をより鋭く、鮮明にしていくためには、より多くの選択肢、ボキャブラリー、引き出しを「地」の中に持っておく必要があります。
 
自分が暮らす家の中に、全く未知のものがあること、探検の余地が残されている事は、私たちに様々な連想や創造のきっかけをもたらしてくれるのです。
 
やりかけにして放置する。それは、あなたの計画」が勝手に働き、アイディアを生み出すための余白を作ることなのです。
 
AIがあなたの能力を完全に凌駕する時代が来たとして、あなたは何をすることに喜びを見出しますか。
 
全てを0から考えるよりも、既にある素材と対話しながらスタートする方が、頭が働きやすくなるのです。
 
「これが正しい!」「これに惹かれるのはなぜか?」と言う感覚や問いは、AIの進化とは全く関係なく、自分の中で生き続ける自己満足の源泉です。
 
完全に同じ体験を共有するのは不可能でも、自分の満足の根底にある「地」を理解してもらうことで、他者に新たな楽しみ方や視点を提供することができると考えるのが本書の立場です。
 

私の考える夢中とは情熱的でありながら、沈着さも合わせ持ち、主観的でありながら客観的で全体性を持ったものです。


【目次】

第1章 競争をやめて「自己満足」を追究しよう
第2章 自己満足は「図と地の思考」で見えてくる
第3章 自分らしい習慣と問いを自覚する方法
第4章 自分らしい視点を育てる方法
第5章 自分らしさを熟成させる方法
第6章 自分らしい視点をかたちにする方法
第7章 自己満足を「社会的な価値」に変えていくために

【3.本書の感想】

まずは、自己満足を見つけることが大事ですね。

 

それを、共通言語化することにより、理解してもらえるようになり独自性が価値となるようです。

 

受験勉強は仕方なかったのかもしれませんが、人と同じことをするとそこには必然的に競争が生まれます。

 

楽しい競争ならいいですが、つらい競争をしていると心が病みますね。

 

私たちは一度きりの人生を今、生きています。

 

私たちが、私たちらしい人生を歩むためにも、独自性を意識して、他人の価値観に振り回されないようにすることが重要です。

 

競争につかれた人、一生懸命やっているが達成感を感じない人、イマイチ幸せを感じていない人にはとても参考になると思います。

 

是非、読んでみてください!

 

独自性のつくり方

独自性のつくり方

  • 作者:田村正資
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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【4.関連書籍の紹介】

好きなことだけして生きていても成功します。

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心をととのえましょう。

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人と違うことをやれば、競争しなくてすみます。

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追伸:

お久しぶりです。

お久しぶりになった原因は、万博です。

うかつにも、万博にのめりこんでいました。

終盤の入場予約には特に手を焼きました。

これほどまでして万博に行きたいというのはひょっとしたら、これを恋とか推し活というのかなと思っていました。

万博のために、少々生活が乱れました。

しかし、万博も閉幕し、日常を取り戻そうとしています。

閉幕後も、ついついネットが気になり本が読めませんでした。

今回の本の読み始めを見ていますと、この本を読むのに1か月かかっています。

これから、日常を取り戻していきたいと思います。

今後もよろしくお願いします。

 

最後までのお付き合いありがとうございました!